柿渋(発酵)
カビの発生を防ぐためですが、発酵を促すこともできるようです。
最初のうちは棒で混ぜ混ぜとやっていたのですが、途中からは袋の口を持って外から押す方式に。
気休めに、袋モミモミの前後どちらかで口をあけて空気を入れ替えます。
このモミモミ作成は柿渋が飛んでくることもないし、ニオイも気にせず作業ができるので、我ながらいいやり方だなぁと思っています。
雑誌なんかで見ると、一週間程度はマメにこの作業をするのですが、仕込んでから数日で帰省、柿を放置せざるを得ない状況となりました。
その結果、カビが生えました!
ちゃんとスケジュールをたてて作業しないと…ですね。
柿渋(仕込み)
仕込むのは収穫後すぐのほうがいいようですが、その日の夜の作業となりました。
現代農業(2014年8月号)を参考に作業するつもりでいましたが、友達が農家の嫁雑誌(誌名は失念)のやり方ではね~、と教えてくれたので2通りで作業することにしました。
現代農業のやり方は、青柿を木槌で叩いたり、臼ですり潰し、それを水に浸す、というもの。
甘柿のほうが柔らかく感じたので、叩いくことに。こちらのやり方では洗わずヘタ付きのまま作業するとなっています。
叩くとあちこち飛んで、服だけでなく飛んだ先どこへでもシミを作ってしまいそうだったので、厚めの丈夫な袋に柿を入れて袋の上から叩くことにしました。
叩いたものはバケツに漬物用の袋をかけ入れていきます。
全て叩き終わったらひたひたになるぐらい水を入れ口を閉じます。
柿渋を濃くするため、水を入れないやり方もあるそうですが、すぐにカビさせてしまいそうだったので、水をいれました。
友達から聞いたほうのやり方は、柿を洗ってヘタをとり半分に切るというもの。
豆柿で行いました。どんぐりのような大きさの豆柿。
ヘタの形が時々違うのにハッとするぐらいで、あとは無心で黙々と。
柿渋は金気を嫌わないのかなとも思ったのですか、ミキサーで潰すやり方ももあるので構わないのかもしれません。
切ったあとは先のと同じように袋へ入れひたひたの水。
これは半分に切った柿が水分を吸って柔らかくなったら叩くのがミソのようです。
そのあとは、虫がつかないよう口を閉じる、一日一回はカビがつかないようかき混ぜるというのが共通のやり方。
まだまだ虫もカビもニオイも気にならない仕込み一日目なのでした。
柿渋作り(柿選び)
とうとうこの夏、デビューしました。
柿渋作り。
デビューというよりも、柿渋作りの実験開始!という感じですが。
使った柿は、豆柿と甘柿(種類は不明)の二種。
豆柿は、その名のとおり豆のように小さい。どんぐりにも見えてきます。
収穫したのはお盆少し前。
お盆後あたりが最適というのをどこかで読んだことがあったのですが、友人の畑に植えられているものなので、タイミングを合わせ少し早めの収穫です。
すでに赤黒っぽくなっているものもあり、ちょっと早いと思っていたけれど収穫には最適なタイミングだった!?と自画自賛は私たち。
豆柿が最大でどれくらい大きさとなり、どういう色に変わっていくかも知らなかったので、色でそのように判断した訳です。
が、ちょうど友人の母上様に会えたので、豆柿情報を聞き出してみました。
実については、もう少し大きくなる、秋には黄色くなると教えてくれました。収穫期はやはりもう少しあとが最適だったかな?
ただ、お嫁に来て40年余り、いつからその木があって誰がどう使ったのかは全く知らない、もちろん自分は収穫もしないし使いもしないとのことでした。
全く使われていなくても、何か意味があるだろうとやたらと手を出さないのが山形のエライところだな~と思える今日この頃です。
以前は変化を好まない山形の窮屈な気質と思っていた部分ですが、空間や時間にゆとりのあることの裏返しでもあると感じるようになりました。
さて、その豆柿の隣には甘柿が植えられています。これも青柿のうちに収穫したら柿渋作りできるかな?
どうせ間引きは必要だし好きにしていいよ~という言葉をいただき、こちらも収穫。
豆柿より断然大きいのであっという間にバケツはいっぱい。
収穫後はすぐにでも柿渋作りに着手したほうがよさそうだったのですが、子どももまとわりつく夏休みの一日。
いろいろとありまして、夜まで作業は中断したのでした。