春さがし、長男のクラスで新学期最初に出された宿題です。
この春は帰省しなかったので、まだ桜を見ていない長男。
ニュース映像を見て「東京だったら、宿題に桜とか菜の花って書くのになぁ」と一言つぶやきながらも、身の回りで春探し。
芽吹き始めた草木や咲いている花の名前をあげるほか、杉花粉の飛散、プロ野球開幕、たくさんの荷物を学校へ運ぶ時期、入学式、日照時間が長くなり遊ぶ時間が増えた、カラスの巣の除去など。
東京でも発見できる春とともに、山形の今の生活だから発見できた風景もありました。
寒晒しそば、雪がない、月山スキー場オープン、タイヤ交換、薪ストーブの出番が減った、畑が黒い、などなど。
畑が黒い!
これは私も好きな春の風景です。
こどもが幼稚園で習った歌で「つくしがでたよ」というのがあります。
この歌に出会うまで畑が黒いものだという認識が私にはなかったのですが、今ではすっかり春といえば黒い畑ということになりました。
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つくしが出たよ もう春だ?
青いお空が光ってる?
おーい おーい 呼んでいる?
つくしが出たよ もう春だ?
黒い畑が光ってる?
わーい わーい 呼んでいる
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この歌詞の「黒い畑」部分、今はすぐに想像もできますし春だなーと実感できるのですが、東京・埼玉時代ではとてもとても・・・。
東京ではまず畑を見ません。
埼玉の実家付近には田畑が広がっていますが、雪も降らず二毛作が可能な土地柄ゆえ畑にはいつも何かしら植えられています。
たまに休むことはあっても乾き気味で茶色い土なのです。
ところが夫の実家では、いよいよ本格的に畑作業が始まるという今の時期は、見事に黒々していてピカピカ光って見えるのです。
ほんの少し前まで真っ白な雪で覆われていたのに(覆われていたから黒い?)。
そしてあっという間に緑に覆い尽くされる前の春の今だから見られる一瞬の黒い畑の姿に、歌を聴いて感動したものです。
そしてもう一つ、私の身近で繰り広げられる春といえば、
ヒメオドリコソウの蜜を一心不乱に吸う子らの姿。
子どもたちが大きくなり蜜を吸わなくなったとしても、思い出し笑いをしてしまいそうなくらい心に染み付いている春の光景です。
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