武久昌勝(たけひさまさかつ)

 元亀三年(1572)?~承応三年(1655)
 庄兵衛。近江国の生まれ。父・弥次郎は六角義賢に仕えていたが、織田信長との戦いで討死。まだ幼かった昌勝は、縁を頼って出羽に来て、やがて最上義光に5百石で仕えるようになった。大坂の陣では、江戸城留守居役であった最上家親から派遣されて参陣、その際の戦功により5百石を加増され、合計1千石となった。最上家改易に際し、最上家中から武勇の士として選ばれた七人のうちの一人といい、徳川忠長に仕えたのち、小浜藩酒井家に仕えた。現在、国宝に指定されている「伴大納言絵巻」は、最上家より昌勝が賜ったものといわれており、現在は出光美術館に所蔵されている。

2017.07.26:mogapro:[ ◇最上家家臣団(た行)]