私事ですが、親戚のおんちゃんが他界し山形式(仏事)の送り方を体験しました。
このおんちゃんはジイチャンのいとこにあたる方なのですが、我が家にはなくてはならない存在で最後までいろいろと教えてくれたように感じます。
まず、山形では人が亡くなるとお使いが来ます。
お使いの内容でどの仏事に参加すればいいのかがわかるそうです。
東京・埼玉あたりでは電話やメールで幹となる人に連絡をしておくとあっという間に関係者に訃報が伝わりますが、山形では近隣であれば一軒一軒お使いがでます。
お通夜という言い方は出てこなかったのですが入棺というのがそれにあたり、私は間に合わなかったのですが入棺の際におくりびとのような方がいらしたと思われます。そして入棺では黒の礼服を着ている人は皆無。びっくり。
東京・埼玉でもお通夜では黒は必須ではないのですがわりとちゃんとした格好をするので、山形では皆普段着なのが驚きでした。自宅で行うからでしょうか。
自宅ではしんみりというよりはワイワイ。久しぶりに顔を合わせた親戚同士、初めて会う親戚などが談笑。ジイチャンは3人のひ孫を皆に見せられてご満悦。
そうこうしているうちに続々と盛り篭や蓮華の花の提灯が届きます。
これらは初めて見るものばかり。盛り篭にはお酒やコーヒーなどがうまいこと収まっており、ずらっと並ぶとキラキラと実にきれいなものです。
蓮華は故人と親しかった人が送るのだそうですが、とても優しい灯り。うちのジイチャンからでした。
翌日は出棺と火葬、告別式は葬儀屋さんの都合でさらに翌日でした。
告別式より先に火葬をすることにもびっくりしたのですが、義祖母の時もこの順番だったと夫は言っていました。
出棺までの間、義母はせっせと皆のお弁当を作り火葬場に持たせます。
火葬と告別式の時は全員黒の礼服。こちらはセレモニーホールで行われたのですが、帰宅すると着替えられる人は即普段着になりゆったりと肩の力を抜いてのお清めの精進落としが夜まで続いたのでした。
そうそう山形らしいことがもう一つ。山形新聞のお悔やみ欄、おんちゃんの名前を親戚一同しっかりチェックしていました。
この記事へのコメントはこちら