FPのひとりごと

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帰宅して室温計を見た


36℃だった


『 ・・・ 』


って おい ここはサウナかっ!


いやいや 火鉢に焼けた石を乗っければ 立派にサウナだ


もうカラダがじゅわーっと蒸発しそうだ


じゅんじゅわー (もう一部蒸発しとるぞ これは)


☀   ☀   ☀   ☀   ☀   ☀


はよ🍺を流し込もうっと



🐞   🐞   🐞   🐞   🐞   🐞



夏休みになると


少年は早起きして土手の手前の栗林に向かった


そこには緑色の眼をしたトンボがいた


胴体も緑色の中型のトンボだった


そのエメラルドのような眼に魅せられて 群れを追いかけた


普通は網で捕まえるのだが


そのトンボだけは捕まえなかった


薄暗い林の中で そのトンボをずーっと追っかけていた


ある日 少年はそこで古銭を拾った


和同開珎だった



⌛     ⌛     ⌛     ⌛



栗林は宅地になり トンボもいなくなった


あの夏の日は帰らない
退職願を部長に叩きつけ… てはいない 差し出したボク



若いゆえにアホでノープランだった



普通は住むとこと次の仕事の段取りをしてから辞めるものだが



アホなりに 9月30日付で退職となれば



自己都合ではあるが 失業保険がもらえると踏んでいた



受給期間に職探しをすれば何とかなると考えていた



住むとこ? それもなんとかなるやろ! 



会社の寮なのに?



ここがノープラン! って アホにもほどがある



ボクの退職願の日付は佐分利部長の一存(悪意)で



9/30から9/29に書き換えられていた



たった1日の違いで失業保険はパーになった



晒し者にして見せしめにする魂胆が見え見えだった



無力なボクに抗う術などなく 途方に暮れた



おめおめと実家に帰るわけにもいかず



かといって会社の寮にいられるわけもなく



ホームレスかよっ が頭をよぎった



その時 同期の財務課のYクンが救いの手を差し出してくれた



『おれんちに来い!』 と



暫く居候させてくれるというのだ



心底ありがたかった



人の世の冷たさと温かさを正に実感しながら



我が刹那の青春はますます混迷を深めていくのだった
ボクが9月末に辞めたあと



同期で総務部の女子が2人辞めた 思いは同じだったんだろう



そして次に癸下…皇沼阿念豸直紊寮菁擇蘯めた



一番辞めそうもない人が辞めて 部内に衝撃が走った



そして なんと竹下(景子)先輩まで辞めちゃった



『寿?』って聞いたら



『んんん…』と悲しい顔をしていた (同志だ)



そして なんとなんとボクの直属の上司



一番面倒になり ボクの好きだったセクシー先輩を寝取り(?)



ボクをドルフィンに連れてってくれた青学卒のシティーボーイ



彼も辞めた(外資系の金融機関にリクルートしたみたい)



人事課 総務部のみならず 会社としての損失は計り知れない



で なんとなんとなんと 直属の人事課長までが退職!



退職ドミノ倒しで人事課全滅だ



課長に退職を打ち明けた時に



『今は言えないけど そのうちすべてがわかるから…』



と意味深なことを言ってたが この事態を把握していたんだろう





この異常事態のせいであろう



佐分利部長が詰め腹を切らされ退職された



自分の退職がきっかけで こんな大事になってることを数年後に知った



一面の焼け野原に一陣の風が舞っている…  みたいな?



そんな風なことをそのとき思った(ざまあみろにはならなかった)



その後 僕の人生は流転を繰り返すのだった
入社半年目の9月になると



ボクの上着の胸ポケットには 辞表が常時仕込まれていた



原因?



一言でいえば『閉塞感』かな



佐分利―次長ラインの上からの押さえつけに辟易していたし



部内のどんよりとした空気がたまらずに嫌だった



しかも佐分利―次長ラインには闇の部分が見え隠れしていた



当時の総会屋対策は必要悪だったのかもしれないが



お二人はその世界のはまり役に見えた



(後に週刊誌(○○○芸能)に次長は実名で載ってらした)



