FPのひとりごと

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活字は好きだ


物心がついてから新聞の購読は欠かしたことがない


いまは2紙だが 30代は3紙(日経 読売 山新)に目を通していた


(3紙ともなると 朝のうちに読み切れず土日にまとめ読みしていた)


雑誌も好きで 昔は部屋のあちこちに山積みになっていた


エッセーとか対談集とかも好きで 愛読書ベスト3の常連だ


ところが


小説が苦手 なのである


なぜか その世界に素直に入っていけないのである


そのできあがった世界に同化することを潔しとしない自分がいるのである


全部が全部ではない


夏目漱石や庄司薫や五木寛之や石坂洋二郎… にはそれがない


なんの抵抗もなく その世界に没入できるのだが


頁を開けた途端に拒否反応が出ることがある


文章の難易度ではない


文章のスタンスというかなんというか


あっそう そいうことなら別にもういいや みたいな…


そんな感じになってしまう


構わず読み進めるのだが 全く頭に入ってこない


そこまでいくと もう読むという行為が成立しなくなり


その本は半永久的に閉じられたままということになる


厄介な性癖だし 逸失利益も相当なものだ


なぜだかわからないが この年では不治の病なんだろう


(単に読解力がないだけの話なんだろうって… 否定はできない)



📚   📚   📚   📚   📚



Eテレに『100分de名著』という番組がある


25分×4本で世界の名著を解説してくれる番組だ


しかも その道の大家が指南役となっている


言訳をしながら名著に近づかなかった誰かにはおあつらえ向きな番組だ


今現在録画をしてため込んでるのが


【マルクス“資本論”】 【三島由紀夫“金閣寺”】


【ボーヴォワール“老い”】


なかなかの傑物たちだ


この番組を見たからといって 読んでみるかという気にはならない


でもスタンスとエッセンスがわかる


いろんな誤解も解ける


やるじゃないかEテレ


そして ありがとうEテレ


(昔あった教科書の虎の巻みたいだよな 知らんか!)
2021.07.20:tnw:count(3,165):[メモ/選択の妙]
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