卒業
遠足や運動会といった行事で顔を合わせてはいたもののあまり話すことなく卒業の日を迎えたのですが、飲み会では意気投合。
参加した全父親が翌日の仕事に支障を来すほどにお酒を飲み歌い楽しい夜を過ごしたそうです。
その翌日は母子の番。
日中、卒業記念にと平清水焼きを作り、夜は黒沢温泉へ。
子どもも母も普段からよく遊ぶし話すししてるのですが、やはりお泊りとなると嬉しさ爆発。
温泉へ入っても食事の時も大にぎわい。
一応要所要所要所で注意を促していましたが、周りのお客様には迷惑だったことでしょう。
出入り禁止にされないといいのですが。
食事の席は福島へ帰る友達の送別会も兼ねた宴会となりなおさら感慨深いものとなりました。
子どもが寝たあとは母飲み会。
話すことが途切れることなく日付が変わっても続くのでした。
東京にいたら幼稚園のお友達とこういう時間は持てなかったことでしょう。
法事も温泉旅館で行う山形ならではかもしれませんね。
温泉が身近な山形、とても恵まれた環境でよい卒業記念となりました。
スノーシュー
週末は西川町でスノーシューを楽しんで来ました。
スノーシューとは西洋かんじきとも呼ばれ、ふかふかの雪の上でも歩ける道具です。
ちょっと前までスノーシューは海外で楽しむものというイメージがあったのですが、体験してみてグッと身近な存在になりました。
(そういえば義母は3月に入るとかんじきを履いてさくらんぼ畑の様子を見に行ってました。。。やろうと思えばそこらじゅうでできました。)
今回は初めてということ、6歳の息子も連れてということで初心者コースを案内していただきました。
集合は弓張平パークプラザ。ここでスノーシューをレンタルし身支度を整えます。
その後、志津温泉へ移動。凍った五色沼付近からスタートです。
息子は足が小さくスノーシューはナシ。
後ろのほうからおいで~ということでガイド(横山さん)や他のメンバーが踏み固めて歩きやすくなったところをザクザクと進みます。
しばらく慣れたあたりで先頭を交換しようということで、順々にふかふかの雪の感触を確かめ歩きます。
時折休憩を交えつつ、木や雪のお話を伺います。
3mの棒を雪面に挿すとスルスルっと入ってきます。このあたりの積雪は約3mでした。
そして目的地のブナの森へ。
積雪3mということで樹齢50年程度の若い木はみな雪の下。
冒頭の写真の細い木で樹齢約70年、夏は若い木で生い茂っておりとても歩けないそうです。
さらに進むと月山のシンボルとも言える一本ブナがあるそうですが、中級レベルになってから。次回のお楽しみです。
意外にも上へ上がっていたようで、帰りは斜面を駆け下りたり尻滑り。
みんなすっかり童心に返っていました。
が、さすが一番上手に雪と戯れていたのは子ども達。
ふわふわの雪へダイビングの連続。尻滑りも見事でした。
雪に足が取られるということを感じさせない軽やかな足取りであっちこっちチョロチョロしつつ全行程しっかり歩いていました。
スノーシューで歩いたあとは、名物の山菜そば。おいしかった~~~。
そして温泉。ゆったりとほどよい疲れを癒しての帰宅となりました。
ひと月遅れのホワイトデーに「おとめ心」
本日はホワイトデー。
一般的には男性がプレゼントを用意しなきゃ~と慌てる日だと思うのですが、
我が家の場合、私があれやこれや手配をしなくてはなりません。
まず、息子がクラス全員へプレゼントをしたい!ということで、本人に用意させつつお手伝い。
それから東京時代よりかなり減ったものの夫がもらってきたチョコやお菓子のお返しも考えなきゃ。(夫がもらってもほとんどは私たちの口へ(笑))
それからそれから、中学時代からすでにそうだったのですが、私自身がもらうことが多くそのお返しも。
と頭では考えていても、行動に移さず仕舞いで今日を迎えてしまいました。
というのも、我が家への贈り物はほとんど関東以西から。
こちらから送るなら山形の果物や特産品がいいなと思ってしまい、今の時期だとコレ!というのが浮かばず考えるばかり。
また、来月には庄内のいちご「おとめ心」が出てくることもわかっているので・・・、などとここで言い訳をしても始まりませんね。
さてどうしましょう。
山形銘菓、山形のお肉、お花、頭にはいろいろ浮かぶけれど・・・
遅れついでに来月まで持ち越してイチゴにしようかしら?
おとめ心(!!)は揺れ動くのでした。
※画像はイメージです。
これから
3月ももう半ば。
来週には子どもの卒業式が行われます。
子どものクラスには福島から避難していた親子が3組。
小学校の入学を機にこの春福島へ戻っていきます。
放射能汚染のことを考えれば戻らないでほしい。
けれど、家族離れ離れはもう限界。
その一方で避難していた親子たちにとってこの3年はとてもよい時間だったといいます。
震災、原発事故という大きな不幸はあるけれど、子どもと向き合うことができたそうです。
人も土地も温かかった、山の風景にも癒された、食べ物もおいしかった、、、
山形という場所で辛い思いをよい時間に転化できたのだと思うと、不謹慎かもしれないですが嬉しくも感じました。
特に子どもにとってよい時間をもたせてあげることができたのならこれ以上のことはないのではないでしょうか。
山形だからできる復興支援。
ボランティアで出向いたり義援金を送ったりといろんな形の支援があるでしょう。
家や仕事の再建ももちろんあるでしょう。
被災地にあわせた支援の姿はそれぞれ。
さまざまな支援の中で、子どもが元気で成長できる環境づくりの一端を担うこと、これも山形だからできる支援だったのだと振り返るとともに、この先自分は被災地のために何ができるのだろうと考えずにはいられない昨日今日でした。
寒ざらしそば、あります
ガッカリしてる間にあれよあれよと春の風物詩
寒ざらしそば
の季節になりました。
寒ざらしそばは大寒にソバの実を上宝沢地区で10日ほど清流に漬け、その後西蔵王で寒風と冬の日差しにさらし乾燥させ、啓蟄の頃できあがるそば。
清流と寒風にさらされることで、アクが抜け甘味が増すという上品なおそばです。
蕎麦らしい野趣あふれる蕎麦が好みの方には物足りなく感じるかもしれませんが、喉越しよろしく江戸好みの更科そばよりさらに甘味を感じます。
いまの季節しか食べられない山形の蕎麦、寒ざらしそば。
ぜひご賞味ください。
写真の天ぷらは食用菊の新芽です。こちらも山形ならでは。