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先生のお弁当

  • 先生のお弁当

 3月になると卒業式のニュースが流れて来る。時々、駅を利用するおばさんがいた。駅茶でお茶を飲みながらの世間話の後、その方の思い出話を聞かせてもらう機会があった。

 

 「私の家は子供が多くて貧しかったので、弁当を持って行けなかったことがあったんです。そんな時先生が、私の弁当を食べなさい、と言って食べさせてくれたんです。私は中学校を卒業すると同時に東京に出て就職しました。何年か前に退職して、今は誰もいなくなった実家に帰って来ました。その先生は成田の出身でしたが、若くして亡くなったと聞きました。この駅に降りると、優しかったあの先生のことを思い出すんです。」

 

 故郷に戻って来し方を振り返り、優しかった恩師のことを語る駅舎でのひと時。胸に記章をつけてもらい木造の体育館で歌った「仰げば尊し」が思い出される。コロナ禍の中であっても、思い出深い学校生活であって欲しいものだ。

2022.03.08:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

ここから始まる

  • ここから始まる

 3月11日を前に、駅の待合室に鉄道写真家広田泉さんの写真集「ここから始まる」を展示している。背表紙には「2011.11.11羽前成田駅大好き!」のサインが書かれている。震災のあった2011年は、広田泉さんとその仲間の人達との出会いの年である。広田さんは各地の被災地支援を行いながら、羽前成田駅にも足を運んでくれた。

 

 「ローカル線は地元の人たちのもの」「試されるのは地元の人たちの覚悟」「本当の応援とは私達外部の人間が来なくてもやっていけるようにすること」と語りながら、写真展などを開催しては私達と山形鉄道を応援してくれた。

 

 あれから11年になる。コロナ禍で活動もままならず途方に暮れた時、私達は広田さんの言葉を思い出し「ここから始めよう」と語り合った。それぞれが歳をとり、体調を気遣って生きる年齢になったけれども、広田さんはじめ多くの方々から届けてくれた心温まる声援を忘れない。

 

 南相馬市立小高中学校の生徒たちが震災後に皆で作詞した「群青」という合唱歌をテレビで知った。「またね」と手を振るけど/明日も会えるのかな/遠ざかる君の笑顔今でも忘れない/きっとまた会おう/あの街で会おう/僕らの約束は消えはしない/群青の約束/また会おう群青の街で

 

 被災された皆さんに改めてお見舞い申し上げると共に、羽前成田駅開業100周年の今年、ここで縁を結ぶことができた皆さんと元気な顔で再会できることを願っている。

 

一昨年の特別展のようす ⇒ ここから始まる!:おらだの会 (samidare.jp)

2022.03.06:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

8年越しの夢

  • 8年越しの夢

 昨日の地元紙に山形鉄道の運転士になった社員が紹介された。小学生の時から「将来は運転士」の夢を抱いていた彼は、8年越しの入社試験を経て山形鉄道に入社。その後2年間の勤務しながらの猛勉強を経て、運転免許試験に合格したのだそうだ。

 

 還暦をとうに過ぎた我が身を振り返って、彼のように夢を持って生きてきただろうか、と恥じ入るばかりである。「これからも地元に愛される長井線であり続けられるよう、心地よい乗客とのやりとりと運転を心掛けたい」との言葉に、彼が歩んできた職歴の重さを感じた。

 

 ボーっと生きている我ではあるが、せめて列車に手を振ろう。長井線で旅する人にも、その列車を運転する人にも、それぞれの人生があるのだなぁ、と思いながら。

2022.02.26:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

あけましておめでとうございます

  • あけましておめでとうございます

 2022年、あけましておめでとうございます。羽前成田駅からの新年のご挨拶は、もっちぃの家族でのご挨拶にしたいと思います。コロナが鎮まって、普通の暮らしができるようになると良いですね。

 

 今年は羽前成田駅開業100周年の年です。これまでの歩みを振り返り、新たな歴史へのスタートを切る年にしたいものです。今年もどうぞ宜しくお願いします。

 

 2019年の新年のメッセージを振り返りながら、今年の夢を語ってみたいものです。

2019年1月2日 ⇒ さみだれノート > 記事一覧 > 明けましておめでとうございます (samidare.jp)

 

2019年1月4日 ⇒ さみだれノート > 記事一覧 > 初夢はフラワーカリオン? (samidare.jp)

 

2022.01.01:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

駅に届いたハガキ

  • 駅に届いたハガキ

 今年最後の記事を何にしようかと悩んでいた時に、思い出したのがこのハガキ。今年の6月、会員の一人がトイレの脇の垣根の剪定をしていた時に、埼玉から来た御婦人に声を掛けて、駅茶を開けて案内したのだそうだ。その御婦人は、親切にしてくれた会員に御礼を言いたくて、羽前成田駅の住所を調べて投函してくれたようです。

 

 今年もコロナ禍で、大規模なイベントや交流会などを控えなければいけませんでした。けれども駅ノートイラスト展などを通して新たな人との交流も生まれました。またこのハガキの御婦人のように会員の気遣いで交流を深めることができた方も少なくありませんでした。来る2022年は羽前成田駅100周年。ご縁のあった全国の皆さんと再会できることを楽しみにしたいと思います。

   これからいよいよ寒くなりますから、皆さんお体に気をつけて。どうぞ佳いお年を!

 

2021.12.30:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]