待合室で駅の100歳を祝うキャンペーン『わたしたちの羽前成田駅』展が開催された。一年間にわたってふるさとを学習した致芳小学校3年生の全作品が展示されている。作品の幾つかを「停車場風景」として紹介したい。
写真の作品は、ホーム側から見た作品である。駅舎の柱の構造が正確に描かれ、ベンチなども置かれている。花いっぱいのホームに、花柄のフラワー号が入線している。駅に降り立てば、そこには花々に包まれたおとぎの国が待っているようだ。
12月11日の開業記念日でのお披露目に向けて、駅前広場に街歩き案内板の設置工事が進められています。案内板は、記念事業の一つで長井市心のまちづくり基金の助成を得て設置するものです。100歳の記念日に駅前に新たな風景が加わることになります。
以前、駅ノート絵師の驢馬さんが「とにかく歩いてみることをおすすめします」と書いてくれていました。駅に降り立った人が、街の魅力を探検しながら街の中を散策するのに役立ってくれればいいなと思います。そして、私たちとの新しい交流の輪が広がることを期待しています。
驢馬さんの記事はこちらからどうぞ
松永政和さんの「おらだの会の朝仕事」。成田駅で花壇の整備作業をやっていた時に撮影されたものです。最後におらだの会が登場するのは手前味噌みたいで恐縮ですが、作業している奥に注目してください。
作業をする私たちの後ろに、列車に乗り込む高校生の姿がありました。松永さんが未来に伝えたい風景として、この写真を選択してくれたことをとてもうれしく思います。高校生は、「あのおじさんたちはウザイなぁ。」と思っているのかもしれませんが・・・。(笑)
さて、「未来に伝える鉄道風景展」の作品紹介はこれが最後になります。今見えている風景もすぐに過去のものとなるのかもしれません。おらだの会のメンバーも一つずつ年を取っていきます。けれどもこの写真のように、ホームで子どもたちとつながっていけるような光景が永く重ねられていくことを願っています。
松永政和さんの「補植の朝仕事」。雪を抱いた山並みが見守る中で、何千年もの間続けられてきたであろう田植え作業が行われている。奥山と田んぼの間を走るフラワー長井線もまた100年もの間、この風景の中を走って来た。
田んぼで働く人々は、その列車の音に時間を知り、そろそろ家に帰る時間であることを知ったのだろう。変わらぬ風景の中で営まれてきた暮らし。季節の移ろいの中で繰り返されてきた暮らし。その暮らしの中に鉄道もあったのだろう。
【おらだの会】 本日より冬季間は、駅茶はお休みとさせていただきます。硬券の発行、スタンプの押印につきましても休ませていただきますのでご了承ください。なお、ご質問等がございましたら、問い合わせフォームをご利用くださいますようお願い申し上げます。