FPのひとりごと

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熱狂と絶叫とガッツポーズと感涙


やっぱりオリンピックはいいねえ


しみじみそう思う


毎回そうなんだろうけど


すべてのゲームにそれぞれのドラマがある


困難な状況での開催だからなおさらそれが際立つ


今回のドラマはみんな格別だぁー(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!


○○○○○     


などと感慨に耽っていたら


えっ もう


って


今日閉会式?!


いやいやいや 終わってみればあっという間


名残惜しさMAXだ


○○○○○


やりきったんだから もう何も言うまい


終わってから何か言う奴 そいつは野暮ってもんだろ


冥途の土産に極上のラッピングをして記憶に残しておこう


メイド イン ジャパン で  (V)o¥o(V)

まあ わかっていたことではあるが


やっぱ4年に一回しかないスポーツの祭典だし


しかもそれがさらに1年延長されたわけだし


頭の中にうにゃうにゃはあるよ そりゃあるけど…


お察しの通り


毎日毎日熱くなってますTOKYO2020



○○○○○    ○○○○○



柔道の金メダリスト大野翔平が試合後に


『賛否両論あれど 自分たちの姿を見て


 心が動くことがあれば光栄』と語っていた


アスリートの思いが詰まった重たい言葉だった


1年延長からの「やるかやらないか」は我々もやきもきしたが


アスリートにとって それは身を削られるようなことだったんだろう


全存在をかけて挑んできたのに それが否定されかけている


この5年間はなんだったんだ


強烈な自問に苛まれていたはずだ



○○○○○     ○○○○○○



コロナの猛威は留まることを知らない


医療崩壊も現実のものとなってきた


ロックダウン級の行動規制をしない限り収まることもあるまい


本来ならいかなオリンピックといえども開催してる場合ではない


でも


コロナに打ち勝つとか震災からの復興とかお題目はもういいから


(っていうか お題目にすらなってない気がするが…)


ただただオリンピアンたちの輝いている姿が見たい


この5年間の葛藤を克服した笑顔を祝福したい


それだけ ほんとにそれだけ


○○○○○     ○○○○○


熱狂して寝不足になってるうちに 折り返し点を過ぎてしまった


あと半分残っているというより もう半分しか残ってないの?


てな感じ


高齢者としては もう二度と自国開催の五輪など見れないのだから


大事に大事に記憶に留めておこう メイド喫茶の土産として


いやいや 冥途の土産として

わざわざ連休までこさえていただいて


しかもそれにまんまと乗っかっておいて 


昨日のソフトボール対メキシコ戦ではガッツポーズまでしといて


そりゃまあ言いにくいのではあるが…




やっちゃっていいもんなのだろうかねえ オリパラ


入国した選手や関係者にPCR陽性者が頻出している


五輪の出場権を得るまでの血のにじむような努力や鍛錬を思うと


こうして強行してしまった犠牲者なんでは? と考えさせられてしまう 


主催者側のスタッフに“この期に及んで”の辞退者がバタバタと出ている


取り上げるのも恥ずかしいくらいの情けない理由での辞退だ


五輪の意味を理解していない国民性のせいだと言われても否定できない


この国で この状況で 五輪を開催する正当性を問われている


政治家はなにも答えない 答える言葉を持っていないからだ


どさくさにまぎれて開催しておいて


日本人の活躍と美談で盛り上げて ことの本質を忘れさせ


後は野となれ山となれ


◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


オリンピックが好きだ


世界一を目指すアスリートが美しいからだ


彼らはどんな状況でもベストを尽くすだろう


たとえコロナで倒れたとしても…


◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


ここまで来たら山本リンダの“もうどうにも止まらない”だ


閉会までの怒涛の日々となるのであろう


しかし


自国開催なのに胸が張れないオリンピック


このモヤモヤはずーっと晴れないんだろうなあ

活字は好きだ


物心がついてから新聞の購読は欠かしたことがない


いまは2紙だが 30代は3紙(日経 読売 山新)に目を通していた


(3紙ともなると 朝のうちに読み切れず土日にまとめ読みしていた)


雑誌も好きで 昔は部屋のあちこちに山積みになっていた


エッセーとか対談集とかも好きで 愛読書ベスト3の常連だ


ところが


小説が苦手 なのである


なぜか その世界に素直に入っていけないのである


そのできあがった世界に同化することを潔しとしない自分がいるのである


全部が全部ではない


夏目漱石や庄司薫や五木寛之や石坂洋二郎… にはそれがない


なんの抵抗もなく その世界に没入できるのだが


頁を開けた途端に拒否反応が出ることがある


文章の難易度ではない


文章のスタンスというかなんというか


あっそう そいうことなら別にもういいや みたいな…


そんな感じになってしまう


構わず読み進めるのだが 全く頭に入ってこない


そこまでいくと もう読むという行為が成立しなくなり


その本は半永久的に閉じられたままということになる


厄介な性癖だし 逸失利益も相当なものだ


なぜだかわからないが この年では不治の病なんだろう


(単に読解力がないだけの話なんだろうって… 否定はできない)



📚   📚   📚   📚   📚



Eテレに『100分de名著』という番組がある


25分×4本で世界の名著を解説してくれる番組だ


しかも その道の大家が指南役となっている


言訳をしながら名著に近づかなかった誰かにはおあつらえ向きな番組だ


今現在録画をしてため込んでるのが


【マルクス“資本論”】 【三島由紀夫“金閣寺”】


【ボーヴォワール“老い”】


なかなかの傑物たちだ


この番組を見たからといって 読んでみるかという気にはならない


でもスタンスとエッセンスがわかる


いろんな誤解も解ける


やるじゃないかEテレ


そして ありがとうEテレ


(昔あった教科書の虎の巻みたいだよな 知らんか!)

帰宅して室温計を見た


36℃だった


『 ・・・ 』


って おい ここはサウナかっ!


いやいや 火鉢に焼けた石を乗っければ 立派にサウナだ


もうカラダがじゅわーっと蒸発しそうだ


じゅんじゅわー (もう一部蒸発しとるぞ これは)


☀   ☀   ☀   ☀   ☀   ☀


はよ🍺を流し込もうっと



🐞   🐞   🐞   🐞   🐞   🐞



夏休みになると


少年は早起きして土手の手前の栗林に向かった


そこには緑色の眼をしたトンボがいた


胴体も緑色の中型のトンボだった


そのエメラルドのような眼に魅せられて 群れを追いかけた


普通は網で捕まえるのだが


そのトンボだけは捕まえなかった


薄暗い林の中で そのトンボをずーっと追っかけていた


ある日 少年はそこで古銭を拾った


和同開珎だった



⌛     ⌛     ⌛     ⌛



栗林は宅地になり トンボもいなくなった


あの夏の日は帰らない

昭和五十年代 車にエアコンが付いているのは珍しいことだった


だいたいエアコンなんて呼び名はなくて クーラーだった


今日みたいにクソ暑い日になると みんなクーラーが欲しくなるが


付いてないものはしょうがないので


窓という窓をフルオープンして 右手を外に出して暑さを凌いだ


ときどきうちわで扇ぎながら運転した(手が足らんやろ!)


そんなとき ウィンドウを閉めて涼しげに通り過ぎる🚗 クーラー🚗だ


羨ましさも勿論あったが 希少ゆえの感嘆の方が強かった


タクシーに『クーラー』という表示があった


中古車には『A/C』=エアコンという表示があった


知らんやろ



☀   ☀   ☀   ☀   ☀   ☀



あの夏の日 少年は緑色の眼をしたトンボを追いかけて森を彷徨っていた