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もっちぃを忘れない

  • もっちぃを忘れない

 もっちぃのお別れ会が、7月30日(日)午前11時半から宮内駅で執り行われることとなった。最後のお別れに、全国のもっちぃファンが駆けつけてくれることだろう。おらだの会も、せめてもっちぃに感謝の気持ちを届けたいと思い、メッセージボードを作った。現在、写真展を行っているakaiwano higumaさんの作品を使わせてもらった。

 

 漫画「いなかの白兎」を掲載しながら、もっちぃは葉山の峰に修験者を導いた白兎の生まれ変わりではないか、などと妄想したものであった。いなかの白兎は子宝に恵まれ、そのうちの3匹は熊野大社で神の使いとなった。そのうちの1匹は長井線に乗るのが楽しみで、時々、熊野大社を抜け出して遊ぶようになった。ある日、山形鉄道の経営難を聞いた白兎は、宮内駅長となって働くことを決意したのであった。開業100年を無事に迎えたことを確認して、白兎は静かに息を引き取ったというものである。

 

 もっちぃは、山形鉄道にとっては救世主ともいえる存在だったと思う。次の100年に向けての歩みを進めるためにも、もっちぃ駅長のことは忘れてはならないと思う。全国のもっちぃファンと共に、私たちの感謝の思いをしっかり伝えていきたいものだ。

 

 

 

【おらだの会】2011年にもっちぃ駅長と一緒にお花見をやった際の写真が残っていた。すでに故人となった方もおられる。もっちぃのこと、みんなのことをいつまでも忘れない。

→ 停車場ノート ⑪ 長井・成田駅の皆さんに恩返しを :山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 

2023.07.28:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

もっちぃ駅長とバレ君のこと

  • もっちぃ駅長とバレ君のこと

 今年6月20日に永眠したもっちぃ駅長のお別れ会の日程が決まったことが、山形鉄道のHPに掲示された。7月30日(日)午前11時30分から、宮内駅で執り行われるとのことだ。もっちぃ駅長は多くの人々に癒しと優しさを与え、山形鉄道の経営にも貢献した。全国からもっちぃファンが最後の別れに訪れることだろう。

 

 もっちぃ駅長が亡くなって1か月後、バレ君の突然の訃報が届いた。バレ君は、鉄道写真家・広田泉夫妻の愛犬であり、この4月の「広田泉写真展」には広田夫人に随行して来てくれた。優しい眼差しで夫人に寄り添う姿が、今でも鮮明に想い出される。広田泉さんが亡くなられてからは、広田夫人の心の支えとなっていたはずである。夫人の悲しみはいかばかりであろうか。

 

 もっちぃ駅長とバレ君、その人生は全く異なったものではあるが、私たちに何か大切なものを教えてくれているような気がしてならない。今はただ、二人の冥福を祈るばかりだ。

 

 

 

【おらだの会】写真は山形鉄道㈱より提供。バレ君の姿はこちらから

→ 泉の桜:おらだの会 (samidare.jp)

2023.07.22:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

もっちぃ、ありがとう!!

  • もっちぃ、ありがとう!!

 6月20日、うさぎ駅長「もっちぃ」が亡くなった。昨年の広田泉さんに続いての訃報に、喪失感は半端ないものがある。もっちぃは2010年8月に宮内駅長に就任。うさぎ駅員として一緒に働いた茶色の兄弟「ぴーたー」と「てん」が亡くなってからも頑張ってくれた。乗降客を癒し、山形鉄道を応援してくれた。

 

 6月23日の地元紙には、「(もっちぃは)みんなのために生きた」との見出しが付けられていた。人々に与えた優しさと山形鉄道に対する貢献は、計り知れないものがあるだろう。2020年にアニメ監督のわたなべひろしさんに制作してもらったぬり絵の原画には、もっちぃと2人の兄弟、助役のカメさんがフラワーライナーを応援している姿が描かれている。きっと、これからも兄弟3人で山形鉄道を応援してくれることだろう。私たちももっちぃに恥ずかしくないようにありたいものだ。

 

 わたなべさんの「ぬり絵」についてはこちらからどうぞ

 → 塗り絵に寄せられた思いは・・・:おらだの会 (samidare.jp)

2023.06.24:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

雪灯り回廊祭りのこと

  • 雪灯り回廊祭りのこと

 2023年2月4日、長井市の市街地で第20回雪灯り回廊祭りが開催された。この祭りが初めて開催された2000年初頭はデフレ不況に見舞われ、失業率も高い状況が続いていた時期である。長井の町もその例外ではなかった。そんな時に「街を元気にすんべ」という若い人の発案で開催されたのが始まりである。

 

 おらだの会では発足後間もなくからイルミネーションを点灯させていたが、その後、駅前通りで雪灯り回廊祭りを実施していた。当時の宮崎会長が、吉川病院の患者さんを元気づけたいとの思いで、病院の職員と共に作業をやったこともある。宮崎会長の没後、平成29年2月からは実施せずに、その代わりに列車での参拝と新年会を行うようになった。

 

 任意の自主団体が存続していくことはそれだけで大変なものがある。事業ができなくなることは残念なことではあるが、時代の変化の中で事業が変更されることも有りうることである。ただ、「地域を元気にすんべ」「楽しくやんべ」という気持ちだけは持ち続けたいものだ。

 

 

 2013年の雪灯りの様子はこちらからどうぞ

 → ’13 成田駅前雪灯り回廊祭り①:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2023.02.09:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

童心に帰って

  • 童心に帰って

 待合室に絵画が飾られている。題名は「フラワー長井線でたびの出発だ!」。令和4年度山形県子供絵画展で入賞した致芳小学校3年生の作品である。致芳小学校3年生は、今年ふるさと学習に取り組み、羽前成田駅にも来てくれた学年である。そんな生徒の一人が、長井線を描いて入選したことをとてもうれしく思う。

 

 作品には、友達とフラワー号に乗って行く時の心躍る様子が画面いっぱいに広がっている。そういえば昨年の秋、子供たちが連れ立って長井線に乗るのを見る機会が何回かあった。その時の子供たちのはしゃいだ様子は、まったくこの絵そのものだった。たとえ2つ先の長井駅までの小旅行であっても、子供たちの胸に広がるワクワク感や沸き起こる冒険心は旅の醍醐味なのであろう。人口減少による厳しい経営状況が伝えられる中で、この絵は一縷の希望にも思える。

 

 全線開通100周年を前にして地元新聞の「話題の十字路(2月2日付け)」では、「100周年は祝賀だけでなく長井線に向かうきっかけにしなければならない。・・・『試しに乗ってみるか』。そんな思いから『私たちの長井線』としての意識が広がって欲しい。」と呼び掛けている。この絵は、私たち大人が忘れかけていた旅への憧れを思い出させてくれる。今年は、童心に帰って小さな旅を楽しもうか。

 

2023.02.07:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]