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ここがポイント(半切妻型屋根と漆喰アート)

  • ここがポイント(半切妻型屋根と漆喰アート)

 「木造駅舎『絆』展」に西大塚駅と羽前成田駅を比較したパネルが展示されている。その中で特に面白いと思うものを幾つか紹介していきます。

 

 最初は駅舎の顔ともいうべき正面玄関、車寄せの部分です。「羽前成田駅がハイカラに見える。」とよく言われますが、その理由の一つは車寄せの屋根にあると思われます。西大塚駅は切妻型で、羽前成田駅は半切妻型です。そして駅名板が掲げられる箇所には、西大塚駅では漆喰がアート風に塗られています。芸術的で豪奢な西大塚駅に対して羽前成田駅では、デザインを施した持ち送りが採用されています。

 

 正面玄関では多くの方が写真を撮りますが、細部にはあまり注意は向けられないような気がします。西大塚駅が大正3年開業、羽前成田駅の開業は大正11年。この車寄せにも、たった8年されど8年の時の流れが刻まれています。

 

 2020年9月のブログ記事はこちらから

  → 車寄せ 切妻vs半切妻:おらだの会

  → 車寄せ 持ち送りVS漆喰アート:おらだの会

2025.06.16:orada3:コメント(0):[停車場風景]

「なりたフラワーギャラリー」に新作

  • 「なりたフラワーギャラリー」に新作
 羽前成田駅の待合室に、新たな作品が展示されています。一枚はフラワー号がホームに入って来る場面。もう一枚は成田駅の正面を描いたもので、細部の描写と丁寧な色使いがとても素敵な作品です。

 今回は、山形鉄道さんから「なりたフラワーギャラリー」のプレートを準備していただきました。待合室が私たちと山形鉄道をつなぐ場所になればいいですね。


 初めての展示の様子はこちらから
  → 待合室のミニギャラリー:おらだの会

2025.06.14:orada3:コメント(0):[イベント情報]

花いっぱい運動に参加

  • 花いっぱい運動に参加
  • 花いっぱい運動に参加
 6月1日、長井市の「花いっぱい運動」に参加して、駅前広場の植栽作業を行いました。今年は花苗に加えて、幟旗も提供されました。

 長井線開業100周年の際にも、幟旗が各駅に立てられて、祝賀の機運が盛り上がりました。「各駅を花で飾ろう」といった運動も良いですね。
2025.06.12:orada3:コメント(0):[停車場風景]

木造駅舎の比較(成田駅VS西大塚駅)

  • 木造駅舎の比較(成田駅VS西大塚駅)

 「木造駅舎『絆』展」では、最初に「木造駅舎の比較(成田駅VS西大塚駅)」をご覧いただきます。このコーナーは2020年の9月から11月にかけて当ブログで連載していたものをパネル化したものです。

 

 西大塚駅と羽前成田駅では、同じ「木造駅舎」といっても材質や細部のデザインに差異が見られます。「木造駅舎は良いなぁ」「懐かしいなぁ」と感傷に浸るのも良いのですが、両駅を比較することで、当時の時代背景や建設に携わった職人さんたちの「粋な姿」を想像して欲しいと思います。そのことは同時に、駅舎で活動する私たちとそれを応援してくれる人たちとの協働の舞台(ステージ)の魅力を共有することになると思います。

 

 次回から特に興味深い点を幾つかピックアップして紹介していきます。なお当時のブログはこちらからどうぞ。

  → 駅舎探検(成田VS西大塚):おらだの会

2025.06.10:orada3:コメント(0):[イベント情報]

米屋こうじ著「木造駅舎の旅」から・・・

  • 米屋こうじ著「木造駅舎の旅」から・・・

 「木造駅舎『絆』展」に米屋こうじさんがおいでになり、2009年7月に発刊の「木造駅舎の旅」を見せていただいた。米屋さんが「実はこの本には羽前成田駅が入っていないのです。当時は、腰板がトタンで覆われ、窓はサッシ戸で、補修が目立っていて載せられなかったのです。」と。続けて、「けれども出札口などはカラーで使わせてもらいましたョ」と。2011年に成田駅の修復作業が行われましたが、2012年10月の米屋さんのブログには、修復作業後の成田駅について「何と素晴らしい!」の感想が述べられていました。

 → 鉄道憧憬 山形鉄道、羽前成田駅の近況

 

 同書の中に「消えゆく木造駅舎」と題したコラムがある。改修された只見線の会津本郷駅を紹介しながら、「駅舎は郷愁を誘うために建っているわけではなく、安全で快適に列車を待つ空間であれば良いのだ。・・・略・・・。それは承知している。しかし、鉄道が地域発展に寄与した歴史を、駅舎を通して学ぶことができないだろうか。・・・略・・・。各路線に一つぐらいは開業時からの駅舎が残れば良いのにと思うのである」と。

 

 二つの木造駅舎が残るフラワー長井線。両駅の住民が協力しながら、米屋さんの問いかけに応え、形にできればいいなぁと思う。

 

2025.06.08:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]