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フォトキャン入賞作品 その8(最優秀)

  • フォトキャン入賞作品 その8(最優秀)

 フォトキャン入賞作品の最後は最優秀作品、nankotsu_ga_ponkotuさんの作品です。おぼつかない足取りで、駅舎の奥へと足を踏み入れようとする男の子。その奥には防雪林の老木が、明るい日差しを受けてたたずんでいる。遠近法的な構図の中で、場面奥までの光のバランスも素晴らしいと感じます。果たして男の子の目には、どんな世界が広がっているのだろう。

 

 授賞式の際に作者に「駅には子供が遊べるものがなくて申し訳ないです。」と話したら、「子供はこの建物の雰囲気そのものが好きなようです。」との言葉を返してくれました。この親子のように駅に遊びに来てくれる人が増えてくれれば嬉しいと思う。こんな風景がいつまでも続きますように、そんな思いにさせてくれる作品です。

 

 

【おらだの会】これで入賞作品の紹介は終了です。入賞された皆さんおめでとうございます。またご参加いただいた皆さんに感謝申し上げます。すべての作品はインスタグラムで「#羽前成田駅100周年」で検索してみてください。入賞作品は、待合室で14日(土)まで展示しています。

2023.01.08:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その7

  • フォトキャン入賞作品 その7

 フォトキャンペーン優秀作品の2点目は、jedgohsipineapple041さんの作品です。若葉の柔らかな緑と桜の薄桃色の向こうに、駅舎と列車が見えている。それはまるで小説の中の挿絵のような風景である。乗車しようとする人の姿も見えている。それはいつかの自分の姿でもあるのだろうか。

 

 写真というものは現実の光景を映すと同時に、見る者の心の奥底に沈んでいた記憶と心の風景をも浮かび上がらせるもののようだ。

 

 成田駅の周辺には染井吉野や鬱金桜(ウコンサクラ)、枝垂桜など6種類もの桜が植えられている。私たちはこの桜の下で毎年お花見を行うのであるが、こんな桜景色が広がっていることに気づかなかった。今年の春はこの作品を思い出しながら、ゆったりと花を愛でようか。

2023.01.06:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その6

  • フォトキャン入賞作品 その6

 フォトキャンペーン入賞作品の紹介を再開します。優秀賞2点の最初は、pepe._.papaさんの作品です。出札口付近を撮った作品は少なくないように思いますが、このアングルから切り取った作品はなかったような気がします。

 

 見慣れたはずの景色ですが、堂々と胸を張っているように見えてきます。成田駅のレトロな魅力と風格をぎゅっと押し出した一枚のように思います。

2023.01.04:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その5

  • フォトキャン入賞作品 その5

 フォトキャンペーンのスポンサー賞に入選された5点の最後は、nagai_camera.clubさんの作品です。 

 

 この作品を観ると停車場には此方(こちら)と彼方(あちら)の二つの空間があることに気づかされる。彼方に見える景色は、過去なのか未来なのか。若人にとってこの空間は、希望に続くものなのか、切ない過去に続くものなのか。あるいは逡巡する現在の心象を映すものなのか。

 

 100年という歴史の中でそれぞれの思いを抱きながらここから旅立った人と、降り立った人がいる。そしてこれからも「青春」という名のかけがえのない物語が、紡がれていくのだろう。

 

 

【おらだの会】2022年も今日が大晦日。開業100年目の今年は、たくさんの人からの応援を得て事業を実施することができました。心から感謝申し上げます。

 来年はいよいよ荒砥までの全線開業100年目にあたります。沿線住民が思いを一つにして記念事業に取組んでいくことだろうと思います。明年も山形鉄道並びに羽前成田駅、そしておらだの会をよろしくお願い申し上げます。

 それでは皆さんどうぞ佳いお年をお迎えください。 

 (おらだの会一同)

2022.12.31:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その4

  • フォトキャン入賞作品 その4

 この作品を観るとはかま姿の女性がよく似合うなぁ、大正ロマンだなぁと思う。しかも待合室のこの場所で、女性の視線も絶妙の感がある。 改めて駅が誕生した時代の雰囲気や味わいを教えてくれる作品のように思う。

 

 この雰囲気を、これからの事業に生かしていければいいと思うのだが、変なコスプレショーになりそうな気がして躊躇してしまう。

2022.12.29:orada3:コメント(0):[停車場風景]