HOME > 駅茶こぼれ話

4年ぶりの「成田縁結び列車」

  • 4年ぶりの「成田縁結び列車」

 6月26日は朝の草刈り作業の慰労会を兼ねて、夕方から貸切列車の旅を楽しみました。成田縁結び列車は、成田駅に縁のある人たちが列車の旅を楽しみながら、明るく楽しくその輪を広げていきたいと名付けたものです。

 

 成田縁結び列車は山形鉄道開業30周年を祝って平成30年に開催して以来4年ぶりとなります。今年は成田駅開業100周年で、何とか実施したいと思っていました。減少傾向とはいえ、コロナ感染の不安がつきまとう中、ある意味では意を決しての開催でした。参加された皆さんには往復2時間ほどの旅をとても楽しんでいただけたようで、またその後も体調等に何事もなくてホッとしています。

 

 駅協力会の鈴木会長からは駅を守っていこうという力強い挨拶があり、参加された皆さんからは高校時代の汽車通学の想い出などが語られました。特に心に残ったのは「今年は孫がお盆に帰って来れそうなので、子どもや孫と列車に乗ってこの楽しい雰囲気を一緒に味わいたい。そして長井線への思いをつないでいきたいと。」と語ってくれた方がおられたことでした。

 

 今は長井線に乗らなければならない理由はないようです。だからこそ列車に乗る機会を作り、列車の旅が楽しいことをわかってもらうことが必要であるように思います。かいがいしく飲み物等を配り、余興に詩吟まで披露してくれた山形鉄道の社員の姿を見ながら、「ありがとう山鉄社員、がんばれ山鉄」の言葉が胸に浮かんできました。

 

 

第1回目の縁結び列車はこちらから

→ 成田縁結び列車で?:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 

2022.07.02:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

存命の喜びを

  • 存命の喜びを

 4月9日から開催されている「風と大地と猿の写真展」は、これまでの写真展とはひと味違ったものを感じます。西村さんがSNSに投稿していた記事も展示され、西村さんがなぜ猿を撮るのか、が語られていました。このメッセージを一読されてから、改めて作品をご覧になってみては如何でしょうか。

 

 

 なんで最近猿なのか?

 それもニホンザルのみ撮るんだけど何故か?

 「存命の喜び、日々に楽しまざらんや」

 「生を愛せ」 

 命ながらえる喜びを毎日大切にしなくてはいけない

 

 色々な話を聞き、状況を見ながら心底にて思ったこと

 これが影響してあの動物に妙に魅力を感じたのかもしれない

 過酷な自然環境下で生活するニホンザル

 彼らはいつも死と隣り合わせ

 ひと冬、ひと夏を乗り越えることの重要さを彼らは知っています

 

 人間もある意味同じじゃないですかね?

 日々、死の近きことをわするることなかれ

 命という宝を忘れ、快楽や金銭という別の宝ばかりを追い求めていては、いつまでたっても心満たされることはない。

 そんな感覚が日本ザルに興味を持たせたんでしょう。

 

 

【おらだの会】さて皆さんは、上の作品にどんなタイトルを付けますか。

 

2022.04.17:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

広田泉さん逝く ~ 線路を繋げて人を繋げて

  • 広田泉さん逝く ~ 線路を繋げて人を繋げて

 2011年の出会いから羽前成田駅とおらだの会を応援してくれた広田泉さんが亡くなられた。『がんばるニャンズ~線路をつなげて』と題した記事の最後に「広田さんを真ん中にして、同窓会がやれればいいですね。」と書いていたのだが、それは果たせない夢となってしまいました。せめて広田さんとの想い出を駅舎に飾って追悼したいと思っています。

 

 広田さんが残してくれた言葉を改めて記したい。

○今年は大変なことになってしまいました。思い出の場所や大好きな場所が津波や豪雨により被害を受け、線路もまた・・・。何とか線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えていますので、応援よろしくお願いいたします。(「元気が出る写真展2011」出品者メッセージより)

○駅は、地元の人のものだ。でも今、地元の人も駅を見捨てつつある。

○成田駅は、東北の中でも最も“攻めている駅”だ。

○ローカル線は地元の人に愛されないと残っていけない。

○だから私は、駅を愛している人を応援したい。

○そして私は、駅を盛り上げてくれる“人”も含めた基盤を地元につくりたい。

○地元の人に言いたい。皆さんは何をやってる?。 ここで生きる覚悟がありますか?

