FPのひとりごと

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昨日 懇意にしていた旅行代理店の店主と会った
私が障害者になってからは かなり久しぶりだった
前よりちょっと痩せたかな という感じがした

『もう廃業したんだ』

覚悟はしていたが いきなり言われて動揺した
旅行代理店業を廃業して 会社もたたむんだと言う


お付き合いが始まったのはバブル末期だ
損保の社員だった私は 代理店の開拓に日々励んでいたが
旅行代理店も数あるターゲットの中の一業種であった
旅行代理店は 国内・海外の旅行保険を取り扱うからだ

約20年前 私は彼のオフィスに飛び込んだ
とっつきの悪い店主だったが 食いつきはよかった
とんとん拍子に事は進み ビジネスは始まった
1年もせずに 当社のシェアは100%になっていた
ビジネスの進行とともにプライベートのお付き合いも深まった
私の5歳上の彼は 団塊・“しらけ”の狭間の世代だ
考え方は団塊に近くて 我々しらけ世代とは一線がある

酒の飲み方は正に“団塊”で いわゆるトコトンだった
まあ 飲みましたねー ほんとにトコトンまで
仲のいい関係者で積立をして一年に一回泊りがけの旅行をした
これがすごかった
早朝 ジャンボタクシーで迎えに来てもらうのだが
乗り込んだ途端 “プシュ” “カンパーイ” だ
移動の車中 旅先 旅館 そして脚絆解き  飲みっぱなしだ
寝ているとき(ぶっ倒れているとき)以外ずーっと だ
この旅行 たぶん10回以上は行かせてもらったが
どこでなにをしたか しっかり覚えているのは一つもない
私の事故以来この“泥酔い”旅行も途絶えてしまった
 

旅行代理店業は 不況とネットへの顧客流出で青息吐息なんだって
不況になれば いの一番に削られる会社の福利厚生費
なかでも 社内旅行なんて格好のターゲットとなる
更に 個人客がネットでの直販に流れる 廃れるわけだ

なんだか いろんな意味で 一つの時代の終焉を感じる
2011.03.09:tnw:count(1,914):[メモ/選択の妙]
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