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駅に集う人々(西大塚駅の3) 

  • 駅に集う人々(西大塚駅の3) 

 2016年(平成28年)の3駅合同写真展の後、西大塚駅を応援してくれたのは鉄道友の会山形支部の皆さんであった。同会は2018年、2019年にNゲージやプラレールの模型運転を長井線祭り時に実施してくれたのである。大塚地区ではこれに合わせて地元飲食店などによる物品販売等を始めている。

 

 このように西大塚駅での長井線祭り協賛事業は2018年から始まった。その後コロナ禍で一時休止したものの2022年(令和4年)に物販や飲食の他に音楽等も含んだものとして再開されている。外部からの応援団と共に立ち上げた事業が、地元の力で継続されることになったのである。そこには2010年からの礎があったことを忘れてはいけないように思う。

 

 2018年、2019年の様子はこちらから

→ フラワー長井線まつり: 鉄道友の会 山形支部 (railfan-web.sblo.jp)

 

→ フラワー長井線まつり2019: 鉄道友の会 山形支部 (railfan-web.sblo.jp)

2024.09.28:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

駅に集う人々(西大塚駅の2)

  • 駅に集う人々(西大塚駅の2)

 さて改めて、西大塚駅で行われた事業をまとめてみると次のようになります。米屋こうじさんを中心にして2010年から7年間、継続して実施されて来たことがわかります。

 

 2010年4~5月 米屋さん最初の試み「木造駅舎展」

 2011年4~5月 米屋さん「東北の鉄道応援チャリティ写真展」

 2012年2月   「山形鉄道大学~米屋こうじ先生と行く鉄道写真教室ツアー」

 2012年4~5月 「ホームトレイン~Home Train」展  (西大塚・羽前成田・蚕桑駅)

 2013年8月   小野孝志さん「思い出は汽車に乗って」   ※西大塚駅99歳

  → 西大塚駅で写真展開催中:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 2014年5月    米屋さん「山形鉄道の四季~100歳を記念して」

 2015年9月   米屋さん「登録有形文化財登録記念 西大塚駅想い出の写真展」

   → 鉄道憧憬 西大塚駅「登録有形文化財」 登録を祝うイベントを開催します! (fc2.com)

 2016年10月    広田泉さん主催  「三駅(羽前成田・時庭・西大塚)合同写真展」

 

 

 特に2015年(平成27年)9月に、西大塚駅が「登録有形文化財」 に登録されたことを記念して、米屋こうじさんが山形鉄道から頼まれて写真展を開催します。米屋さんのブログにその時の思いが綴られているので紹介します。 

////はじめ、山形鉄道の担当者さまからお声がけいただいた時には、単に「米屋の写真を展示して欲しい」旨のお話でした…。しかし、今回はめでたく文化財登録となった訳ですので、長く駅を利用されてきた、地域のみなさまにも参加していただき、一緒に祝うことができればなぁ、と思いました。
 いささか急ではありますが、川西町・大塚地区の皆さまにお声がけして、家庭のなかのアルバムにひっそりと綴じられているような、「思い出の写真」をご提供いただき、資料などとともに展示する予定です。///

 

 米屋さんの「鉄道憧憬」、小野さんの「思い出は汽車に乗って」というのは、共通するものを含んでいると感じます。それが古い建物と鉄道が作り出す時空間なのだと思うのです。自分が大好きな鉄道と古びた駅舎をとおして、地域を元気にしたいと思った二人がいたと思うのです。

 そして米屋さんの「長く駅を利用されてきた、地域のみなさまにも参加していただきたい」という先の言葉です。この言葉の意味を私たち地元の人間は、しっかりと受け止めなければいけないと思うのです。

2024.09.24:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

駅に集う人々(西大塚駅 その1)

  • 駅に集う人々(西大塚駅 その1)