 

私達は、この問いに真剣に向き合わなければいけないと思う。広田さん有難うございました。 合 掌

 

2020年6月の『線路をつなげて』の記事はこちらから

 → がんばるニャンズ:おらだの会 (samidare.jp)

 

2020年10月の「広田泉特別写真展」の様子はこちらから

 → イベント情報:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 

【おらだの会】写真は長井高校写真部の生徒さんにアドバイスする広田さん。(2019年6月18日撮影)

2022.04.01:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

ローカル線の魅力を考える3(伊藤桃さん語録から)

  • ローカル線の魅力を考える3(伊藤桃さん語録から)

・無人でも、どこかあたたかい、人の温もりがする駅でした

・お仕事で世話になったことのある人のサインを駅ノートに発見

・手作りで駅舎を飾り付けている様に沢山の愛を感じて幸せな気持ちになりながら見ていました。

・外は寒かったけどポカポカになる出会いがある羽前成田駅でした

・最上川橋梁についてなど国鉄長井線からの歴史を知ることができました。

・リボンマグネットを購入。少しでも応援できるのはありがたい。

・友達が言っていた「おたくはいつでも推しに投資したい」が身にしみます。

 

 喫茶店でスマホだけを見ている人達も多く見かけるようになった。そんな時代にありながらいやそんな時代だからこそ、季節の光と風に改めて感動し、初めて出会った人と共感できる時間と場所を共有できること。それがローカル線の最高の魅力なのではなかろうか。だからこそ「応援したい」、「また来たい」という感情をもって帰るのだろう。

 

 7年前のスマイルプロジェクトの際にお会いしたお客様から、「フラワー長井線が地元の人に愛されていることを強く感じました。地元の人に愛されている鉄道ってほんとに素敵ですよね。」と言われたことがあります。ローカル線は、私たちの故郷愛を映すものなのかもしれません。最後に問われなければならないのは、私たちにとって駅とは何ですか・・・。

 

 伊藤桃さんはブログで「(羽前成田駅は)山形鉄道で一番思い出深い駅」といい、駅ノートに「また来たいです」と書き残していかれました。桃さんとの出会いに感謝して、そして再会の日を楽しみにして、このシリーズはこれにて終了致します。お付き合いくださり有難うございました。

 

 桃さんの停車場ノートへのメッセージはこちらからどうぞ

⇒ 【#山形鉄道 #羽前成田駅 】羽前成田駅編ラストは…1枚目が一番好きな写真!!おらだ... | 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

 

【おらだの会】写真は山形鉄道スマイルプロジェクト(2015年10月25日)当日に、登録有形文化財登録証が授与され、鉄道写真家・広田泉さんなどもお祝いに駆けつけてくれた際の記念写真です。

当日の様子はこちらから

⇒ 成田駅イベント情報:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2022.03.16:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

ローカル線の魅力を考える2(伊藤桃さん語録から)

  • ローカル線の魅力を考える2(伊藤桃さん語録から)

 鉄道アイドル・伊藤桃さんがインスタグラムに書いた言葉からローカル線の魅力を考える第2弾。それは各人の「イメージ」を現出させる「構造物」又は「小道具」が存在することである。特にイメージ系として国鉄、昭和レトロといった感情をお持ちの方にとっては、木造駅舎は最も強い印象を与えるものかもしれません。ここで桃さんの感性に響いたモノを駅レポから拾ってみましょう。

 

・しぶい!!登録有形文化財にも登録されている、1914年の国鉄長井線開業時からかわらぬ木造駅舎の西大塚駅です

・駅舎だけでなく、ホームの雰囲気もレトロ

・長井駅!ホームにある、この上屋の感じがよき…

・まるで今も使われているような駅務室、ずっと変わらぬ羽前成田駅

・うぉぉまさに国鉄時代、この素朴さがかえってよい

・まさにおばあちゃん家

・まるでタイムスリップしたよう…レトロな味わいは残しつつ、キチンと英語表記の駅名標

・駅務室ちらり覗き見、かっぱ号(の看板)気になる…

・無人でも手入れが行き届いている出札口。おお、昭和29年1月1日の台帳もありました!

 

 さて長井線の17駅の中で有人駅は4駅だけである。しかも昔のままの姿が残っているのは西大塚駅と羽前成田駅の2つだけである。けれども駅ノートを見るとホームだけの駅にも、途中下車している人の多さに驚くことがある。ここで、「駅とは何だろうか?」と勝手に自問することになる。

 

 未知なるものへの憧れは旅に出る最も大きな衝動であろう。「ぶらり途中下車」して「駅めぐり」をしたいと思うのは、駅が未知なるものへの入り口、「どこでもドア」だからではなかろうか。その駅舎を通してその土地の何かに出逢いたいからなのだと思う。それは道の駅や新幹線の駅では味わえない感覚ではないだろうか。

 

 ローカル線で本物の旅を味わいたいと思う旅人にとっては、駅は無人でも手入れが行き届いていればいい。昭和29年の台帳やかっぱ号の看板などちょっとした小道具があればいい。窓辺に野の花の一輪挿しがあればもっといい。そして次の列車を待つ間に、ホームをわたる風に吹かれながら、旅の想い出を書きとめる駅ノートがあれば良いのだと思う。

 

 伊藤桃さんのブログはこちらからどうぞ

【#山形鉄道 #羽前成田駅 】2枚目:長井駅をでた列車は…渋い木造駅舎が魅力の羽前成... | 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

 

【おらだの会】写真は『駅ノートイラスト展』より

 ⇒ 駅ノートに思うこと  四季の郷駅:おらだの会 (samidare.jp)

2022.03.14:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]