先月のことなのですが、家を建設中の友人が「上棟式と餅まきやるからおいで~」と声をかけてくれました。
私にとっては初めての体験。子どもたちとともにウキウキとでかけて参りました。
時間は15時から。大工さんたちのおやつタイムに行うのがならわしなんだそうです。
建設中の家の中に祭壇のようなものが設置され、式進行は工務店の営業さんと思しき方が行ないます。
後から知ったのですが地鎮祭とは違い上棟式には神主さんは来られないもののようです。
式自体は神式で、榊があったりお神酒があったり。
塩をまくといった神主さんがしそうな儀式は大工の棟梁が行なっていました。
そしてへぇ~~~~と思ったのが、棟梁による謡。
おめでたい「鶴亀」と「高砂」の二曲が披露されました。
大工さんというのは家を建てる腕前ばかりでなく、喉の腕前も必要なんですね。
(一昔前までは、大工さんに限らず親戚・近所の中に謡や長唄、小唄を得意とする人が一人や二人はいるほど身近なものでしたね)
そしてお神酒で乾杯。
ここが山形独特だと思うのですが、お神酒の中にスルメ。
お神酒とスルメがセットになっているが山形流。なぜかはわかりません(笑)。
お神酒で乾杯した後はお待ちかねの餅まき。
これも当日初めて知ったのですが、男性しか餅まき場(2階のテラスのようなところ)には上がれないということで、建て主の一人ではあるけれど女性ということで私の友人は上がれず、棟梁、旦那さん、お義兄さんの三人が上がられていました。
ご近所の方や一緒に招かれた友人(山形出身)は「建前(たでまえ)、久しぶりだな~」と口ぐちにいい、お餅をキャッチしやすいようにエプロンやザルを用意したものだと教えてくれました。
関東では餅まきはおろか上棟式さえしない家がほとんどだと思います。何せ狭小建売住宅が主流ですから上棟式の行われるべきタイミングの家を目にすることがないのです。
さて、餅まきでは丸餅のほかに紅白の水引のついた5円玉やお菓子が降ってきました。
そこで長男の意外な姿を見ることに・・・・。
お菓子はもちろん、5円玉をたくさん拾い家に着く前には水引を全てほどき払い
「わーい、お金持ちになった~」
人生に大事なご縁より目先の小銭。
楽しい体験をさせていただいた日でもありましたが、長男の将来が少々心配になった日でもありました。
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