3月14日
先人の思いを感じました。いつまでも残して欲しい駅です。
3月16日
私は毎日歩いているのですが、久しぶりに成田駅まで歩いて来ました。昔のままの駅なのでホッとします。駅の中は誰もいませんでしたが、歩いてまた帰ります。少し元気のある80歳です。
・無人でも、どこかあたたかい、人の温もりがする駅でした
・お仕事で世話になったことのある人のサインを駅ノートに発見
・手作りで駅舎を飾り付けている様に沢山の愛を感じて幸せな気持ちになりながら見ていました。
・外は寒かったけどポカポカになる出会いがある羽前成田駅でした
・最上川橋梁についてなど国鉄長井線からの歴史を知ることができました。
・リボンマグネットを購入。少しでも応援できるのはありがたい。
・友達が言っていた「おたくはいつでも推しに投資したい」が身にしみます。
喫茶店でスマホだけを見ている人達も多く見かけるようになった。そんな時代にありながらいやそんな時代だからこそ、季節の光と風に改めて感動し、初めて出会った人と共感できる時間と場所を共有できること。それがローカル線の最高の魅力なのではなかろうか。だからこそ「応援したい」、「また来たい」という感情をもって帰るのだろう。
7年前のスマイルプロジェクトの際にお会いしたお客様から、「フラワー長井線が地元の人に愛されていることを強く感じました。地元の人に愛されている鉄道ってほんとに素敵ですよね。」と言われたことがあります。ローカル線は、私たちの故郷愛を映すものなのかもしれません。最後に問われなければならないのは、私たちにとって駅とは何ですか・・・。
伊藤桃さんはブログで「(羽前成田駅は)山形鉄道で一番思い出深い駅」といい、駅ノートに「また来たいです」と書き残していかれました。桃さんとの出会いに感謝して、そして再会の日を楽しみにして、このシリーズはこれにて終了致します。お付き合いくださり有難うございました。
桃さんの停車場ノートへのメッセージはこちらからどうぞ
【おらだの会】写真は山形鉄道スマイルプロジェクト(2015年10月25日)当日に、登録有形文化財登録証が授与され、鉄道写真家・広田泉さんなどもお祝いに駆けつけてくれた際の記念写真です。
当日の様子はこちらから
鉄道アイドル・伊藤桃さんがインスタグラムに書いた言葉からローカル線の魅力を考える第2弾。それは各人の「イメージ」を現出させる「構造物」又は「小道具」が存在することである。特にイメージ系として国鉄、昭和レトロといった感情をお持ちの方にとっては、木造駅舎は最も強い印象を与えるものかもしれません。ここで桃さんの感性に響いたモノを駅レポから拾ってみましょう。
・しぶい!!登録有形文化財にも登録されている、1914年の国鉄長井線開業時からかわらぬ木造駅舎の西大塚駅です
・駅舎だけでなく、ホームの雰囲気もレトロ
・長井駅!ホームにある、この上屋の感じがよき…
・まるで今も使われているような駅務室、ずっと変わらぬ羽前成田駅
・うぉぉまさに国鉄時代、この素朴さがかえってよい
・まさにおばあちゃん家
・まるでタイムスリップしたよう…レトロな味わいは残しつつ、キチンと英語表記の駅名標
・駅務室ちらり覗き見、かっぱ号(の看板)気になる…
・無人でも手入れが行き届いている出札口。おお、昭和29年1月1日の台帳もありました!
さて長井線の17駅の中で有人駅は4駅だけである。しかも昔のままの姿が残っているのは西大塚駅と羽前成田駅の2つだけである。けれども駅ノートを見るとホームだけの駅にも、途中下車している人の多さに驚くことがある。ここで、「駅とは何だろうか?」と勝手に自問することになる。
未知なるものへの憧れは旅に出る最も大きな衝動であろう。「ぶらり途中下車」して「駅めぐり」をしたいと思うのは、駅が未知なるものへの入り口、「どこでもドア」だからではなかろうか。その駅舎を通してその土地の何かに出逢いたいからなのだと思う。それは道の駅や新幹線の駅では味わえない感覚ではないだろうか。
ローカル線で本物の旅を味わいたいと思う旅人にとっては、駅は無人でも手入れが行き届いていればいい。昭和29年の台帳やかっぱ号の看板などちょっとした小道具があればいい。窓辺に野の花の一輪挿しがあればもっといい。そして次の列車を待つ間に、ホームをわたる風に吹かれながら、旅の想い出を書きとめる駅ノートがあれば良いのだと思う。
伊藤桃さんのブログはこちらからどうぞ
【おらだの会】写真は『駅ノートイラスト展』より
昨年の12月に伊藤桃さんという鉄道アイドルとして沢山のファンを持っている方が、成田駅に降臨された。いわゆる「乗り鉄」の方で、インスタグラムにも毎日投稿されている方であり、つい先日まで山形鉄道の記事を掲載されていました。これを機会に、彼女のインスタグラムに上げられた言葉を拾いながら、ローカル線・山形鉄道の魅力と味わい方を考察してみたい。
まずは、#(ハッシュタグ)が付けられた単語を拾ってグルーピングすると次のようになります。
(1)景色系(#車窓 #車窓から) (2)構造物系(#駅舎 #駅めぐり #木造駅舎 #登録有形文化財) (3)イメージ系(#国鉄 #国鉄時代 #昭和レトロ #気動車) (4)旅の名称(#ローカル線の旅 #ぶらり途中下車の旅 #乗り鉄旅)
勝手に推論すると、「景色」という空間に身を置きながら、各人の「イメージ」を現出させる「構造物」に出会うのが「ローカル線の旅」「ぶらり途中下車の旅」の醍醐味である、と言えそうである。まずは、「景色系」について投稿された記事を列挙してみる。
・朝靄の中、赤湯駅をめざします。少しずつ変わりゆく空を眺めながら…
・YR880形気動車でごとごと…。のどかな朝の田園風景をながめつつ
・山々がのどかな車窓を眺めつつ…
いかにもローカルな空間が広がる中、朝の空は刻々と色合いを変えていく。どこまでも続く田園と山々はのどかにのどかに広がっている。気動車の振動に合わせてゆっくりと景色が移っていくように、時間がゆったりと流れていく。旅人が味わうこんな豊かなひと時を、私達も大切にして暮らすことができればいいのだが。
【おらだの会】 記事の転載については本人の承諾を得ております。伊藤桃さんのブログはこちらからどうぞ