FPのひとりごと
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意味のない車いす
私は選挙があると 必ず期日前投票をしている
理由を聞かれると『仕事です』と答えている
しょうがなく…
障害者になって初めての選挙で 指定された投票所に出向いた
そこは地域の公民館だった
当時の私は車の運転はできなかったので家内に連れてってもらった
真冬で寒かった
正面の入り口にはコンクリの階段が3段で待ち受けていた
(もちろん正面突破は不可能)
階段のサイドにスロープが付いていたのだが
そこに至る通路は砂利道で さらに側溝を越えねば砂利道にも届かない
あるというだけの(全く非実用的な)見せかけのスロープだった
このままでは投票どころか入場すらできないので
中にいる立会人(市の職員?)に声をかけようとした
インターフォンが入り口横の外壁に設置されていた
(単独できたらインターフォンも押せない←ここ重要!)
家内がインターフォン越しに車いすを持ち上げる人員を要請した
この距離・高さでは経験則から4人が必要なので
家内を除く3人の要請をした
最初に『人は出せません』とのお答え
出せない… 帰れということ?
凍える中なんとか粘っていたが2人なら(しょうがない)という最終回答
なんの挨拶や説明もなく やってきた担当者が車いすを持ち上げた
案の定 車いすは安定せず 背中に冷や汗をかいた
会場には車いすが置いてあった
ただ置いてあるだけだった
♿
なんとか投票は済ませたが北風は心の中にまで吹き荒んだ
2020.12.30:
tnw
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