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地域の先生になっちゃった ~ その2

  • 地域の先生になっちゃった ~ その2

 年代のギャップを先生にフォローしてもらいながら何とか授業を進めることができた。子供たちのいろんなものを見逃すまいとする気持ちと、わからないことは臆せず質問するという姿勢が伝わって来て、こちらまで楽しくなってくる。

 

①スライドを見終わって、次は駅の見所を巡回しながら説明することになる。車寄せの屋根の形を説明しながら「ハイカラっぽく見えんべ」と言うと、担任の先生がすかさず「ハイカラって現代風ってことよ。」とフォローしてくれる。(次第にこのやり取りを楽しんでいる私がいた。(笑))

   → 車寄せ 切妻vs半切妻:おらだの会 (samidare.jp)

 

②質問の時間になって5~6人が元気よく手を挙げた。一人は「駅ノートに外国の人が書いていますがどこから来てるのですか?」との質問。この子はノートを調べる時間があったのか、すごいやつだなと思いながら、「韓国とベトナムの人が来てます。」と答えたが自信はない。なぜなら私が見たこともない外国の文字もあったから・・・・。

 

③続いて女の子が小さな声で質問する。「成田駅が建てられたのは大正だといいましたが、西暦では何年ですか。」。そうかこの子たちは和暦、ましてや大正なんてピント来ないんだと知らされた。慌てて年表をめくって「1922年です。」と答えたが、続けて「あっそうか、2022年から100を引けばよかったんだ。」と気づき先生と大笑い。

 

 

【おらだの会】 子どもたちのお礼の手紙を読むと、成田駅の見所を私は「7つのこだわり」として説明したようです。そのこだわりの部分の箇所について、一人は「ほとんどがかっこつけるためだとわかって面白かった」といい、別の子は「そのおかげでかっこよく見えるんだな」と書いてくれました。それぞれの率直な感想が聞けるのがうれしい。写真は、こだわりの一つである破風板の刻印を説明しているところ。

拡大写真はこちらから → 破風板の刻印:おらだの会 (samidare.jp)

2022.07.08:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

地域の先生になっちゃった ~ その1

  • 地域の先生になっちゃった ~ その1
  • 地域の先生になっちゃった ~ その1

 6月28日、地元の致芳小学校3年生20名が成田駅に勉強に来るという。駅茶の爺さんが「地域の先生」になってしまった。という訳で、その授業の様子をオクトパス風に報告したいと思います。まずは待合室でのスライドショウ。

 

①「成田駅や白兎駅は有名なんだぞ」という話をするために、西村京太郎トラベルミステリーのワンシーンを映して、「この俳優さんは誰だか知ってますか?」と高橋英樹さんと高田純次さんを指差した。が、生徒は「わかんな~い。」 (えっ、そうなんだ。トホホ・・・・)

 

②めげずに、「旅行雑誌に長井線を代表する風景は白兎駅から見える風景だ、と紹介されているんだぞ。」と白兎駅が載っている雑誌を映し出した。途端に「うわーっ、白兎駅って兎の形だったんだ。みんな知ってた?」と一番に反応してくれたのは、担任の先生でした。(苦笑い・・・)

 

③それでも感想発表の時間には、「成田駅や白兎駅がテレビや映画に出て有名なんだということを知ってよかったです。」と発表してくれた生徒がいた。私に気を遣って発表してくれた訳ではないだろう。(感じてくれてありがとう!)

 

④映像の最後に、桜の時期にドローンで撮影した写真を映しながら、「こんな故郷の美しい風景の中を走る長井線と小さな成田駅が、君たちが高校生になって通学するようになるまで、いつまでも残っているように応援してあげてください。」と話したとき、一番大きくうなずいてくれたのは、やっぱり担任の先生でした。(サンキュー!)

 

 

 

【おらだの会】

 致芳小学校のHPに紹介されている授業の様子はこちらからどうぞ

 →  6/30(木)#512 地域を学ぶ、地域の先生に学ぶその3~羽前成田駅へ~:致芳小ブログ (samidare.jp)

 

 西村京太郎トラベルミステリーの村川監督からのメッセージはこちらから

 → 村川監督のメッセージ 「宝物」:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

2022.07.04:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

4年ぶりの「成田縁結び列車」

  • 4年ぶりの「成田縁結び列車」

 6月26日は朝の草刈り作業の慰労会を兼ねて、夕方から貸切列車の旅を楽しみました。成田縁結び列車は、成田駅に縁のある人たちが列車の旅を楽しみながら、明るく楽しくその輪を広げていきたいと名付けたものです。

