ＦＰのひとりごと

手に入れた　鉄板シューズ
履いてみると
やっぱり　“重い”
足を引きずるほどでは
ないにしろ
垂直跳びは　今までの半分
走るスピードも　かなり落ちました

で　それを履いて
部活の練習に　参加したんです
こうやって　練習で苦労して
脚力を　つければ
ゲームでは　見違えるような
プレーヤに　なれる！！
と　信じて・・・

でも　スピードも高さも　ない分
いつもの練習に　ついていけないんです
かなりのブーイングを　浴びましたが
未来のスーパープレーヤーの　ために
誰にも言わず　がまんしていました

でも　でも　動きの悪い　私
なんと　レギュラーを　はずされて
しまいました
『えーっ　なにそれ！　違うんだってば！』
『だから　ほら　こんな　すごいものを
つけてんだってば・・・』
わかってもらえるはずも　ありません

その日以来　鉄板シューズが
日の目を見ることは　ありませんでした

　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.07.19：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

選択の妙⑱『鉄下駄か鉄シューズか？？』

私　中学校のとき
バスケットクラブに　所属して
いました

ポイントガードでしたが
身長が　あまりなく
かといって　ジャンプ力も
それほどなかった　ので
プレーに　いろいろとハンデが
ありました

そこで　すごいことを
思いついて　しまったんです
ＴＶドラマ『柔道一直線』で
主人公の　桜木健一が
鉄でできた下駄＝『鉄下駄』を履いて
柔道の稽古を　していました　
足腰を　鍛えるためです

『！』　これだ！！
これを履いて　鍛えれば
ジャンプ力も　倍増し
スーパープレーヤーに　なれる！！！
と　中学生の私は　思ってしまったんです・・
さすがに　インドアスポーツで
下駄は　ないので　地元のスポーツ店で
カタログを　もらってきたら
なんと　なんと　鉄板入りシューズが
あったんです（正式名は忘れました）
かなり高価だったような気がしますが
全小遣いを　はたいて　買っちゃったんです
無謀にも・・・

　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.07.17：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

選択の妙⑰－選ばれし者

わが人生の中で
たった　一度だけ
“もてた”時代が　ありました
結婚直後の　１年間ぐらいです

結婚までは　野獣そのもの！
ナンパは　男の　女に対する
誠意＝義務である！　と　本気で
考えていたんで
いたるところで　ナンパしては
撃沈！！
数打ったって　当りゃーしません

ところが
結婚して　油っけが　全部
抜けてしまいました
野獣時代の反動で　女性への興味が
まったく　なくなって　しまったんです

そうすると　不思議なもので
なにもしない私に　対して
逆ナン　が　始まるんです
でも　全然　反応しないんで
もっと　激しいアプローチに
なりました
それが　あちこちで　起きるんです
恋愛は　ゲームで　押したり　引いたり
と　いいますが
押してばかりいた私が　引きっぱなしに
なったので　逆に　押されっぱなしに・・
人生　ままならないもんですねー
でも
ちょっとだけ　もてる男の気持ちが
わかったような気が　しました

　　　　　　　　　　　（つづく）
　

2007.05.28：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

選択の妙⑯－選ばれざる者Ⅴ

就職して　２年目ぐらい
狛江の　わがアパートの　部屋が
『たまりば』に　なっている時期が
ありました

１０数人の　居候が　昼夜問わず
出入り　寝泊り　していました
半分ぐらいは　顔と名前が一致
しましたが　残りの半分は
誰やら　まったく　わかりません
友達の　友達の　友達・・・
そんなもん　だったんでしょう

その中でも　誰も　その素性が
わからない　ミステリアスな女性が
いました
名前も　職業も　？？？　でした
でも　誰も　詮索しなかったんで
彼女も　昔からの友達のように
みんなと　つきあって　いました

３ヶ月ぐらい　したら
忽然と　姿を消して　しまいました

ある日　近くの焼き鳥屋で
みんなで　飲んで
それにしても　彼女は　いま
どうしてんだろうねー？
などと　話し　二次会で
スナックに　なだれ込みました
で　お決まりの　カラオケ
私の番に　なり　選曲し
いやらしバージョン（昔あったよね）に
してもらいました
画面には　若い女性の　あられもない　お姿！
熱唱中の　私
あれ！　画面の中のヌードの女性！！
誰かに　似てない？？？
みんなが　同じことを　考えています
『彼女だ！！！』
一同　めちゃめちゃ　びっくりしました

意外なところで　ある意味劇的な再会を
果たしました

それにしても　最初から最後まで
ミステリアスな　女性でした

　　　　　　　　　　（つづく）

2007.05.28：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

選択の妙⑮－選ばれざる者Ⅳ

とある日
銭湯帰りに　なじみのディスコに
立ち寄りました（すごいシチュエーション！）
ここは　ディスコなんだけど
居酒屋にも　近いような
そんなスポット　でした

いつものように　たらいとお風呂セットを
カウンターに　預けて　ビールを
飲んでいると
先客がいて　スレンダーな色白美人
でした
静かに　カクテルなどを　召上って
いました

動物としての　本能の赴くまま
瞬間的に　ナンパ体制に　入りました

直球勝負です
『いっしょに　飲も！』
反応なし・・

『どこから　来たの？』
反応なし・・

チェ　だめか　と　思ったそのとき
マスターが　『ぷっ』と　吹き出しました
と　同時に　彼女も　『ぷっ』
なんだよう　まじめにナンパしてんのに！

マスター；『セリフまでまったく一緒！！』
彼女　　；『絶対信じられなーい！！』
当方　　；『・・・・・』

なんと　その子を　前にもナンパ
していたんだそうです
しかも　まったく同じシチュエーション
まったく同じセリフで・・・
ばかまるだし　です
さすがに　めげました
しかも　２度目も　ＫＯ負け！
やってらんねーよ！！

　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.05.27：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

選択の妙⑭－選ばれざるものⅢ

普通　４人もの　若い女の子に
熱ーい視線で　見られたら
気分が　悪かろう　はずもなく
男子たるもの　なんらかの
アクションを　起こすべきものと
誰しも　考えますが・・・

こういう　イイ男　ってのは
そいうことに　なぜか　淡白
なのよねー
まったく　一瞥もせず
黙々と　飲んでます
その　クールなところに
女の子たちは　ますます　ヒートアップ・・

チクショー　そのフェースとスタイルを
俺に　貸せ！！
ナンパしまくって　落としまくって
やるのに！！

双方とも　消化不良で　ゲームセット！
二次会も　なしで　どっちらけ帰宅

この日を　境に　自分のポジションが
はっきり　しました
『もてる』→『それなり』

これで　普通は　おとなしく
なるんでしょうが・・・
ちがうんです　私の場合は
『それなり』　なら　『数で勝負！！』
『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる！！』
路線の転換　です！！
結局　なんの教訓にも　ならず
かえって　ナンパに　精を出すはめに

しかし　懲りねーよなー

　　　　　　　　　　　　（つづく）

2007.05.27：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]