FPのひとりごと

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私には夢があった



いつか いつか 



財布の中身をまったく気にせずに



ねたの種類をまったく気にせずに



カウンターで寿司を食いまくってみたい   という



いやいやいや それしきのことで と言わんでください



寿司屋の敷居自体がかなり高いのに



一見さんだと ぼられたという話もよく聞いたし・・



寿司屋で一番恐ろしいのは『時価』ってやつだ



(時価って結局『言い値』ということですよね・・)



アワビや中トロなんかの前に仁王立ちして 庶民を立入禁止にする



先輩や上司にごちそうになる際は もちろん一瞥だにしないし



子供を連れてったときは 視界を遮るような位置取りをする



厄介きわまりない危険分子だが あれほどフェロモン出しまくりのやつもいない



(『食えるもんなら食ってみろ!』的フェロモン)



その時価の結界を破ってまで寿司屋で自己解放をする!? 



それが私の夢だった



たぶん21才だったと思う その日は訪れた



バイトで貯めた7万円を懐に 名店と思われる店に入った



どんなにボラれても さすがに7万円はあるまいと



寿司を食いに行ったのに いざ尋常に勝負! みたいな雰囲気だった



中はいかにも老舗の寿司屋という趣で 親方が独りで対応していた



カウンターのど真ん中に座って 時価を食べに食べまくった・・



のだろうが 緊張でほとんど何も覚えていない



寿司を味わうためではなく “払う”ことが目的のようなもんだったから



そして 緊張の『お愛想』(そこまでたぶん入店からものの30分!)



ビール2本+時価+α で 確か1万円とちょっと



心の中で 『よしっ!』 と こぶしを握った



(なにが『よしっ!』なんだろうか・・?)



そのとき



大人の階段を一段のぼった(つもりの)ボクちゃんがいたのでした
2014.07.02:tnw:count(1,450):[メモ/選択の妙]
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