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和傘のライトアップ

  • 和傘のライトアップ

 大変な大雪にも関わらず埼玉から来てくれた方が、駅前広場に和傘のライトアップで彩と元気をプレゼントしてくれました。ちょうど成田駅で降車された団体客もいて、盛んに撮影をしていました。(お客様は外国の方で会話が理解できませんでした)

 

 埼玉から来てくれた友人は、2年前の広田泉特別写真展の際も、和傘のライトアップで楽しませてくれました。今回は100周年記念日には間に合いませんでしたが、年末にわざわざに来てくれたものです。有難いことです。今日、27日の夕方もみられるかもしれません。

 

 

 2年前の記事はこちらから

 → 和の美、和の力で:おらだの会 (samidare.jp)

2022.12.27:orada3:コメント(0):[イベント情報]

フォトキャン入賞作品 その3

  • フォトキャン入賞作品 その3

 フォトキャン入賞作品の3作目はtamarider005さんの「100年の椅子」と題する作品です。ホーム側に置かれているこのベンチは、1986年(昭和61年)9月5日に撮影された写真にも映っています。以前、ブログでメモリアルオブジェとして紹介したことがありましたが、この作品のような存在であることには全く気付きませんでした。

 

 防雪林の幹間から差し込んでくる陽射しが、錆びたベンチのささくれを浮かび上がらせている。風雪に耐えながら深い皺を刻んだ老人のように、たくさんの人生を見守って来たのであろうか。今もなお、旅する者を穏やかに温かく包み込んでくれているようだ。

 

 この作品は、これまで気づかなかった駅舎の魅力を教えてくれるものでした。確かな撮影技術と共に一瞬の間に、この空間の意味するものを感得される感性には驚かされる。このような作品に巡り合えたことに感謝したい。

 

 

 メモリアルオブジェの記事はこちらから

 → メモリアルオブジェ ベンチと木製はしご:おらだの会 (samidare.jp)

 

【おらだの会】このコメントは、審査会での意見や講評をまとめたものではありません。

2022.12.26:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その2

  • フォトキャン入賞作品 その2

 フォトキャン入賞作品の2作目はkeaton.master.2018さんのこの写真です。CMで「想い出はモノクローム」という歌詞が流れていたが、白黒写真を見るとそれだけで「懐かしい」と感じる回路が働くようである。

 

 けれどもこの写真にはもう一つの仕掛けが隠されているような気がする。それは「そこには私がいたはずだ」と思わせるような空間を準備しているのではないか、という点である。

 

 駅においでになる方の多くは「懐かしい」との感想を残していかれます。「懐かしい」と思ってシャッターを押すとき、レンズの先にはあの頃の自分が見えているのかもしれない。

2022.12.24:orada3:コメント(0):[停車場風景]

フォトキャン入賞作品 その1

  • フォトキャン入賞作品 その1

 「停車場風景」の中で、この度のフォトキャンペーン入賞作品を紹介していきます。トップバッターはkoharumaxdaixさんの作品。

 

 吹雪の中を走るフラワー号とそれを見守る3人(?)の雪だるま。作者は冬のさなか、わざわざ撮影に訪れ、雪だるまを作ったのだろう。家族で列車を見送った頃の記憶が蘇ったのだろうか。

 

 ローカル線の冬の無人駅。誰もいないホームだけれど、そこには温かいものが流れている。

 

 

【おらだの会】この記事は、審査会での審議内容ではなく、あくまでも個人的な感想です。

2022.12.22:orada3:コメント(0):[停車場風景]

100年後に残るもの

  • 100年後に残るもの

 駅前に案内板が設置された。長井市の心のまちづくり基金の助成を得て設置したものである。設計監理を工藤建築研究所の工藤代表、施工をTETTE工房の矢口さんにお願いした。12月11日の記念式典で工藤さんが案内板の設計のコンセプトを説明された。登録有形文化財である成田駅の雰囲気に合ったものとなるように、成田駅の意匠特徴である方杖などのデザインを取り入れたこと。さらに史跡案内等にQRコードを利用したが、致芳小学校児童が制作した「おせきの供養塔」の紙芝居を取り入れたことなどが説明された。

 

 式典終了後、矢口さんから「この看板は100年を迎えられるだろうかと工藤さんと話したんだ。」と教えられた。思えば羽前成田駅の建設に携わった職人たちは、100年後のこの日が来ることを予想したであろうか。また腕木の欠け込みや木戸の一枚彫の意匠が、100年後に驚きをもって眺められることを予想したであろうか。

 

 慰労会の際に工藤さんからは5年をめどに防腐剤を注入することを忘れないで欲しい、と言われた。駅前の看板は、特別に珍しいものではない。けれどもその制作にあたった工藤さんや矢口さんの思いが込められていることは伝えていきたいものだ。

 

 駅舎の方杖はこちらから

→ 車寄せ 方杖&梁の欠き込み:おらだの会 (samidare.jp)

2022.12.20:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]