ホームの北側の十月桜は小さな花弁をたくさんつけている。まるで仲間同士でささやき合っているようだ。天気予報は、明日から一週間にわたって暴風と降雪に見舞われるという。小さな花弁たちは、どこまで耐えられるだろうか。
手前には成田駅開業100周年の記念樹と「泉の桜」が植えられている。泉の桜は初めての冬である。重い雪、強い西風に耐えて、温かい春を迎えて欲しいものだ。いよいよ冬だ。
これまで雪囲いや電飾設置作業を紹介していましたが、この日は花壇の整理作業もしていました。枯れた茎などを除去していないと、来年にきれいな花が咲かないのだそうです。この作業を担当したのが、当会の園芸環境部長ともいうべきMさんとTさん。
さて、おらだの会にはMさんやTさんの他にも様々な特技・技術(?)を持った会員がいます。高い所が得意なK1さんは、屋根にたまった杉の枝を落とします。雨樋専門家のK2さんは、脚立に上って雨樋にたまった杉っ葉や土砂をかき出します。
コマーシャルではないですが、世界は誰かの仕事でできているものですね。おらだの会もみんなの仕事でできているんですね。
作業開始時に会長からの「去年のことを思い出しながら設置して欲しい」との挨拶に、「3歩進むと忘れんなに去年のことなど覚えていねぞは」との声あり。一同大笑い。難渋の末にようやく電飾が設置されました。
おらだの会は平成8年の発足ですが、その3年後からイルミネーションを設置していました。山形鉄道の方の話だと、成田駅がイルミネーションを最初に設置した駅だそうです。昭和チックな灯りに包まれて、ちょっとだけ昔のことなどを思い返してみてください。
12月10日、8時に集合して駅舎の雪囲い、電飾の設置、花壇の整理そして駅前広場の杉っ葉処理を行いました。3歩進むと「はて、何しに来たんだけな」と考え込んでしまう人達なので、一年前の作業のことなどはトント頭に残っていない訳で、電飾の設置作業は難渋しました。とはいっても、花壇の整理や杉っ葉処理まで行うことができてホッとしています。
夕方からは、長井亭あやめさんの落語を聞いて、電飾の点火式と忘年会。笑って、飲んで、語り合って一年を締めくくります。忘年会の様子は改めて報告しますのでお楽しみに。レトロ風の電飾は、夕方4時半には点灯しますのでどうぞご覧になってください。