終わってしまえば夏休みの記憶は遠い彼方・・・という感じなのですが、今年の夏旅で出会った山形をご紹介。
場所は弘前城。
現在、弘前城の天守は石垣修理のため本来の位置から本丸の内側約70mの所にあります。
天守が移動されてるのです。
この移動作業、曳家工事を請け負ったのが米沢にある吾妻組というわけです。
弘前城天守の曳家が行われたのは2年前。
この様子はニュースで、また他の建造物の曳家の様子はテレビなどで見たことがありましたが、山形にある会社が請け負っていたとはびっくりしました。
特殊と言えば特殊な工事ですが、各県に何社かは請け負える会社があるんじゃないかと勝手に思っていたからです。
100年前の曳家工事のときは地元の大工さんが請け負っていたそうですしね。
ですが、あっさり建物を建て替える今、建物(弘前城は重要文化財!)を傷つけずに曳家できる技術をもった集団はそうないのでしょう。
数は少なくなれど、こういった技術をもった人たちがいるというのはすごいことですね。
新技術がうまれる一方で、昔から引き継がれる技術もある。
あぁ、いいなぁと思った瞬間でした。
弘前城ではちょうど石垣修理体験イベントが行われていました。
我が子たちも石曳き体験をしました。
ゆっくりではありますが、小さな力で大きな石を動かす昔の知恵に感心しきりです。
曳かれた石が元の場所に戻る時はショベルカー。
江戸気分から一気に現代に戻って来たのでした(笑)
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