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駅に集う人々 ~ 出会いと別れと

  • 駅に集う人々  ~  出会いと別れと

 秋分の日を前にした9月22日(金)、今日はいろんな人が駅茶においでになった。最初の人は、古い駅の模型を作るために成田駅に見学に来たという方。成田駅の構造や意匠の特徴などを説明すると、さらに詳しい説明を返してくれる人だった。「中まで見せてもらって良かった。開場時間まで待ってて良かった。」と語ってくれました。

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 次は宮城県からおいでになったご夫婦。旦那さんの父親が国鉄職員で、小さい頃から鉄道が好きだったのが、高校時代に読んだ本の影響で私鉄やローカル線に興味を持ったのだという。廃線や廃駅のことなども教えてもらいました。奥さんが「たくさん話を聞いてもらって、うちの人はとても楽しそうでした。山並みの姿がとても素敵で、この景色には癒されました。」と語ってくれました。

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 そしてもう一人は、今月で転勤となる地元紙の支社長さん。「週末の午後だったら会えるかと思って」と、わざわざご挨拶に来てくれたのでした。支社長さんは、山形鉄道と共におらだの会の活動についてもいつも応援してくれた方でした。「戦友との別れ」のような思いが沸き起こり、帰り際には、思わず握手を求めていました。新しい職場での活躍を期待し、これからも私たちのことを見守って欲しいものです。

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 駅茶のカギを締めながら、「北の大地に消えゆく ~ 駅に集う人々」というドキュメンタリーに流れたテロップを思い出した。

・人にはそれぞれ自分の暮らし、人生を、思い出を支えてくれた駅がある

・こうして駅があれば人と人の縁もつながることができる

・人は駅に何を託すのか? (私は駅に何を託すのだろうか)

2023.09.23:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

うわぁー、SLだ!

  • うわぁー、SLだ!

 9月8日から「長井線を走った蒸気機関車展」を開催している。ある日、「うわぁー、SLだ!」と元気な声が聞こえたかと思うと、駅茶に5歳ぐらいの男の子が飛び込んで来た。遅れてきたお父さんに聞くと、SLが大好きなのだという。男の子は写真を見ながら、「ここにもSLが走っていたんだ。」と歓声を上げた。

 

 ふと機関士服を提供してくれた山形市のKさんのことを思い出した。Kさんは長井線で蒸気機関車を運転していたという。ここにKさんがいたら、この男の子にどんな話をしてくれるのだろうか。静かな語り口のKさんに、目を輝かせながら聞いている姿が目に浮かんだ。

 

 写真などで当時の様子を伝えることはできるかもしれない。けれども、その当時の人々の思いを伝えることは難しいものだ。もっといろんな話を聞いておけばよかったと思う。

 

 

 

【おらだの会】写真は佐久間信人氏提供。Kさんの機関士服はこちらから

 → 成田駅の宝物(28) 国鉄時代の機関士服:おらだの会 (samidare.jp)

2023.09.21:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

町屋探検楽しんで来ます

9月10日

 新潟から来ました。バイク神社の帰りに来ました。とても古く、すごかったです。また来てみたいです。

 

9月12日

 酒田から来ました。今日はとっても暑いですが、風鈴の音で少し涼しくなりました。大学のゼミ課題の町家探索楽しんで来ます。古くからの建物が素敵ですね。

 

【おらだの会】長井市内には、歴史的な建造物がたくさん残っていますので、楽しんでください。こちらも参考になるかと思います。

 → 町屋のくらし:読みもの長井物語 (jibasan.com)

2023.09.19:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

あの時の運転士の話

  • あの時の運転士の話

 特別な思い入れのある西大塚駅。来年で110歳を迎える。両親の実家の最寄り駅ということもあり、特別な思い入れのある駅。幼少期の頃に乗り降りした記憶がよみがえる。

 

 ある日のこと。運転士横に立ち、ずっと線路を見つめる高齢の男性。聞けば、数十年ぶりの長井線だという。戦時疎開の時に、赤湯から西大塚駅まで線路を歩いて以来だという。松川橋の上を歩いた話も聞いた。

 

 列車が西大塚駅に着いた時、そのお客様は涙を流していた。そのお客様の言葉が、今でも忘れられない。「駅舎があのときのままで良かった。ありがとう」

 

 

【おらだの会】ある運転士から聞いた話である。今年は全線開業100年であり、来年は長井駅までの開業110年になる。それぞれの思いを受け止めながら、子や孫たちに楽しい想い出の種を伝えていきたいものだ。

2023.09.17:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

長井線祭りは10月22日

  • 長井線祭りは10月22日

 先日の地元紙に、荒砥鉄橋に感謝する演奏会が行われたことが報道されていた。今年4月からの全線開通100周年記念事業はまだ続いていたことに気づかされた。そして来月22日は、長井線祭りである。先日、その実行委員会が開催され、各駅での事業予定が報告された。

 

 成田駅での目玉は、長井高校写真部と鉄道写真家・米屋こうじさんの合同写真展。高校生が描く「物語のある風景」に対して米屋さんが描く「鉄道憧憬」の世界が、どんなハーモニーを奏でるのか今から楽しみにしている。その他、オカリナの演奏を聴きながら、山形の芋煮会を楽しんでほしいと思う。

 

 今年はコロナの5類移行後初の祭りになる。おらだの会にとって長井線祭りは、村祭りと同じように、懐かしい顔々との再会の場なのである。詳細は逐次ご案内しますので、日程を確保しておいてください。

 

 

【おらだの会】写真は2016年の芋煮会の様子です。みんなで楽しく「乾杯」したいものだ。

2023.09.14:orada3:コメント(0):[イベント情報]