待合室のホーム側に、荷物受渡し窓口があります。1984年(昭和59年)2月1日に長井駅での手・小荷物取扱いが廃止されたとのことですから、各駅での扱いはそれ以前に廃止されたのではないかと思われます。羽前成田駅のモノは、欄間風に一枚板を彫って仕上げられたものだそうです。西大塚駅には古いレールが置かれています。アート風で一味です。ここで気になるのが、西大塚駅のガラスや桟などが羽前成田駅のモノよりも新しく見えることです。
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待合室 カウンターの持ち送り
待合室と言えば出札口ですが、駅舎探検のカメラは、下からのぞき込む趣味があるようです。今回は、カウンター下の持ち送りに注目してください。
羽前成田駅のモノは、古代文明の遺跡を想起させるような幾何学文様の切り込みが施されています。それに対して西大塚駅のモノは、さりげない曲線で仕上げられ、しかも大小の持ち送りを配しています。
出札口は、当時の国鉄にとって最も大事な場所であったと思われますので、その施工についても詳細に指示されていたと思われます。とすると、両駅のこの意匠の相違は、8年間に生まれた建築様式の変化によるものと思われます。もちろんこの場所が、建築当時から手を加えられていないとすればですが。
2020.09.26:orada3:コメント(0):[駅舎探検(成田VS西大塚)]
待合室 ベンチの美脚
車寄せから待合室に入ります。待合室の見所もいろいろありますが、私のイチオシはベンチの脚。羽前成田駅の脚は、何の変哲もない四角の板材。それに対して西大塚駅の脚は、厚板を見事な曲線を描きながら欠き込んでいます。果たしてベンチの脚の規格まで、発注の際に指示するものでしょうか。隠れた所に職人さんの「粋」を感じます。これには羽前成田駅も脱帽です。さてさて、うら若い女性がベンチに座る。斜めに流した美脚をベンチの美脚が支える。何とも色っぽい風景ですなぁ。
2020.09.24:orada3:コメント(0):[駅舎探検(成田VS西大塚)]








