白兎駅のホームに設置されたのがこの看板です。駅から見える春夏秋冬の景色が、無人駅でのお出迎え。列車からはどのように見えるのだろう。ホームに降り立った人は「今度は冬の雪景色を見てみたい」「春の水鏡を見てみたい」と思ってくれるだろうか。
無人駅でのお出迎え。ここが私たちの故郷、ここで私たちは生きている。よござったし。
ホームに抜ける改札口の上部に、一枚の表彰状が掛けられている。山形鉄道が、山新3P賞平和賞を受賞したときのものである。山新3P賞は、 地域社会の「平和」(ピース)と「繁栄」(プロスペリティー)、そして「進歩」(プログレス)に功績のあった個人、 団体、企業を顕彰しようと山形新聞社・山形放送 が提唱し、1958年に制定されたものです。
平成2年に受賞した賞状のコピーが、なぜここに掲示されているのだろう。山形鉄道が地元の方への感謝を込めて、各駅に掲示したのかもしれない。あるいは成田駅協力会の皆さんが、受賞を祝してコピーを掲示させてもらったのかもしれない。
どちらにしても受賞したこと以上に、ここに掲示されていることに感動を覚えるのである。