佐分利部長は役員も兼務していて次期社長候補だった



清濁併せ呑む度量と才覚を評価されたのだろうが



ボクにはダースベーダ―にしか見えなかった



ボクの直属の上司である管理職は人事課長だった



人事課長って 普通の会社なら管理職の花形だが



人はいいけど弱気な彼は佐分利―次長ラインに翻弄されていた



佐分利部長が彼になにか言いつけると



デスクに膝をぶつけながら立ち上がり『は はい』と慌てふためいて返答



盛ってるわけではなく リアルにそうだったいつも



残念だが 課長に多くを期待しても無理なのは明らか



みんな思いは同じなのに 誰も突破口になろうとはしない



9月の下旬 もはやこれまでと



みんなの見ている前で 佐分利部長に退職願を提出した



佐分利氏の表情がちょっとだけ曇った




  ✑  ✒  ✑  ✒  ✑  ✒  ✑




はすっぱな新入社員の退職など 普通はなんの影響力もないのだろうが



この後 予想もしない展開が待っていた

あの頃のボクの本命は誰だったんだろう



クソ忙しい中を縫って



思い思われふりふられをくりかえしていたが



いずれ濃密な時間を過ごした…  濃密?



いや結果的には濃密だったのかもしれないが



それは濃密ではなく疾走した刹那の時間の積み重ねだった



ずーっとノンストップで走り続けていただけだった(←オマエはマグロか!)





広報部のKさん ギャル風 ゆきぽよ似 かなりタカビー



ちょっと近づける感じではなく 視線もきつかったが



寿退社すると聞いて お祝いに駆けつけたところ



ボクの耳元で囁いた



 『もっと早く出会いたかったわ💛』



リアルに受けちゃいけないのはわかっていたが まあ秒殺(された)



ちょっとした送別会のお開きで



 『今度車で迎えに来て💛』 と



後さき考えずに



 『ハイ!』 と答えたが



人妻(になる予定)だし ボク車持ってないし…



ちょっと背徳と人生崩壊の匂いがした 〜くわばらくわばら〜





本社の新人女性の中にミッション系女子大卒のIちゃんがいた



早大卒のカレシがいたが 別れたと言ってた



セクシーとは対極にある美少女系のルックス



単純に好みでした (←守備範囲広すぎやろ! 誰でもええんかい!)



ある日 自宅に☎をした



単刀直入に 『つきあってくれない?』(厚顔無恥∞)



      『やだ!』



すぱっと断られた



悔しいというより爽快感が残った 見事にフラれた





秘書課というのは社長直属の部署だ



だから美人の宝庫(優秀なのは当たり前)



気障な課長の目が光る中(部下に手出すんじゃねえぞ!)



やはり2人の美女が穏やかな笑顔で迎えてくれた



お目当ては同期のNさん



スレンダーな大和撫子風のお嬢さん



話をしてみると 控えめでおとなしい印象 見た目通りだ



こういう女性は男の妄想を掻き立てる


(↑オレの色に染めてみたい みたいな)



結婚したら まちがいなく良妻賢母だ



もちろんど真ん中ストライクで好きだったのだが 



恥も外聞もなく攻め込むだけが取り柄のボクが



なぜかうじうじしてタイミングを逃し



ついにアプローチすらできなかった 後悔MAX!





結局(薬局 放送局)本命は不在



っていうか みんな本命



そして みんな大好き



四十年たっても色あせぬ青春模様



できれば同窓会でもやって旧交を温めたいものだ

6月は社員旅行の月だった



佐分利部長から その幹事を仰せつかった



約200名の宿泊旅行をコーディネートするのは楽じゃない



ボクはこう言いながら頑張った



『コーディネートはこうでぃねえと!』(シカト上等!)



一番の難物は大宴会の余興をどうするかだった



本社の新人約20名をまとめてなんか芸を披露せにゃならんのだが



いろいろ考えて結局“人間カラオケ”をすることにした



いまでいう『ボイパ』の学芸会バージョンを思いついたのだ



主旋律+コーラス+オケ(リズム+メロディー+効果音)に



メンバーをパート分けし さらにキワモノ部隊も創出し



笑える総合エンターテインメントを目論んだ 



曲はピンクレディーの「サウスポー」







屋上のバレーボールチームの失笑をものともせず



我が新人チームは連日屋上で練習に励んだ



チームの結束は強まり メンバー間の距離も急速に縮まった



渋谷でブッキングに失敗し 一度は悪者にされた同僚Kも



おかげで“隣の女子”と付き合ったとか(確認はしていない)



(オレが道玄坂で彼女に手を出していたらなかったんだぞ おまえら)






箱根の有名旅館の大広間でやらかした“人間カラオケ”は



予想外にウケてしまい (社長に握手を求められた)



総合プロデューサーのボクはヒラから宴会部長へと昇進したのでした