FPのひとりごと

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一二三荘を2年後に引き払い 深志荘に引っ越した



ここはその名の通り 松本深志高出の夫婦が経営するアパートだった



より田舎度は増し まわりにはキャベツとスイカしかなくなっていた



そこの住人(学生)たちは そこそこ個性的な連中ではあったが



お友達になりたい と思わせてくれるようなヤツは一人もいなかった



ここも2年後に出た



とにかく 大学近辺にいたくなかった



街の近くで 破壊的に安い物件を物色した



アパート名すらない“掃き溜め”にたどり着いた



不動産屋に案内を依頼したら嫌な顔をされた



まあそれも已むをえまい あのお化け屋敷では



築年数は大家すらわからないという(50年超えだけは間違いない)



正面から見ると 建物が右に傾いていた



古いのは当たり前だが 汚くて臭くて暗かった



“掃き溜め”は妙に街並みに馴染んでいて違和感はなかった



就職を逃した身でこのシチュエーション…



わかっていたこととはいえ 落ちぶれ感はハンパなかった



ここで暮らした一年は忘れられない



何者でもない自分自身と対峙し続けた正真正銘孤独の一年だった


2021.02.18:tnw:count(2,936):[メモ/選択の妙]
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