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長井線を走った蒸気機関車(3) 当時の客車はマッチ箱

  • 長井線を走った蒸気機関車(3) 当時の客車はマッチ箱

 長井市史第3巻(昭和57年版)には、当時の客車について次のように記述されています。軽便鉄道は・・・機関車も車両も小型のものであった。乗客用の車両は、俗にマッチ箱といわれたもので、乗客用の腰掛けは向かい合わせに区切って作られており、その区切りごとにドアがついていたから、発車停車の際は車掌がいちいちドアのカギを外したり掛けたりした。乗降口は、腰掛の数だけあった。本線を走る汽車がボギー貫通式になっているのに、軽鉄はマッチ箱列車と煙突の長い豆機関車であった・・。

 軽便鉄道の象徴ともいわれる側面乗降式客車(旧式4輪車)の映像を探しあぐねていましたが、ようやく京都にある加悦sl広場に同じ形式と思われる車両(ハ4995)が保存されていることを知りました。上の写真は、広場を運営していた宮津海陸運輸㈱の方から提供いただいたものです。

 → 当時の客車はマッチ箱!?:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

長井線を走った蒸気機関車(2) 600型機関車

  • 長井線を走った蒸気機関車(2) 600型機関車

 長井線は大正2年に赤湯から梨郷駅までが開通し、その翌年は長井まで。さらに9年後に荒砥まで全線開通した。それぞれの町で開通記念ハガキなどが制作され、当時の様子が記録されているが、機関車が写っているものは少ない。そんな中で宮内町が制作した記念カードには、梨郷と宮内停車場を走る機関車の姿が見える貴重なものであるが、残念ながらその姿を正確に把握することは難しい。

 → 宮内駅開業記念カードその2:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 

 そしてようやく「開通当時の長井線機関車」と題する写真に巡り合うことができた。それが白鷹町史(昭和52年発行)に掲載されていた上の写真である。鉄道に詳しい方のお話では600型と呼ばれる機関車で、イギリスのナスミス・ウイルソン社製で、1887年(明治20年)から1904年(明治37年)までに78両が輸入され、日本各地で主力機関車として活躍したそうである。

 

 この写真を見ると、地元の詩人であり教育者でもあった芳賀秀次郎さんが書いた「わがうちなる長井線」の一文を想い起こす。

 「その頃の汽車は、いかにも小さな箱型で、ぼくらはこれをマッチ箱と呼んでいた。これには本線を走っている立派なボギー車との比較による、やや軽侮の感じもないわけではなかった。しかし、このマッチ箱という呼名には、もっと素朴であたたかい親愛の気持ちがこめられていた。」

 

 列車を眺める子どもの姿は、フラワー長井線となった今でも見かけることができる。昔も今も、列車は子供たちにとっては心弾むものであり、マッチ箱のような車両に深い親愛の気持ちを込めて手を振っているのだろう。車掌さんが笑顔で応えてくれる姿も変わらぬものであろう。

 → わがうちなる長井線 その2:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 → 長井線を走っていた機関車は:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

駅舎を見たくて途中下車

  • 駅舎を見たくて途中下車

6月14日

 歴史ある駅舎を見てみたくて途中下車。大正時代に建てられたという駅舎はやはりすごい。しかもその駅舎が現役なのだから。これからもこの駅舎が大切にされていくことを願います。(いるか)

6月17日

 あやめ公園に寄る前の寄り道。もうすぐ次のノートになるんだね。山形の都会の喧騒から離れた長井は本当にいつ来ても落ち着きます。涼しい駅舎の中、ここで本を読むのもいいかなって思います。次に来る時にまたゆっくりイラストでも描いていきます。今日はこの辺で。(星崎シクラ)

 P.S ももなちゃん(YR880形の車両だよ)が、あやめ公園に向かって行った。私も行って来ます。

【おらだの会】待合室に花を活けてくれる人がいます。ありがとうございます。

2024.07.13:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

私の居場所

  • 私の居場所

6月14日(金) 晴れ 32℃

 暑すぎる。長井線を応援する8人展におじゃましました。写真家さん全員の写真が素晴らしい。思わず「うわぁ~ すごい」とつぶやいてしまいました。どの写真からも長井線に対する情熱が感じられました。私もこんなステキな写真を撮れるようになりたいなぁ・・・。

 

 久しぶりにおらだの会の会長さんにお会いできてうれしかった。羽前成田駅には人柄が良く優しい方が集まって来るようだ。また来られることを楽しみにしようと思う。私の居場所見つけたぞ! 幸せ!!

 

 

【おらだの会】もう7月になりました。ホームには立葵が咲いています。「駅には立葵が良く似合う」と話してくれたご夫婦がいました。それぞれの場所にそれぞれの草花が美しく咲く、そんな居場所が見つかって欲しいものだ。

 → 駅には立葵が良く似合う:おらだの会 (samidare.jp)

2024.07.11:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

長井線を走った蒸気機関車(1)

  • 長井線を走った蒸気機関車(1)

 7月12日(金)から「長井線を走った蒸気機関車」展を開催します。蒸気機関車(SL)は、今でも根強い人気があります。おらだの会ではこれまで、「軽便鉄道あれこれ」や「成田駅100年物語」などで随時取り上げてきましたが、今回改めて蒸気機関車の昔と今をまとめて、ブログで紹介していきます。写真展と共にお楽しみください。

 なお今回のポスターは地元の写真愛好家・故小笠原弘さんの作品をお借りして作成させていただきました。7年前に行われた小笠原さん夫妻の写真展の記事はこちらからどうぞ。

 → 明日が最終日:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)