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(51)がんばるニャンズ、最後の芋煮会(令和2年)

  • (51)がんばるニャンズ、最後の芋煮会(令和2年)

 3月になってコロナは猛威を振るい、見えないものへの不安が街全体を覆った。4月に予定していた写真展も中止せざるを得なかった。それでも何とかしたいと実施したのが待合室での展示であった。4月には「がんばるニャンズ写真展 in 待合室」、5月には「元気を出そう!広田泉 成田駅界隈探検展in待合室」である。この中で、広田泉さんの「本当の応援とは・・・」というメッセージに気づくことになる。自分たちでできる長井線応援の姿を形にしたいと、フラワーを応援する地元写真家7人のグループを立ち上げてもらった。

 

 コロナ禍に対応して様々な試みも行われるようになった。9月19日には「オンラインツアー」の御一行様が成田駅に到着した。長井線祭りは飲食やワンコイン列車などが中止されたが、長井線応援キャンペーンとして1か月間の運動期間を設定することとなった。各駅に沿線の園児等による「応援ぬり絵」が展示された。成田駅ではアニメ監督の渡辺浩さんに原画の制作をお願いした。また8月に行った「鉄道写真詩コンテスト2019入賞作品展」を参考に、会員の鈴木亮氏に長井線の観光ポスターを制作してもらった。また当会のブログで連載していた羽前成田駅と西大塚駅の比較展が、西大塚駅で開催されるなど、今までとは一味違った祭りが展開されることになった。

 

 令和2年の最大の事業は、やはり10月24、25日に行われた広田泉特別写真展であった。広田さんはすでに自身の闘病生活について公表しており、本当に実施できるのか疑心暗鬼でした。けれども広田さんは、私たちのそんな心配を吹き飛ばすほどに、いつも通りの元気いっぱいの動きでした。自粛ムードの中でしたが、広田さんを囲んでの芋煮会を関係者に限定して開催。当日は時折強い風が吹き荒れる不順な天候だったため、駐輪場で行うことにした。これが広田さんとの最後の交流会になることは、その時は予想することはできませんでした。

 

 

 がんばるニャンズ:おらだの会 (samidare.jp)

 

 塗り絵に寄せられた思いは・・・:おらだの会 (samidare.jp)

 

 長井線ポスター紀行:おらだの会 (samidare.jp)

 

 「特別写真展」の検索結果:おらだの会 (samidare.jp)

2022.08.01:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(50)長井線は宝物(令和元年)

  • (50)長井線は宝物(令和元年)

 テレビドラマ「西村京太郎サスペンス」の撮影が2月13日に行われた。監督の村川透監督が山形県の出身者でもあり準備の風景を見学することができた。3月21日に行われたフラワー長井線利用拡大シンポジウムには、村川監督が基調講演を行い「長井線は宝物だ」と熱く語られたのが印象深かった。

 

 5月1日から年号が令和となることから、駅前の桜の銘板も万葉をモチーフにして制作した。また、おらだの会のインスタグラムを開設した。正確には「若い人に開設してもらった」が正しいのだが・・・。

 

 10月には広田泉さんのプロデュースによる「長井線夜の撮影会ツアー」が行われた。ライトアップされた羽前成田駅と野川鉄橋に停車した列車の撮影会を楽しむというものである。終電後の事業であれば、参加者は市内に宿泊してくれるだろう。少しでも地元に貢献させたいとの広田さんの考えであったろう。

 それにしてもライトアップされた駅舎は、今まで知らなかった妖艶さをまとってみえた。目の前にも宝物が隠されていたことを教えられた。

 

 

村川監督のメッセージ 「宝物」:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

「ドラマのドラマ」の検索結果:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

「夜の撮影会」の検索結果:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

2022.07.30:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(49)中国ドラマと「駅文プロジェクト」(平成30年)

  • (49)中国ドラマと「駅文プロジェクト」(平成30年)

 平成30年(2018年)は山形鉄道開業30周年の記念すべき年でしたが、1月末の大雪によって長井線は2週間にもわたって運休となった。列車の音が聞こえない毎日に奇妙な不安を感じたことを思い出す。何よりも高校生の通学にとって、長井線が欠かせないものであることを思い知らされました。

 

 

 一方、中国のTVドラマ「十年三月三十日」の撮影そして駅文プロジェクトや広田泉さんの撮り鉄ツアーなどが行われ、今後の展開の可能性も感じた一年でもありました。特に中国ドラマによってインバウンド客の大幅な増を期待したが、コロナ禍等によってその効果を実感できなかったことは残念なことでした。