 

 成田縁結び列車は山形鉄道開業30周年を祝って平成30年に開催して以来4年ぶりとなります。今年は成田駅開業100周年で、何とか実施したいと思っていました。減少傾向とはいえ、コロナ感染の不安がつきまとう中、ある意味では意を決しての開催でした。参加された皆さんには往復2時間ほどの旅をとても楽しんでいただけたようで、またその後も体調等に何事もなくてホッとしています。

 

 駅協力会の鈴木会長からは駅を守っていこうという力強い挨拶があり、参加された皆さんからは高校時代の汽車通学の想い出などが語られました。特に心に残ったのは「今年は孫がお盆に帰って来れそうなので、子どもや孫と列車に乗ってこの楽しい雰囲気を一緒に味わいたい。そして長井線への思いをつないでいきたいと。」と語ってくれた方がおられたことでした。

 

 今は長井線に乗らなければならない理由はないようです。だからこそ列車に乗る機会を作り、列車の旅が楽しいことをわかってもらうことが必要であるように思います。かいがいしく飲み物等を配り、余興に詩吟まで披露してくれた山形鉄道の社員の姿を見ながら、「ありがとう山鉄社員、がんばれ山鉄」の言葉が胸に浮かんできました。

 

 

第1回目の縁結び列車はこちらから

→ 成田縁結び列車で?:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 

2022.07.02:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

存命の喜びを

  • 存命の喜びを

 4月9日から開催されている「風と大地と猿の写真展」は、これまでの写真展とはひと味違ったものを感じます。西村さんがSNSに投稿していた記事も展示され、西村さんがなぜ猿を撮るのか、が語られていました。このメッセージを一読されてから、改めて作品をご覧になってみては如何でしょうか。

 

 

 なんで最近猿なのか?

 それもニホンザルのみ撮るんだけど何故か?

 「存命の喜び、日々に楽しまざらんや」

 「生を愛せ」 

 命ながらえる喜びを毎日大切にしなくてはいけない

 

 色々な話を聞き、状況を見ながら心底にて思ったこと

 これが影響してあの動物に妙に魅力を感じたのかもしれない

 過酷な自然環境下で生活するニホンザル

 彼らはいつも死と隣り合わせ

 ひと冬、ひと夏を乗り越えることの重要さを彼らは知っています

 

 人間もある意味同じじゃないですかね?

 日々、死の近きことをわするることなかれ

 命という宝を忘れ、快楽や金銭という別の宝ばかりを追い求めていては、いつまでたっても心満たされることはない。

 そんな感覚が日本ザルに興味を持たせたんでしょう。

 

 

【おらだの会】さて皆さんは、上の作品にどんなタイトルを付けますか。

 

2022.04.17:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

広田泉さん逝く ~ 線路を繋げて人を繋げて

  • 広田泉さん逝く ~ 線路を繋げて人を繋げて

 2011年の出会いから羽前成田駅とおらだの会を応援してくれた広田泉さんが亡くなられた。『がんばるニャンズ~線路をつなげて』と題した記事の最後に「広田さんを真ん中にして、同窓会がやれればいいですね。」と書いていたのだが、それは果たせない夢となってしまいました。せめて広田さんとの想い出を駅舎に飾って追悼したいと思っています。

 

 広田さんが残してくれた言葉を改めて記したい。

○今年は大変なことになってしまいました。思い出の場所や大好きな場所が津波や豪雨により被害を受け、線路もまた・・・。何とか線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えていますので、応援よろしくお願いいたします。(「元気が出る写真展2011」出品者メッセージより)

○駅は、地元の人のものだ。でも今、地元の人も駅を見捨てつつある。

○成田駅は、東北の中でも最も“攻めている駅”だ。

○ローカル線は地元の人に愛されないと残っていけない。

○だから私は、駅を愛している人を応援したい。

○そして私は、駅を盛り上げてくれる“人”も含めた基盤を地元につくりたい。

○地元の人に言いたい。皆さんは何をやってる?。 ここで生きる覚悟がありますか?

 

私達は、この問いに真剣に向き合わなければいけないと思う。広田さん有難うございました。 合 掌

 

2020年6月の『線路をつなげて』の記事はこちらから

 → がんばるニャンズ:おらだの会 (samidare.jp)

 

2020年10月の「広田泉特別写真展」の様子はこちらから

 → イベント情報:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 

【おらだの会】写真は長井高校写真部の生徒さんにアドバイスする広田さん。(2019年6月18日撮影)

2022.04.01:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]