 今年、西大塚駅が今年開業110周年を迎えること。そして9月29日にはローカル線プロレスの決勝戦が西大塚駅前で行われることをお知らせしました。地域内外から祝福と応援の声が、西大塚駅に寄せられているようです。そして今回、成田駅で写真展を行ってくれる小野孝志さんも西大塚駅に縁のある人です。これまで西大塚駅で行われた事業を振り返りながら、駅に集う人々の姿と思いを辿ってみたいと思います。

 

【2010年(平成22年)12月】

 長井まちづくりNPOセンター(当時)が中心となって西大塚駅舎の年末大掃除大会を実施。多くの参加者があったようです。参加者募集チラシ(上の写真)には「西大塚駅を木造駅舎の聖地にしよう」というメッセージがありました。ブログに「こんなことをしなくても、地元の人がいつもきれいにしていてくれているんだけど」とのコメントが素敵だと思います。

  →   置賜まちづくり学校2010:長井まちづくりNPOセンター (samidare.jp)

 

 

【2011年(平成23年)4月】

 鉄道写真家米屋こうじさんの呼びかけで「東北の鉄道応援チャリティ写真展」が開催。写真展には広田泉さん始め中井精也さん、その他写真愛好家15名程が参加しましたが、そのうちの一人が小野孝志さんでした。

 「木造駅舎」の魅力を追い求めていた米屋さんがたどり着いた西大塚駅。その呼びかけに集まった人々。米屋さんの人柄と共に西大塚駅の魅力が、応援団を集めたのではないだろうか。米屋こうじさんの関りについては次の記事をご覧ください。

→ 米屋こうじさんのこと その1(木造駅舎から):おらだの会 (samidare.jp)

→ 広田泉伝[1] 西大塚駅に降臨:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 地域の若者が「西大塚駅を駅舎の聖地にしよう」との夢を叫ぶ。木造駅舎はそれだけの魅力を持ったものであることを、チャリティ写真展で実証したと言えるのでないだろうか。そして10年前の若者の夢は、今、確実に実現に向かっていると私は思うのだが・・・。

2024.09.22:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

「軌跡、」展もあと3日です!

  • 「軌跡、」展もあと3日です!

 Y君の写真展「軌跡、」もあと20、21、22日の3日間を残すのみとなった。「眼差し」とのタイトルが付けられた上の写真は、観に来られた方々から「可愛い!」の声がたくさん上がった作品である。

 

 この作品は高校時代の作品群の最後に置かれている。それまで楽しいことも切ないこともたくさんあったことだろう。けれどもその歩みの中で、自分の進む道を見つけ家族の元を離れていく。そんな自分をいつも温かく見守ってくれた家族。そんな家族への感謝の思い。そんな思いを愛犬の眼差しに感じてしまう。

 

 来春から始まるY君の第2のステージに心からのエールを送ると共に、「軌跡、」の続編を期待したいと思う。Y君ありがとう、そして頑張ってください。(おらだの会一同)

 

 

 

 「軌跡、」展の最初の紹介記事はこちらからどうぞ

  → 「軌跡、」に思う:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 

2024.09.18:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

10年前の僕、10年後の私

  • 10年前の僕、10年後の私

 「軌跡、」という写真展の「作品の中にY君をさがす」なんてことをやってもよいのだろうか、と思いながら、またやってしまった。左は2016年10月撮影の「来た!」。自分と同じく鉄道が大好きな子供への共鳴が、シャッターを押させたのかもしれないが、今そこに映っているのは10年前のY君自身ではないだろうかと思える。

 

 2019年、高校生となったY君は車掌さんを写す。タイトルは「ご安全に」。展示されている25枚の中で、唯一鉄道社員が映っている写真である。乗客に優しい眼差しを向けながら、鉄道の運行を支えている大人の背中。それはY君自身が目指す10年後の姿であるのかもしれない。などと思うのだが、皆さんはどんな感想をお持ちになるでしょうか。

 

 

【おらだの会】 Y君の写真展は今月22日までですが、9月16日(月:祝日)、23日(月:祝日)は開場しませんのでご注意ください。

2024.09.09:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]