FPのひとりごと
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寿司は回っちゃいけねーぜ! その二
確か 寿司を“大人食い”した後だった思う
バイト先にほど近い駅前に『元禄寿司』なる寿司屋が開店した
それ自体は別に驚くようなことではないのだが
開店したその寿司屋の寿司が『回転』するという・・!!??
これをコペルニクス的“回転”と言わずしてなにをそういうのであろうか
しかも なんと 一皿百円というではないか!!!
こりゃとにかく行かねばならぬ! ということでバイト終わりに駆け付けた
それはちょっと異様な風景だった
寿司屋にあるべきカウンター(+まな板?)がなく ただ寿司が回っている
ガッチャンガッチャンと回る(昔はかなりうるさかったんです)ベルトコンベアの上を
お皿に載った寿司が所狭しと並べられてカチャカチャカチャと回されている
けっこーシュールな画だ マイ・リトル・カルチャーショックだった
お皿(テーブル?)が回ると言えば中華が有名だが こっちは自動だ
しかも こっちは人間の意思と無関係に回り続ける
絵皿が出てきたのはもっと後なので どれを食べても100円だ
もちろん消費税などない時代なので 御代は100円×○皿
どれでも好きなだけ食べられる
財布に2千円あれば なにも怖くない 無敵だ
『まずは玉子焼きから・・』とかうるさいことも一切ない
寿司屋なのに“攻撃的”になれる
牛丼屋 立ち食いそば屋と同類 こりゃホームだ
その後 入り浸ったのは言うまでもない
しかし ある日 私は気づいた
若いから 行くたんびに最低でも15枚は食べる
絵皿が出てきた頃には 絵皿にもどんどん手が伸びる
と 会計が2千円を超えるのもちょいちょいと・・
って おい! 外食の2千円超えはダメでしょ!
だって キングオブ外食の『ビール+カツ丼+ラーメン』を超えちゃうし・・
そうか! これが敵の“思う壺”だ
庶民の寿司に対する劣等感を逆手に取り
100円の気安さとスピードと明朗会計で攻撃的にさせといて
気が付きゃまさかの2千円越え!!!
やるなー としみじみ感慨に耽ったのが37年前
今や 寿司と言えば回る時代になっちゃった
別にいいんですけどね・・
あの寿司屋のカウンターのハードルの高さと満点のスリル
いまとなっては懐かしい
2014.07.03:
tnw
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