FPのひとりごと

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バイトは 要領!
を 覚えたのは このバイトでした

まだ バイトの初心者だったころ
『ビラ配り』の バイトをしました

駅で 無差別に配る アレではなく
地域を決められ 各戸に ポスティングする
そんな 誰でもできる バイト

現地に行くと 大学生が 大量に
動因されていました
渡されたチラシを見て びっくり!
枚数にして 1,000枚は ありました
全部ポスティングしたら 
バイト終了で バイト料をもらうことに
なっていましたが まともにやったら
丸一日かかるよなー と ブルーに

やりましたよ 最初は まじめに
でも 1時間ぐらいで 疲れて
公園で 一休み・・
ぼーっと してたら 小学生が数人
遊んでいました

『!』

バイト料は 3,000円
ガキどもに 100円渡して
配らせりゃー 100円×5人=500円
こりゃ 有意義な『経費』!!
あっという間に バイト終了
雇用主の 怪訝な顔をよそに
堂々と ご帰還!!!

後日 仲間から 聞いたんですが・・
要領の悪いやつは いるもんで
近くの 信濃川の川原に 大量に
捨ててあるのが 見つかったそうで・・

やっぱ バイトは 要領!!

          (つづく)



どこからともなく
黒塗りの 乗用車が
3台 やってきて
我々の 傍らに スーッと
停まりました
そして 黒いスーツの軍団が
車を 降りて 花道を つくり
その花道を ボスが 肩を いからせて
歩いてきました
車のライトが 逆光に なっていて
誰やら よく わかりません

ボス いきなり 連中のバイク
5・6台を 蹴って 倒すやいなや
『てめーら 俺の舎弟に なにをしやがる!!』
と 啖呵を 切り やにわに 振り返って
私に ウィンク しました

『バイト〜』
『おお親分・・・』

劇的な再会 です

本物の迫力の前に 族も 恐れをなし
蜘蛛の子を 散らすように
いなくなりました

助かったことは 助かったんだけど・・
でも どうして ここが わかったの?

親分 ニヤッと笑って
『企業秘密!』

あれから もう 30年・・・
親分とも 会っていないし
相当な 高齢に なっているんだろうけど
私が また 危ない目に 会ったら
また スーパーマンのように 現れて
助けてくれるような
そんな 気がして なりません

             (完)

【後日談】
 後日 族のヘッドが 謝罪に 来ました
 それは まあ よかったんだけど・・・

 『すみませんでした その筋の方 とは知らず・・・』
 (ちがうってば ま いいか・・)
 『実は 人違い だったんです』
 (え〜!)
 『俺ら あんたみたいな “おっさん”を
  襲ったり しませんから』
 (って なんだよ それ おっさんかよ!!)

 なんでも 他の族のメンバーと 間違えたんだって

 『ところで どちらの 組に いらっしゃるんですか?』

 『いや だから ほら あの 難波(ナンバ→ナンパ)組だ!』

 『???』

  おおうそ ついて しまいました
  ごめんなさい!! 
親分 病室を 去っていくとき
ぽつんと 一言・・

『なにかあったら 助けに
きてやるからな』  と

『んなー・・・なにも ないって』
(〜俺の心の叫び〜)

でも 世の中 ほんとに
なにが あるか わからないものです

ある日 大型家電店のバイトが
終わり バイクで 家路を急ぐ 私
夜中の国道を とぼとぼと
走っていると
なにやら 甲高いエンジン音が
どんどん 近づいて来た と
思うが早いか
仮面ライダーに 出てきそうな
ド派手な バイク群に
あっと ゆう間に 囲まれて
しまいました

あちゃ〜 暴走族 です!!

その数 40数台!!!

若かったので 多少の武勇伝は
ありましたが いくらなんでも
こりゃー 勝ち目が ありません

金属バット軍団数名が
にじり寄って きて
しゃーない どうにでも
しあがれ! と思った そのとき・・

         (つづく)
親分 てっきり 私が
警察に ホントのことを
話して いるものと
思っていたようです
『ま とにかく 顔を上げて』 と私

『今度 くらったら 最低10年は
出てこれなかった・・・』

『悪かった・・・』

『小指で いいか?』 って おい!

やめて!! と 懇願する 私

『それじゃあ 兄弟の杯を 受けてくれ』

おおい 俺は かたぎだって

『じゃ 組の法律顧問に なってくれ』

はー? ま 確かに 法学部法学科に
在籍は しているけれど
実態は 『阿呆学部』『麻雀学科』
そんなこと できるわけないって!!

な〜んとか 穏便に お引取り願った病室に
茶封筒に入った 10万円が
無造作に 置かれていました

          (つづく)

大騒ぎ した割には
傷は 大したことは なく
左手首を 数針縫うだけで
終わりました

真夜中に 病院に 担ぎこまれたので
その晩は 泊まっていくことに
なりました

多少の痛みは あったので
なかなか 寝付けず
翌日の 午前中も
うとうと していました
回診が 終わって
帰り支度を していると
背後に オーラを 感じました

まさか・・

でも・・

やはり・・

親分でした

親分が 大きな『フルーツ籠』を持って
なんと 見舞に 来たんです
まあ その格好の 似合わないこと
そして
土下座を したんです
一般人の 私 に・・・

         (つづく)

雀荘は 一瞬にして
修羅場と 化しました
雀卓は 緑から
茶褐色に 変色し
私は 60%ぐらい
気を失って いました

マスターが 救急車を呼び
親分は あっという間に
どこかに 消えました

救急車に 乗せられ
隊員に 状況を 聞かれました

朦朧としている 頭の中で
一つだけ 思い念じて いました

『親分に 迷惑は かけられない・・』と

なんか ええ話っぽいですが
これ 美談じゃ ないんです
ただ
『お礼参り』が 怖かっただけなんです

そこで 必死に 答えていました
『ビアタンが 割れて やっちゃいました』と

そして そのまま
落ちてしまいました・・・

           (つづく)