 

 おらだの会では、この年から駅茶での写真展を1か月程度の期間として、年間を通して開催するようになった。また30周年を記念して貸切列車「成田縁結び列車」を開催し、あやめレポにもおらだの会が紹介された。

 

 大雪だ、頑張れ山鉄!:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 中国ドラマのポイントは..:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 フラワー長井線撮り鉄の旅:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 「駅文」の検索結果:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 

【おらだの会】山形鉄道開業30周年記念事業として「駅文プロジェクト」が行われた。フラワー長井線に手紙を書いて長井線へのあたたかい想いを未来につなごうとするものです。あの手紙をもう一度読んでみたいものだ。100周年にふさわしいものもたくさん書かれているのではないだろうか。

2022.07.28:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(48)地元高校生との交流スタート(平成29年)

  • (48)地元高校生との交流スタート(平成29年)

 平成29年度(2017年)は広田さんの支援を得ながら、会として自立的な事業を模索していくことになります。123の会のわたなべひろしさんと根本陽一さんの写真展(4月22~30日)に続いて地元の小笠原弘さんご夫妻の写真展(5月2~7日)を開催。さらに6月から11月までの金・土・日の午後は駅茶をオープンすることにしました。荒れ放題だったホーム西側の草刈り作業が駅協力会との連携によって始められたのもこの年からです。

 

 また一年前の3駅合同写真展を見学に来た地元高校写真部の生徒の「こうした展示会を見に来るようにすればいいんだけど」との言葉から、地元高校生との交流が生まれました。広田さんに同校写真部に写真講座を開いてもらい、長井高校写真部展「高校生がつくるフラワー長井線物語」が初めて10月22日から11月12日まで開催されることになりました。この高校生の活動は翌年5月にNHK「小さな旅」でも紹介されることになりました。

 

 あれから5年たって、第1回の展示会をやってくれた生徒さんは大学4年生になっています。今年のお花見においでになった123の会の皆さんから「あの子たちに会ってみたいなぁ」との声が聞かれました。こんな思いがあの子たちに伝わるように顧問の先生のメッセージも紹介しておきます。

 

 

 顧問の先生のメッセージはこちら

→ 物語のある風景 ~ ふるさとにたつ:おらだの会 (samidare.jp)

 長井高校写真部の活動の様子はこちらから

→ 「長井高校写真部」の検索結果:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 

 

 ホーム西側の草刈り作業風景はこちら 

→ 「駅協力会」の検索結果:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)


 

【おらだの会】写真は高校生の卒業記念に贈った木製駅舎カードです。

2022.07.20:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(47)男同士の固い握手から(平成28年)

  • (47)男同士の固い握手から(平成28年)

 平成28年(2016年)は昨年の盛り上がりが継続し、ラッピング列車の登場や成田駅での「停車場に泊まろうツアー」も実施されました。そしておらだの会にとっての28年度は、広田泉さんが成田駅と長井線のためにたくさんの事業を仕掛けてくれたスタートの年であったと思います。

 

 まずは4月29日から5月8日までの「ちゃぶ台写真展」。10月22日から23日は長井線祭り協賛「3駅(成田・西大塚・時庭)交流写真展」です。ちゃぶ台写真展の開会式の際の広田さんの挨拶が今も胸に残っています。「この写真展を通して、山形鉄道やおらだの会の皆さんとよりしっかりと付き合ってくれる仲間の輪が、少しでも大きくなってくれることを願っています。」と。

 

 そして上の写真は一年前の長井線祭りの時に宮崎会長と広田泉さんが固い握手をしているところです。後から聞いた話では宮崎会長が広田さんに「これからも成田駅を応援してくれ」と話していたそうです。広田さんがおらだの会の応援に一層の力を入れてくれたのは、宮崎会長との約束があったからかもしれません。残念ながらちゃぶ台写真展の開会式には宮崎さんの姿を見ることはできませんでした。そして9月6日、第3回の成田絆祭りを目前にして宮崎さんは逝去されたのでした。

 

 

ちゃぶ台写真展の様子はこちらから

→ ちゃぶ台写真展の民俗学的考察?!:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 

3駅合同写真展の様子はこちらから

→ 広田泉さんの写真展:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

→ 三駅合同写真展:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2022.07.18:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]