致芳小学校の皆さんは、今年も山形鉄道応援ぬりえ展に協力してくれました。さてさて記念品には何が良いかなと頭を悩ませていたら、山形鉄道の社員の方が「オリジナル缶バッチが良いんじゃないか」の声。一緒にいた長井市役所の方も「自分の作品がバッチになったら喜ぶんじゃないか」の相槌。
という訳で出来たのが、写真の缶バッチです。11月14日のキャンペーン終了後に、作品に添えてプレゼントする予定です。子供たちは喜んでくれるかな。そして市役所と山鉄のオジさん、オバさんが頑張ってくれたことを感じてくれるかな。
駅茶を訪れた方に「駅に万国旗を飾っているのは何故ですか?」と聞かれ、キャンペーンの広報チラシを手に説明をしました。チラシの『イベント内容』の項目に「地域の方々がフラワー長井線に対して感謝や応援の気持ちを込めて実施します。」として二つの事業が上げられています。
☆白兎駅ホームに駅の四季と地域案内看板の設置
☆全駅に万国旗の掲示
しばらく振りでフラワーに乗ってみると、白兎駅には確かに看板と万国旗が飾られていました。「山鉄頑張れ!」と手を振る地元の方々の笑顔が見えてくるようでした。が、その他の駅ではどうだったのでしょうか。万国旗をすでに撤去した駅もあるのでしょうか。
成田駅に降りた時は夕陽が西山に沈みかける時間になっていました。少しだけ寂しい気持ちになりながら帰って来ました。
Show the flag! If you love yamagata-railway, At least show the flag!
芋煮は山形のソウルフードとも言われています。おらだの会の芋煮は、会員が山から採って来たキノコがたくさん入っていて、芋煮を目的に成田に来てくれる方もいるぐらいです。昨年は鉄道写真家・広田泉さんの特別写真展が開催されたこともあり、全国からたくさんのお客さんがおいでになりました。この人達へのおもてなしはやっぱり芋煮会しかないということで、検温や消毒を徹底しながら盛大に開催したのでした。
けれども今年はいまだ自粛ムードが根強く、会員だけの芋煮会をすることになったのです。距離をおいてではありましたが、会員が一堂に会して酒を酌み交わすのは今年初めての事です。会員からは、「やっぱり芋煮会はやらないといけない」とか「みんなで酒を飲めるのは嬉しいことだ」との声が聞かれました。
ふと「芋煮会って何だろう?」と思いました。芋煮をただ単に食うのであれば、一人でも家族でもできます。けれども「芋煮会」は友達が酒を酌み交わしながら、「同じ釜の飯を食う」如くに鍋の芋煮を食べることなのだ。(当たり前のことですが)
高校の同級生が関東圏の教員になった時、クラスの父兄も交えて芋煮会をやったという話を聞いたことがありました。芋煮会はお花見以上に大切なものがあると思うのだがどうだろう。「またまた酒を飲むための理屈を考えたな!」の声が聞こえてくるようだが(笑)。
昨年の芋煮会の様子はこちらから
10月24日の長井線祭りのスタートは、前々日の強風によって散乱した杉っ葉拾い作業から始まったのでした。駅前の広場はもとより花壇の草花に絡んだ杉っ葉を拾い出すのは結構大変な作業になります。
見ると駅舎の南側には杉っ葉が山のように集められていました。会員の一人が「ホームの杉っ葉を拾ってくれている人がいるんだ。」と教えてくれました。その方は列車の待ち時間などに、ホームの杉っ葉を拾っては片付けてくれているのだといいます。(確かにホームには、杉っ葉はほとんど落ちていなかった。)
タバコの吸い殻やコーヒー缶をそちらこちらに捨てる人がいる。その一方でホームの杉っ葉を腰をかがめながら拾ってくれる人がいる。拾ってくれる神様がいることに感謝しよう哉。
前回紹介した「龍神の峯」の場所をもう少しよく見たいとの声が聞かれましたので、優遊さんにお願いして写真を提供してもらいました。2本の稜線が並行して伸びている区域がその場所になります。
こうしてみると、私たちの暮らしを見守って来てくれた優しい山並みには、幾つもの稜線が重なり合っていることがわかります。それは厳しかった人生の中で刻まれた深い皺のようでもあり、全てを受け入れてくれる人の心の襞のようでもあります。優遊さんは映像の中で語りかけます。「龍神様が山の尾根を天に向かって昇っていきます。見えますか?」
穏やかな葉山の峯もそれぞれの尾根ぞ厳しき冬を越えたり
優遊さんの映像はこちらからどうぞ