暑い日が続いています。少しは涼しくなるように、風鈴を飾りました。昨年、会員が持って来てくれたものです。ベンチに座りながら、一句ひねるのも楽しいかな。
グッズからズック作りへ
鉄道×スニーカーで高校生の足を考える“ASHI”プロジェクト2021のクラウドファンディングがスタートした。このプロジェクトはさかのぼること4カ月前、長井駅近くのとある喫茶店で生まれたという。向こう5年間の経営改善策を協議する会議を終えた後、山形鉄道と沿線自治体の担当者が今後の利用拡大策について話し合っていた。
■「コロナの収束は見通さんにぇ...んだげど 何が考えんなねべ...」
□「やっぱよ、山形鉄道の新しい"グッズ"制作どが やってがんなねデネ?」
◆「あ!? なに? "ズック"?...いぎなり "ズック" あんて ウヂで作らんにぇず」
□「違う、"ズック" じゃねくて、"グッズ"!だず」
◆「あぁ、"グッズ" がぁ!"ズック"じゃねくてな...」
■「いや待ッテケロ!"ズック"だって作られっぺ!宮内さ宮城興業あんも!」
てな訳で“ASHI”プロジェクト2021がスタートしたという。誕生物語の真偽は別にして、こうした動きが山形鉄道と沿線自治体の若い担当者の中から生まれて来ることを頼もしく思います。プロジェクトの成功を祈ってます。頑張ってください。
物語の続きはこちらから → https://readyfor.jp/projects/ashiproject2021
駅ノートに思うこと 西大塚駅
今回もJRW4H24さんの作品を紹介します。写真の作品には、「5月23日 だいたい7:30~8:30頃」と記されています。汽車通の女子高生でしょうか、駅舎の前で会話が弾んでいるようです。そして「今日も元気でやれるのはきれいな花のおかげです」のコメントがとても胸に響きました。
JRW4H24さんは、古い駅舎の佇まいと高校生の明るい笑顔、それを見守る地元の人たちの温かい思いを感じたのではないか、と思います。この一枚の絵から、とても大事なものを教えられたような気がします。そして羽前成田駅の花壇も、駅を利用する人に元気を与えているのかもしれないな、と思うと少し嬉しくなりました。
西大塚駅に咲いていた花は、赤いチューリップだったのかもしれません。
こちらからどうぞ → 山鉄 駅務係さん (@ayukai_ringo) / Twitter
駅ノートに思うこと 四季の郷駅
今、駅茶では『駅ノートイラスト展』を開催している。「長井線乗車リポート」で各駅を巡りながら他の駅での存在を知ったことがきっかけである。スマホで簡単に投稿し合う時代にあって、陽に焼けたノートに文を書き、絵を書き残すのは時代遅れのような気もするが、ノートを見てSNSにはない感慨を持つのは私だけではないと思う。
展示されている作品の幾つかを紹介していきたい。最初は、JRW4H24さんの四季の郷駅を描いた作品である。JRW4H24さんの絵には子供たちが多く登場する。特にこの絵を見ると四季の郷駅で行われる夏の七夕祭り、冬のイルミネーションの時の子供たちの生き生きとした笑顔が見えてくるような気がするのである。
四季の郷駅のように、ホームと待合室しかない駅にもそこに降り立つ人がいる。そして駅舎の様子から地域の雰囲気を感じとる人も少なくないように思う。駅は、私たちが想像する以上に重要な「地域の窓」だと思う。そしてそこに置かれた駅ノートで心を繋ぎ合うのは、ローカル線の旅の魅力の一つなのではなかろうか。だとすれば駅ノートは、旅する人を迎える私たちの「おもてなし」の表現でもある。この展示会が、駅ノートについて考るきっかけになればうれしいと思う。
【おらだの会】 駅ノートイラスト展の日程等はこちらから