ＦＰのひとりごと

鉄板に　座り込み　さて
どうしたものかと　思案しました

依然　恐怖感は　残っていましたが
さりとて　大声で　泣き出すほどでは
ないので　まあ　ちょっと　仕事すっかー
みたいな気持ちに　なってきました

人間　不思議なもので　自分より
臆病な人を　見ると　安心して
余裕のようなものが　出てきました

そこで　鉄板の　サビ取りを
始めたんですが・・・

でも　なぜか　冷たい鉄板の上で　
私　寝てしまったんです
バイト　バイトで　疲れていたんでしょう

５：００になって　命綱を　引っ張られるまで
ぐっすり　寝ていました

やべー　全然　仕事してない！
怒られる～　と　ひやひやしていました

でも　そこから　また　意外な展開が
待っていました・・・

　　　　　　　　　（つづく）　

　

2007.03.14：tnw：コメント(0)：[メモ/バイトの帝王]

バイトの帝王④－海底ディスコⅣ－

このバイト　全員　男　でしたが
山岳部をはじめ　空手部や　ラグビー部
なんかの　マッチョ系が　多く　来ていました

その　すすり泣きは　どうも　となりの部屋
あたりから　聞こえてきました

けっこう　がさつな私でも　かなり　ぐっと
きていたのに　普通の神経を　持ち合わせている
学生には　耐えられなかったんでしょう

たしかに　船底の　真っ暗な　狭い　鉄板の部屋に
一人で　閉じ込められて　普通で　いられることの方が
不思議かも　しれません

ヘルメットのライトが　また　消えた瞬間
すすり泣き　が　大泣きになり
なにかを　大声で　叫びながら
その人は　どこかへ　行ってしまいました
（たぶん　帰ったんでしょう）

また　静寂が　戻ってきました・・・

　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.03.13：tnw：コメント(0)：[メモ/バイトの帝王]

バイトの帝王③－海底ディスコⅢ－

係りの人に　連れられ
地下？へ　地下へと　潜りました

小さな鉄板の部屋から　その下の部屋には
直径５０ｃｍぐらいの　丸い穴から
入りました

ある程度まで　降りると
係の人は　説明だけして
いなくなりました

手には　紙やすりと　掃除用具を
持たされました

仕事は　鉄板の　サビ取りでした
細かい指示は　一切　ありません

部屋には　ルームナンバーがあり
○番と○番と○番　を　やれと　言われました

暗闇と閉所の恐怖に　押しつぶされそうになり
でも　まあ　仕方ないから　やるかと思ったとき
ヘルメットのライトが　消え　どこからか
男のすすり泣き（嗚咽）が　聞こえてきました

　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.03.11：tnw：コメント(0)：[メモ/バイトの帝王]

バイトの帝王②－海底ディスコⅡ－

初日の午前中は　船の『けつ洗い』を　しました

これは　消防車のホース（みたいなもの）で
船の　外部を洗車？　洗船？？　する仕事　でした

寒いことは　寒いんだけど　楽勝の範囲内　でした

さて　午後になって　事態は　急変しました
やっと　『破格』の　意味を　知りました

大きな船って　すごい構造になってるんです
甲板が　あって　その下に　船室とかが
あるんですが　そのまた下が　すごいことに
なってるんです

船室の下から　船底までの間は　分厚い鉄板で
いく層にも　区切られ　人一人が　やっと入れるぐらいの
スペースしか　ありません　
そして　真っ暗！！

閉所　暗闇　　

その中に　ライト付ヘルメット　と　命綱　で
入っていきました

言いようのない恐怖が　私を　襲いました

　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.03.08：tnw：コメント(0)：[メモ/バイトの帝王]

バイトの帝王①－海底ディスコⅠ－

学生時代　『バイトの帝王』と　呼ばれていました

ある日　山岳部の猛者と　バイト探しに　出かけ
条件の　とびきりいいやつを　ＧＥＴしました
日払いで　５，０００円だったような・・・

当時としては　破格　でした

行ってみて　びっくりしました
大きな港のドッグに　どでかい船が　停泊し
船体を　あらわにしていました

まあ　船の車検のような　そんな感じでした

われわれは　その船を　洗う仕事を　するとのことでした
やったー　楽勝　楽勝　と　思ったんですが・・・

そこで　すごい体験を　してしまいました

　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.03.08：tnw：コメント(0)：[メモ/バイトの帝王]