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”あのころ”を探す旅

  • ”あのころ”を探す旅

 8月20日発売の「旅と鉄道10月号」に、山形鉄道が大きく取り上げられています。今月号のテーマは、「日本のふるさとを列車で旅しよう ~ ローカル線、スローな旅」。フラワー長井線の他に、只見線、指宿枕崎線が取り上げられています。

 

 ローカル線を降りて故郷旅を味わえるスポットがたくさん紹介されています。山形鉄道では長井駅前の「けん玉広場」やラーメン屋さん、そして広田泉さんが定宿にしていた土田旅館。もちろん羽前成田駅と西大塚駅の写真が見開きで掲載されています。

 

 長井線の章の見出しには、「時間がゆったりと過ぎる沿線の風景と温かい人々」、「ゆっくりと”あのころ”を探す旅」とあります。列車を降りて来た旅人と共に、私たちも“あのころ”を探してみるのも楽しいのかもしれない。

 

 

 

2025.08.31:orada3:コメント(0):[イベント情報]

『鉄道景』その⑦ 飯豊連峰に抱かれて

  • 『鉄道景』その⑦ 飯豊連峰に抱かれて

 先日は4人の家族連れの方がおいでになった。例によって、お好きな作品を教えてくださいと訊ねてみた。娘さん姉妹はそれぞれ「ミルク色の道」「夜に向かう時間」、母君は「色の交わり」を上げられた。私も「いいなぁ」と思った作品であった。そして、作品の一つ一つをじっくりと眺められていた父君が、教えてくれたのが上の作品であった。

 

 父君にその理由を尋ねると、「まるで物語の中にいるようだ」と前置きして、東京に就職をした頃のこと、郷里に戻って自営の運送業を手伝い、東北各地を回っていたことなどを話してくれた。そして、この写真の風景が人生のその時々に心に沁みついた風景と重なるのだと語ってくれました。『時季(とき)を刻む鉄道景』は、「心に刻まれた景」でもあるのだろう。

 

 会期は残り3日となりました。どうぞおいで下さい。蛭川さんのブログはこちらからご覧になれます。

  → カマ鉄オモシー組合

2025.08.29:orada3:コメント(0):[イベント情報]

『鉄道景』その6 ミルク色の夜明け

  • 『鉄道景』その6 ミルク色の夜明け

 ミルク色の夜明け

  見えてくるまっすぐな道。

  忘れないよ、この道を。

 

 作者の蛭川さんに、今回展示された作品の中で一番思い入れのある作品はどれですか、という大変失礼な質問をしたところ、蛭川さんはこの「ミルク色の夜明け」だと教えてくれました。「今回の展示が決まった段階で、出品作品として最初に浮かんだのがこの作品です。」と。「納得する乳白色を出すために何回もプリントし直しました。」とも。

 「ミルク色の夜明け」には、題名を含めてたった3行の文しか添えられていない。そのことを尋ねると、「これは『フランダースの犬』というアニメの主題歌の一節です。大好きだった物語とその主題歌をイメージした作品を撮りたかったのです。」とのこと。

 

 通学列車に向かう女生徒は、今はどうしているのだろう。希望へと続く道は見えているのだろうか。通い続けたこの道を忘れないでいてほしいものだ。蛭川さんにお話を伺った後に、そんな思いがよぎった。

2025.08.21:orada3:コメント(0):[イベント情報]

『鉄道景』その5 フラワー長井線まつり

  • 『鉄道景』その5 フラワー長井線まつり

 『時季(とき)を刻む鉄道景』展で次に紹介するのは、「フラワー長井線まつり」。蛭川さんは、「もっと良い写真を撮りたかった」と語っていましたが、前回の「感謝を込めて」と同様に蛭川さんの人柄や思いが伝わる作品だと思います。特に最後のフレーズの乗客と車掌さんの情景は、私たちがこれからもずっとずっと残していきたい情景です。(今年の長井線祭りは10月25日(土)の予定だそうです。)

 

  この駅の魅力は、

  大正時代に作られた

  古い駅舎というだけでなく、

  地元の多くの方々によって、

  駅を守る取り組みが、今も続けられている、ということ。

  見送る乗客に

  手を振って応える車掌さん

  それを見ているだけで心が和む。

 

2025.08.19:orada3:コメント(0):[イベント情報]

『鉄道景』その4 感謝を込めて

  • 『鉄道景』その4 感謝を込めて

 『時季を刻む鉄道景』の作品紹介第4弾は、「感謝を込めて」。これは成田駅のホームに飾られていた風鈴を見て、2021年9月5日に投稿されたものです。風鈴には「山形鉄道の皆さん がんばってください」と手書していました。この記事を見て、私たちの活動を優しく見守ってくれる人がいることを感じたものでした。この記事は、おらだの会と蛭川さんとの交流のきっかけになったものです。

 → 感謝を込めて - カマ鉄オモシー組合

 

 「感謝を込めて」とのタイトルに、先の7人展の結びの言葉を思い出した。「『応援する』ということは、『感謝する心』から生まれるものかもしれない。この企画展の結びに伝えたい。山形鉄道の皆さん、ありがとう! 頑張れ! 山鉄!」と。

 → 『7人展Ⅸ』の結び 頑張れ!山鉄:おらだの会

 

 感謝を込めて

  ホームの軒先に下げられた風鈴。

  風が時折、短冊を揺らす。

  古い駅舎ではあるけれど、

  地元の人々によって、

  いつ訪れても手入れが行き届いている。

  そして、

  それは駅舎を大切にすることだけでなく、

  ここで山形鉄道で働く人々にも

  同じ想いが向けられていた。

2025.08.17:orada3:コメント(0):[イベント情報]