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(37)ぼくらの文楽 ~ 若い人たちと

  • (37)ぼくらの文楽 ~ 若い人たちと

 平成23年の第1期改修後、成田駅を会場に多くの事業が行われることになります。沿線住民サミット(7月26日)、ぼくらの文楽(9月17-18日)、元気が出る鉄道写真展(10月15日-11月13日)、歩くセッション(9月24日)、会員の還暦列車(12月11日)、鉄道大学・雪灯り祭りツアー(2月4日)です。会員の還暦列車以外は、山形鉄道や他団体からの要請に基づいて協力したものですが、それにしてもよくこなしたものだと感心してしまいます。

 

 この年の事業は1)沿線の連携を図る、2)長井線の利用拡大を図る、3)駅舎を交流の場として活用する、4)鉄道や駅舎を活用してツアーを実施する、に分類することができるようです。これは今も、おらだの会が目指しているものであることに気づかされます。

 

 活動の転換の年に、ぼくらの文楽というフェスティバルで全国から来た若者たちと交流できたことは、私たちにとって大変良い経験でした。羽前成田駅が原宿や表参道にでもなったような気がしたものです。ある人が「成田駅はどんな人でも受け入れてくれるホストステーション」と評した方がいましたが、訪れる人と過ごす時間の楽しさを、この事業で教えてもらったのでないかと思います。

 

 ぼくらの文楽の様子はこちらから

→ 停車場ノート ⑭来たー!ぼくらの文楽!! :山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

→ 停車場ノート ⑱ 栗コーダ,宮崎会長に感謝:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

→ 停車場ノート ⑲大好きです!成田駅の変なおじさん達:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2022.05.31:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(36)駅舎改修~どご新しくしたなや?

  • (36)駅舎改修~どご新しくしたなや?

 駅舎の修繕は平成23年と24年の2か年にわたりましたが、初年度は事務室とホーム側の改修、東側トタンの塗装工事を行いました。6月26日に工事が竣工し、地元の人たちもたくさん見学に来てくれました。「新しくしたという話だげんど、どご新しくしたなや?」と言われるのは褒められたということか。

 

 事務室では宮崎会長のご挨拶。待合室は昔の紳士、淑女でごった返し、また車掌の制服大好きマンもお仕事に来られました。さらに竣工を祝して昭和レトロ車が、「高校3年生」を大音量で流しながら登場してくれたのでした。

 

 

 

【おらだの会】これをきっかけに駅ノートを置くことになりました。若い人に教えてもらってブログ(exeblog)もスタートさせました。こちらをご覧ください。

 → 停車場ノート ① 停車場ノート出発進行! : 山形鉄道 おらだの会 (exblog.jp)

 

2022.05.29:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

(35)駅舎を再現~ミニチュアが本物に

  • (35)駅舎を再現~ミニチュアが本物に

 平成9年(1997年)4月1日から成田駅は無人駅となり、駅協力会が玉置清吉氏と駅管理委託契約を結ぶことになります。けれども玉置さんの高齢などの理由により平成14年(2002年)には完全無人化となってしまいます。

 

 一方山形鉄道は、平成16年(2004年)のスィングガールズの公開によって、脚光を浴びるようになります。平成18年(2006年)には方言ガイドが始まり、同年10月には日本鉄道賞特別賞を受賞します。さらに平成21年(2009年)には最上川橋梁が近代化産業遺産に認定され、また公募社長に旅行会社出身の野村浩志が就任し営業活動も活発になります。

 

 そんな時、おらだの会の初代会長であった石塚さんが成田駅、長井駅、西大塚駅のミニチュアを制作しました。平成22年(2010年)のことです。「何かやってみよう。」といった気運がおらだの会の中でも生まれていたのかもしれません。このミニチュアが会員の心に火を点けたのでしょうか。ミニチュアが本物になり、実物大の駅舎の再現に取り組むことになったのでした。おらだの会にとってもまた成田駅にとっても大きな転換点となったのでした。

 

 

【おらだの会】わずか12年前の写真ですが、こんな若い時代もあったのかと驚いてしまいます。

2022.05.27:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]

110年、120年と

  • 110年、120年と

4月30日

 東京より赤湯15時57分発の列車で来ました。やはり木造駅舎は良い。清掃も行き届いており気持ちよく過ごせました。時間があれば荒砥まで行きたかったが次回こそは!そしてその時にはまたここに寄れればと思います。(あと夜桜も気になります、ぜひとも見たい!)

 

5月2日

 栃木より来ました、古めかしい木造駅舎が素晴らしく木々の花と青空も相まって非常に映えますね。桜の時期もさぞ美しいのだと思います。110年、120年とこれからも長井線があり続けるよう祈っております。(M.A)

 

 

【おらだの会】私たちも110年、120年の時にも祝賀の看板が掲げられていることを願ってます。

 

2022.05.25:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

(34)羽前成田駅のロケ地デビュー

  • (34)羽前成田駅のロケ地デビュー

 地域振興の切り札としてフィルムコミッションが期待された時期があった。山形鉄道を一躍有名にしたのはスィングガールズ(2004年公開)だったが、成田駅がロケ地となった最初は平成22年(2010年)公開の「ロスト&ファウンド」だろう。この映画は、ローカル線の落し物預り所で交差する様々な人間群像を描いたもので、奥深いものを感じる物語である。

 

 このドラマの中で重要な役割を果たしているのが事務室に置かれたストーブである。ストーブの暖かな炎に包まれて語られるこのセリフが心に残る。先日、3年ぶりで再会した大学生が「私にとってここは、帰りたくなる場所だ」と語っていたことが思い出された。

 

  ・学生時代の部室に似ているが、一つ違うところがある。ここはとても温かい。

  ・大事なものほどなくしてしまうものだよ。

  ・私はずっとこの話を聞いてもらいたかったのかもしれません。

  ・またいつでも遊びに来てください。

 

 

【おらだの会】このストーブは村川徹監督の「トラベルミステリー」でも親子の回想シーンで登場している。こちらをご覧ください。

 → 火ばさみと手袋と笹巻と:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

2022.05.23:orada3:コメント(0):[羽前成田駅100年物語]