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花を活ける人を想う

  • 花を活ける人を想う
 待合室に花が活けられています。南天の赤い実が、正月用に準備してくれたことを教えてくれます。一年をとおして成田駅に花を活けてくれているのは、隣町に住んでいる男の人です。

 その人からお話を伺う機会が一度だけありました。その人は成田駅以外にも長井線や米坂線の他の駅にも花を飾っているとのこと。まだ若かった頃、成田駅の近所のおばさん方と一緒に活けたことが、一番の楽しい想い出だったとも語ってくれました。

 無人の駅に活けられた花。駅を訪れた人に、その花は何を伝えるのだろうか。花を活ける人を想う、花を愛でる人を想う。年明けのひと時です。
2025.01.03:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

あけましておめでとうございます

  • あけましておめでとうございます

 2025年、あけましておめでとうございます。今年はぜひとも穏やかな年であって欲しいものですが、皆様は如何お迎えでしょうか。写真の笑門来福の飾り物は、公募社長として奮闘いただいた野村社長(2009年~2015年)からいただいたものです。毎年これを飾りながら、今年も楽しくやりたいなぁ、と思うのです。

 さて今年はもっちぃ駅長の3回忌にあたります。また西暦2000年(平成12年)を記念して山形新聞社が設置したタイムカプセルが開封される年でもあります。カプセルの中には故小口昭氏の作品もあるとのことです。そして2026年は米坂線開業100周年、おらだの会設立30周年にあたります。

 野村社長やもっちぃ駅長、小口昭さんの夢に思いを致し、今年一年、明るく、楽しく、元気よく、また歴史を重ねて行きたいと思います。皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。

 追伸 成田駅の電飾は、1月11日まで点灯しています。どうぞご覧ください。

 → 駅に残る思い その1(笑門来福):おらだの会

 → (59)タイムカプセルに(平成12年):おらだの会 (samidare.jp)

2025.01.01:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

出会いに感謝して

  • 出会いに感謝して
 2024 年も残りわずかとなりました。能登半島地震が発生したその日を前に、現地の人たちの気持ちは如何なものでしょうか。一日も早い復興を祈るばかりです。

 今年も懐かしい人との再会やたくさんの新たな出会いがありました。地元高校写真部の卒業生は、社会人一年生を前に自らの軌跡を個展として発表してくれました。また大変な病を克服して北海道からのバイクツーリングの途中で立ち寄ってくれた方がいました。週末の駅茶には様々な人との出会いがあり、それぞれの人生に共感する心地よい時間がありました。

 長井線祭りにおいでになった鉄道アイドル 伊藤桃さんは、自身のインスタグラムで「この駅(成田駅)の好きなところは地元の方々、おらだの会の皆様が駅舎を『人が集まる場所』として大切にしているところ」と紹介しています。人が集まる場所、私達がこれからも大切にしなければならないことに気づかせてくれたように思います。

 静かに雪が降っています。今年一年の想い出を大切にしまい込もうとしているようです。改めて皆様との出会いに感謝し、皆様にとりまして来る年が佳き年でありますことをご祈念申し上げます。
2024.12.30:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

青空を届けたい

  • 青空を届けたい
 12月20日、この時期にこんな青空が広がるのは珍しい。思わず車を止めて写真を撮った。助手席の妻も「うわぁ綺麗!」と歓声を上げた。怖い女房が時折見せる笑顔のようで、何とも言えず有難いものだと言うと、妻はゲラゲラ笑った。

 閉ざされた冬の間は、心も閉じてしまいたくなる。ましてや辛いことが重なる時などは、このまま雪に埋もれてしまいたい気持ちにもなるものだ。けれどもそれぞれの生を全うしていけるのは、こんな青空が来ることを信じているからかもしれない。

 今はただでさえ生き辛い時代のようだ。春を待つ君に、この青い空を届けたい。君の頭上には青い空が広がっているよ、との言葉を添えて....。
2024.12.22:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

17年前の芋煮会

  • 17年前の芋煮会
 古い資料を整理していたら、岐阜県のある中学校2年4組の学級通信が出てきました。鉄道が好きな中学校の先生が、羽前成田駅を訪れた時のことを学級通信に書き、それをおらだの会の会長宛に送ってくれたものです。成田駅では、今から17年も前から「いい出会いといいひと時」があったようです。これからもずっと大切にしていきたいものです。学級通信の後半部分を紹介します。

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 駅ノートがあったので書きかけていました。すると(かつて駅員さんがいた部屋に)集まっていた方の一人が、芋煮会をやっていますが、こっちに来て一緒にどうですか、という。これはありがたい話だ、と行ってみると、大人から子どもまで10人ぐらいが机を囲んで楽しく話をしているところでした。

 どこから来たのか、滋賀県からです。こんな遠いところまで何をしに来たのか、前回夜に降りたのでどんなところか分からなかったので昼間に降りてみるために来ました。これは何と、ということでえらく盛り上り、2時間40分にわたってしゃべっていました。

 年に4回、地域の人が駅に集まって行事をする。秋は駅のそうじをしてから芋煮会でそれがちょうど今です、とのこと。またさっきあいさつをしてくれた中学生は2年生だということもその中で分かりました。

 修学旅行で行く予定の伊江島も島の人々の心あたたまるもてなしでいい所だったと思いましたが、山形県長井市の羽前成田も、気さくで楽しい人ばかりで、すっかり好きになりました。いい出会いと楽しいひとときでした。
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2024.12.11:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]