ちいさなきかんしゃ

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 絵本「でんしゃがいっぱい」に続いて、本棚の奥から出てきたのは紙芝居「ちいさなきかんしゃ」である。この紙芝居は昭和62年(1987年)の刊行であり、今も人気の「きかんしゃトーマス」が最初に放送されたのが1984年であり、これとほぼ同時期の作品である。

 

 登場人物はコッペル君とダブスン君という2台の機関車である。機関車の名前はそれぞれドイツのコッペル社、イギリスのダブス社からとったものらしい。コッペル君は以前から働いている小さな機関車である。大型の機関車ダブスン君が登場すると、コッペル君の出番はなくなり車庫で休む毎日。ダブスン君から「じゃまだどけどけ」と意地悪をされることも。

 

 大雪が降ったある日、ダブスン君が峠でスリップして前に進めなくなった時に、コッペル君が応援に行くことになる。助けてくれたコッペル君に、ダブスン君が「コッペルありがとう、なかよくしてくれね」と言い、コッペルも「ダブスン、ぼくたちともだちだね」と語る場面で終わるのである。

 

 この紙芝居を改めて読み返すと、高齢社会の一翼を担う我が身とダブってくるものがある。果してこれから、「ぼくたち一緒に生きる仲間だよね」と言い合える場面はあるのだろうか。それはさておき40年たってこの紙芝居を読み聞かせる機会があるのだろうか。その時の心境はどんなものであろうか。

 

2024.02.25:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

久しぶりに冬

  • 久しぶりに冬

雪が降って 久しぶりの冬が来た

 

何故か懐かしい冬の色

 

久しぶりの雪景色に

 

いつものように汽車が来た

2024.02.22:orada3:コメント(0):[停車場風景]

防雪林のこと

  • 防雪林のこと

 写真は今年の2月1日に倒れた杉の根元である。根回りは2メートル近くあり、防雪林の中でも太く、頑丈そうに見えた巨木の一つであった。しかしながら根元は、ご覧のように空洞になっていたことがわかる。

 

 この2年ぐらいの間に、倒木による運行遅延事故が3回程発生している。これまでは枝の一部や割合と細い幹が折れていたので、単に強風の性だろうと思っていたが、今回の状況を見ると防雪林全体が脆弱になっているのでないか、と思えてくる。冬の葉山下ろしから線路を守るために植えられた木々が、100年の歳月を経て力尽きようとしているのかもしれない。

 

 「長井線の今昔」を著した故小口昭氏が、最後の貢で「長井線に在る防雪林は文化財的な価値があり残しておきたい」と記している。樹間から差し込む夕陽の素晴らしさを思い、小口さんのメッセージに共感しながらも、倒木が示す目の前に迫った現実の厳しさに圧倒されるようだ。

 

 

(60)小口昭さんのメッセージ(平成26年):おらだの会 (samidare.jp)

停車場憧憬 西の山から:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2024.02.19:orada3:コメント(0):[停車場風景]

でんしゃがいっぱい

  • でんしゃがいっぱい
  • でんしゃがいっぱい

 物置を片付けていたら、「でんしゃがいっぱい」という絵本が出てきた。こんな絵本を買っていたのかと思いつつ、ページをめくると山形新幹線の新聞の切り抜きが出てきた。

 

 山形新幹線は平成4年(1922年)7月1日が開業日である。この年は第47回国民体育大会が山形県で開催された年であり、山形新幹線と共に庄内空港も開設されるなど、交通インフラが整備された年でもある。

 

 とりわけシルバーメタリックの山形新幹線(400系)は、「銀の衝撃」と言われるほどに人気があったものである。小学校に入学したばかりの息子は鉄ちゃんではなかったが、新聞記事を絵本に張り付けたものであろう。新幹線を見たい!と思ったのかもしれない。

 

 開業から30余年を経て来月16日、山形新幹線にE8系の車両がデビューするという。子供たちにとって新幹線は、今の時代でも憧れの対象なのであろう。けれどもガタゴト走るローカル線にも愛着を持ち続けて欲しいものだ。

2024.02.16:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

ここから始まった

2月7日

 うれしいも悲しいもここから、ここから始まった。集団就職で友を見送った駅。わんぱく坊主の同級生が偉くなっていたっけ。悲しい知らせに涙流して降りた成田駅。なつかしい、なつかしい。ここから、ここから人生が始まった。間もなく、天国の皆様に会える日も近い。

 

 

【おらだの会】停車場ノートへのこの投稿は2月7日の日付となっている。折しも「駅茶こぼれ話」に、「集団就職」の連載を終了したのと同じ日であった。「くじけちゃならない人生が、あの日、ここから始まった」という「ああ上野駅」の歌詞そのままの人生を生きた人がいたのだ。そんな皆さんにとってこの駅舎でのひと時が、懐かしい友との心安らぐひと時であることを願っている。ああ成田駅!

 

 → 「ふるさと」から「ああ上野駅」へ:おらだの会 (samidare.jp)

2024.02.13:orada3:コメント(0):[停車場ノート]