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駅に集う人々(西大塚駅 その1)

  • 駅に集う人々(西大塚駅 その1)

 今年、西大塚駅が今年開業110周年を迎えること。そして9月29日にはローカル線プロレスの決勝戦が西大塚駅前で行われることをお知らせしました。地域内外から祝福と応援の声が、西大塚駅に寄せられているようです。そして今回、成田駅で写真展を行ってくれる小野孝志さんも西大塚駅に縁のある人です。これまで西大塚駅で行われた事業を振り返りながら、駅に集う人々の姿と思いを辿ってみたいと思います。

 

【2010年(平成22年)12月】

 長井まちづくりNPOセンター(当時)が中心となって西大塚駅舎の年末大掃除大会を実施。多くの参加者があったようです。参加者募集チラシ(上の写真)には「西大塚駅を木造駅舎の聖地にしよう」というメッセージがありました。ブログに「こんなことをしなくても、地元の人がいつもきれいにしていてくれているんだけど」とのコメントが素敵だと思います。

  →   置賜まちづくり学校2010:長井まちづくりNPOセンター (samidare.jp)

 

 

【2011年(平成23年)4月】

 鉄道写真家米屋こうじさんの呼びかけで「東北の鉄道応援チャリティ写真展」が開催。写真展には広田泉さん始め中井精也さん、その他写真愛好家15名程が参加しましたが、そのうちの一人が小野孝志さんでした。

 「木造駅舎」の魅力を追い求めていた米屋さんがたどり着いた西大塚駅。その呼びかけに集まった人々。米屋さんの人柄と共に西大塚駅の魅力が、応援団を集めたのではないだろうか。米屋こうじさんの関りについては次の記事をご覧ください。

→ 米屋こうじさんのこと その1(木造駅舎から):おらだの会 (samidare.jp)

→ 広田泉伝[1] 西大塚駅に降臨:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 地域の若者が「西大塚駅を駅舎の聖地にしよう」との夢を叫ぶ。木造駅舎はそれだけの魅力を持ったものであることを、チャリティ写真展で実証したと言えるのでないだろうか。そして10年前の若者の夢は、今、確実に実現に向かっていると私は思うのだが・・・。

2024.09.22:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

「軌跡、」展もあと3日です!

  • 「軌跡、」展もあと3日です!

 Y君の写真展「軌跡、」もあと20、21、22日の3日間を残すのみとなった。「眼差し」とのタイトルが付けられた上の写真は、観に来られた方々から「可愛い!」の声がたくさん上がった作品である。

 

 この作品は高校時代の作品群の最後に置かれている。それまで楽しいことも切ないこともたくさんあったことだろう。けれどもその歩みの中で、自分の進む道を見つけ家族の元を離れていく。そんな自分をいつも温かく見守ってくれた家族。そんな家族への感謝の思い。そんな思いを愛犬の眼差しに感じてしまう。

 

 来春から始まるY君の第2のステージに心からのエールを送ると共に、「軌跡、」の続編を期待したいと思う。Y君ありがとう、そして頑張ってください。(おらだの会一同)

 

 

 

 「軌跡、」展の最初の紹介記事はこちらからどうぞ

  → 「軌跡、」に思う:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 

2024.09.18:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

10年前の僕、10年後の私

  • 10年前の僕、10年後の私

 「軌跡、」という写真展の「作品の中にY君をさがす」なんてことをやってもよいのだろうか、と思いながら、またやってしまった。左は2016年10月撮影の「来た!」。自分と同じく鉄道が大好きな子供への共鳴が、シャッターを押させたのかもしれないが、今そこに映っているのは10年前のY君自身ではないだろうかと思える。

 

 2019年、高校生となったY君は車掌さんを写す。タイトルは「ご安全に」。展示されている25枚の中で、唯一鉄道社員が映っている写真である。乗客に優しい眼差しを向けながら、鉄道の運行を支えている大人の背中。それはY君自身が目指す10年後の姿であるのかもしれない。などと思うのだが、皆さんはどんな感想をお持ちになるでしょうか。

 

 

【おらだの会】 Y君の写真展は今月22日までですが、9月16日(月:祝日)、23日(月:祝日)は開場しませんのでご注意ください。

2024.09.09:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

10年前の成田駅、10年後の成田駅

  • 10年前の成田駅、10年後の成田駅

 Y君の写真展「軌跡、」に在廊しながら、ふと心に浮かんできた思いがあった。今まで数多くの写真展を開催してきたが、作品を通して自分の歩みを表現しようとした人はいなかったのではないか、ということです。

 

 小学生で初めてカメラを持った時から、大学4年までの約10年間には楽しかったことや辛かったことがたくさんあったことでしょう。その10年の歩みを語る25枚の作品を選ぶことはとても大変なことだったろうと。だとすれば作品の美しさや技術的な素晴らしさに感動するだけの今までの鑑賞スタイルでは不十分なのではないか、という思いが湧きあがったのでした。

 

 そんな思いを抱きながら見ていると、成田駅で撮られた2枚の写真が目に入った。左は2012年11月に撮影とある。西根に住んでいたお婆ちゃんの家に遊びに来た時に撮ったのであろうか。右は今年の4月のお花見会の際に撮られたもので、「暖かい日に」との題が添えられている。

 

 婆ちゃんとの想い出のある駅で高校写真部の仲間と活動し、名のある写真家や(変な)大人たちと知り合った。10年後に桜を眺めた駅舎は昔の想い出と重なって暖かった。ここからまた歩き出そう・・・と。(おらだの会の変なオジサンは、単純に2枚の成田駅があるのが嬉しかったのかもしれませんが。)

2024.09.07:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

宮内駅の黒板アート

  • 宮内駅の黒板アート

 8月24日に紹介したカマ鉄オモシー組合さんのブログに、宮内駅の記事が投稿されていたので宮内駅に行ってみた。宮内駅に足を運ぶのは昨年のもっちぃ駅長のお別れ会以来になる。カマ鉄さんの情報どおり、待合室は全く違う雰囲気になっていた。はやぶさ色に塗装された新幹線の遊具があり、もっちぃ駅長がデザインされた缶バッチが入ったガチャガチャ、そしてラーメン大好き小泉さんの立ちパネルがある。

 

 そして圧倒されたのが写真の黒板アートである。その出来栄えには驚かされた。作者を教えて欲しいと思うほどだ。この出来栄えは、ぜひとも宮内駅に行って見て欲しいと思う。と同時に、宮内駅のこうした情報を見落としていたのだろうか、と反省してしまった。先に紹介した「蚕桑・田んぼアート」のように、各駅の動きが沿線の中で交流し、共に応援しようという気持ちが醸成されることを期待したいものだ。

 

 

 

 カマ鉄さんのブログはこちらから

 → 宮内駅の待合室にて - カマ鉄オモシー組合 (goo.ne.jp)

 宮内駅には今も変わっていないものの沢山あります。こちらからどうぞ。

 → 長井線リポート(28) 火の用心と指差確認:おらだの会 (samidare.jp)

 → 長井線リポート(29) 駅舎に残された思い:おらだの会 (samidare.jp)

 → 長井線リポート(30) 駅から街へ・街から駅へ:おらだの会 (samidare.jp)

2024.09.01:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]