蜂子皇子という方をご存じでしょうか。
恥ずかしながら私は全く知らず、単にお友達から
「蜂子神社御開扉、140年ぶりのことだよ。今後は御開扉の予定はないらしい。ご利益あるから行くといいよ。」と案内を受け、よくわからないながらいいことありそうだし羽黒山へ行ってみたかったの~というノリで出かけました。
予習もせずに行ってしまったのですが、現地で
東日本大震災から三年、復興がなかなか進まない中で被災者の方々の苦悩を救うための御開扉であること、
蜂子皇子という人物は、
第32代崇峻天皇の御子
出羽三山開祖
人々のあらゆる苦悩を救う
人々の苦悩を引き受けたためにお顔がみにくいとされた
ということがわかりました。
今回は扉が開かれ、その中に仕舞われていた蜂子皇子の御尊像を拝観させていただいたのですが、きれいなお顔立で法衣を召されていました。
作られたのは神仏混合の時代。その後廃仏毀釈の憂き目に遭いお堂の中ほどへ隠されたのだとか。
その間、蜂子皇子は想像で描かれることとなり、人々の苦悩を一身に引き受けたがために異様なお姿となったと伝えられていたのですが、御尊像はちっとも醜いものでも異様なお姿でもありませんでした。
もうお目にかかれませんからお近くでご覧になってくださいと神社の方。
しっかり目に焼き付けてまいりました。
そして震災復興のために自分にできることは何か改めて考えさせられる一日となりました。