13日、14日は成田八幡神社の秋の例大祭でした。3連休で帰省した人たちも多く、黒獅子舞の道中はどこも人だかりでした。成田駅でも舞ってくれました。子供からお年寄りまで、村中が盛り上がります。この祭りが終わるといよいよ刈り取り作業が始まります。
さて9月のミニギャラリーは桑原重雄さん(川西町出身、仙台市在住)の切り絵です。今月は、秋の京都をイメージした2作品。「月明りの中の舞妓さん」と「伏見稲荷神社の鳥居」。紅葉に包まれる古都の佇まいが思い浮かぶような作品です。どうぞご覧ください。
カーテンが閉められた事務室の窓に、「いつもありがとうございます」のメッセージが添えられた地元児童の絵が飾られていた。これを見た感想は、昨年秋のブログに投稿しましたのでご覧いただければ幸いです。
待合室には米坂線を走った気動車・べにばな号などの写真も飾られていた。鉄道愛好者から提供されたものであろうか。さらに、豊田地区ふるさと振興会の掲示板も設置されていた。駅の所在地である豊田地区の見所を散歩コースとして紹介している。2013年(平成25年)に長井まちづくり基金助成事業を受けて制作したもののようである。
今泉駅には子どもたちの声や鉄道愛好家の思い、そして地元の人たちの鉄道に対する期待の声が詰まっているように思う。駅とはもともと、そうしたものであったのかもしれない。改めて思うのは、それぞれの思いがつながっていれば・・・と。
「米坂線の今」を訪ねる旅は今泉駅から出発である。今泉駅は軽便鉄道長井線の駅として1914年(大正3年)に開業。その後1926年(大正15年)に、米坂線の米沢~今泉間の開業に伴って経由駅となった。長井線とJR線の接続駅として当地方の歴史の中で、多くの物語を秘めている駅である。
政治的には、米坂線の開通に際して、長井町側では長井駅を経由することを猛烈に陳情したが実らなかった。旧白川信号所までが今泉駅の構内扱いとなっていることは、この間の政治的な妥協の歴史を伝える証左の一つといえる。この経過については次をご覧ください。なおタイトルが「政争の駅」という過激なタイトルとなったことをお許し願いたい。
また今泉駅は、紀行作家宮脇俊三が終戦の玉音放送を聞いた駅としても有名である。上の写真のとおり、戦後80年の今でも駅前通りには旅館の看板が見える。その一つ栄屋旅館は、昭和10年頃から駅弁を売っていたという。長井線100周年にはその復刻版も販売された。現在、国鉄色の駅銘板や木製のホーム上屋、トンボが付いた横葺きのトタン屋根などは長井線側に多く残っている。駅前の風情と共に駅の佇まいは、当時の国鉄時代の姿を今に伝えている。
駅茶では9月12日から、米屋こうじさんと共同で『米坂線の今(今泉←→小国)』展を行います。
米坂線は2022年8月の豪雨で、米沢~今泉間を除いて運休となっています。米坂線復旧の願いを込めて8月31日には第2回米坂線復活絆祭りが関川村で開催されました。また今月27、28日には、米沢駅から坂町駅までの約90キロを2日間かけて歩くイベントも計画されているとのことです。
こうした運動に対する応援の意味も含めて、おらだの会では今泉駅から小国駅までの8駅の現在の姿を紹介すると共に、写真家米屋こうじさんが若い頃に撮られた米坂線の鉄道風景写真を展示します。鉄路と駅舎に刻まれた歴史、沿線住民の思いの痕跡を辿りながら、山形鉄道のこれからにも思いを馳せたいと考えています。ぜひご覧ください。
『米坂線の今 (今泉←→小国)』
開催期間 9月12日(金)から10月12日(日)
上記期間の各週末(金・土・日)
開場時間 午後1時半から4時まで
初めて来ました。木造駅舎特有のレトロな雰囲気が良かったです。蝉の声も夏を感じさせて素敵だなぁーと思いました。(2025.08.11)
【おらだの会】 今回、久しぶりに駅ノートのイラストを紹介することができてとても嬉しく思います。山形鉄道の各駅に置かれた駅ノートには、とても素敵な作品が描かれています。2021年7月には駅ノートイラスト展を行ったものです。当時の様子はこちらからご覧ください。