広田泉写真展の余韻が残る中で、早くも5月。ゴールデンウィークも後半に突入しました。羽前成田駅では「鈴木亮写真展 ~ 四季感動のアルカディア」がスタートします。100年駅舎の中でゆったりと、ふるさとの四季それぞれの美しさを堪能ください。
期 間 連休中は5月4日から5月7日まで。
その後28日までは毎週金、土、日曜日。
時 間 各日午後1時半から4時までとなります。
4月23日、写真展会場がオープンする前に、ホーム北側に記念植樹を行い「泉の桜」と命名した。長井線の全線開通100年であることと、おらだの会や山形鉄道に貢献してくれた広田泉という人がいたことを、記念樹を通して伝えていきたいと思ったのでした。
人が旅をする動機の一つに、想い出の場所をもう一度訪ねたい、自分の来し方を確かめたいという思いがあるのではないだろうか。写真展に集まった方は、広田さんと出会い、その後の生き方に大きな影響を受けた人々であろう。そんな皆さんが、広田さんと一緒の時間を過ごしたあの駅に行ってみたい、あの時記念の桜を植えたっけな、あの桜はどうなったろうか、と思いを馳せてくれればいいなと思う。
広田夫人がSNSに「大好きな鉄道をいつも見られる場所に植えてもらって喜んでいるだろうと思います。」と投稿されていたようです。愛犬が寄り添うように佇んでいる姿にも込み上げてくるものがあります。毎年、桜の時期に集まって広田さんを語り、旧交を温めるきっかけになれば嬉しいと思う。
米屋さんのトークショーが終わると、「記念撮影をしま~す」の声がどこからともなく上がって、駅舎の正面に移動することに。カメラマンをかって出た方は陽射しの角度と駅舎を見ながら、「ここに並んでください。2番目の方はかがんで下さい。」との指示。さすがに写真愛好家の皆さんの事業慣れはすごいものだ、と感心する。これまでで最高の人数の記念撮影となった。
思えばこれまでの広田さんとのイベントの際も、集合写真を撮っていたものだった。ここに参加したかった方も多かった事だろう。そんな方には、この中に懐かしい人の顔を探して欲しいものだ。この場に広田さんの姿はないけれど、ひと時、広田さんと共に過ごした楽しい時間に浸っていよう。
「広田泉写真展」の2日目は、泉の会とおらだの会、そして広田泉さんと縁のあった皆さんで、『泉の桜』の記念植樹を行いました。広田さんに感謝し、これからも私たちの絆を深めていこうとの思いを込めたものです。
その後、米屋こうじ先生の『トークショー』が行われました。駅前広場にシートとマクリを敷いた講演会場。さらにモニターもない。そんな中で米屋先生は、手作りの紙芝居で広田さんとの出会いと広田さんの写真家として、そして人間的な魅力と素晴らしさについて、ユーモアを交えながら語ってくれました。米屋先生の人柄にも涙が出て来るようでした。
トークショー終了後は、満開の桜を愛でながらの偲ぶ会。広田さんがつないでくれた絆が、来年も再来年もずーっと続くことを願いながら。