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フォトキャン入賞作品 その1

  • フォトキャン入賞作品 その1

 「停車場風景」の中で、この度のフォトキャンペーン入賞作品を紹介していきます。トップバッターはkoharumaxdaixさんの作品。

 

 吹雪の中を走るフラワー号とそれを見守る3人(?)の雪だるま。作者は冬のさなか、わざわざ撮影に訪れ、雪だるまを作ったのだろう。家族で列車を見送った頃の記憶が蘇ったのだろうか。

 

 ローカル線の冬の無人駅。誰もいないホームだけれど、そこには温かいものが流れている。

 

 

【おらだの会】この記事は、審査会での審議内容ではなく、あくまでも個人的な感想です。

2022.12.22:orada3:コメント(0):[停車場風景]

100年後に残るもの

  • 100年後に残るもの

 駅前に案内板が設置された。長井市の心のまちづくり基金の助成を得て設置したものである。設計監理を工藤建築研究所の工藤代表、施工をTETTE工房の矢口さんにお願いした。12月11日の記念式典で工藤さんが案内板の設計のコンセプトを説明された。登録有形文化財である成田駅の雰囲気に合ったものとなるように、成田駅の意匠特徴である方杖などのデザインを取り入れたこと。さらに史跡案内等にQRコードを利用したが、致芳小学校児童が制作した「おせきの供養塔」の紙芝居を取り入れたことなどが説明された。

 

 式典終了後、矢口さんから「この看板は100年を迎えられるだろうかと工藤さんと話したんだ。」と教えられた。思えば羽前成田駅の建設に携わった職人たちは、100年後のこの日が来ることを予想したであろうか。また腕木の欠け込みや木戸の一枚彫の意匠が、100年後に驚きをもって眺められることを予想したであろうか。

 

 慰労会の際に工藤さんからは5年をめどに防腐剤を注入することを忘れないで欲しい、と言われた。駅前の看板は、特別に珍しいものではない。けれどもその制作にあたった工藤さんや矢口さんの思いが込められていることは伝えていきたいものだ。

 

 駅舎の方杖はこちらから

→ 車寄せ 方杖&梁の欠き込み:おらだの会 (samidare.jp)

2022.12.20:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

わたしたちの羽前成田駅 その3

  • わたしたちの羽前成田駅 その3

 致芳小学校3年生の皆さんのもう一つの誕生日プレゼントが、成田駅の歴史や見所などを解説した6メートル超の巨大巻物。6月の現地学習で説明した内容がすべて網羅され、さらにクイズ形式で解説するなどの工夫もされていました。巻物にするという発想がすごいなあ、と感心します。

 

 そして何よりも印象深かったのが、巻物の最後のこの写真です。「ぼくたちは羽前成田駅とフラワー長井線についてもっと調べたくなりました。羽前成田駅は今年で100回目のたん生日です。これからも大切にしていきたいです。」最後の何行かは担任の先生が書かれたように見えます。先生が急に登場しないといけなかったトラブルが発生したのでしょうか。

 

 最後の土壇場に登場することになった先生のアタフタ姿を推測するのも楽しいのですが、この授業をサポートしてくれた先生の顔が見えるようで、とてもうれしくなりました。この締めくくりの言葉は、子供たちの声であると同時に、その様子を見守って来た先生の感慨でもあるのではないだろうか。ありがとう子供たち、ありがとう先生!

 

 

【おらだの会】 成田駅での現地学習会の様子はこちらから

  → 地域の先生になっちゃった ~ その1:おらだの会 (samidare.jp)

  → 地域の先生になっちゃった ~ その2:おらだの会 (samidare.jp)

  → 地域の先生になっちゃった ~ その3:おらだの会 (samidare.jp)

2022.12.18:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

わたしたちの羽前成田駅 その2

  • わたしたちの羽前成田駅 その2

 成田駅の100歳を祝うキャンペーン「わたしたちの羽前成田駅」展。その中からもう一つの作品を紹介したい。写真の作品は、まるで建築設計士が描いたかのように、駅舎の構造が詳細にかつ丁寧に描かれていて驚かされる。

 

 致芳小学校3年生の作品は、駅舎の様々な表情が描き出されて、楽しい作品ばかりである。子供たちはきっと真剣な顔で、画用紙に向かったのであろう。この100年の間に、こんなに真剣に駅舎を眺めた人は一人もいなかったであろう。

 

 百寿の祝いにひ孫達に書いてもらった絵は、きっと最高のプレゼントになったにちがいない。

2022.12.16:orada3:コメント(0):[停車場風景]

わたしたちの羽前成田駅 その1

  • わたしたちの羽前成田駅 その1

 待合室で駅の100歳を祝うキャンペーン『わたしたちの羽前成田駅』展が開催された。一年間にわたってふるさとを学習した致芳小学校3年生の全作品が展示されている。作品の幾つかを「停車場風景」として紹介したい。

 

 写真の作品は、ホーム側から見た作品である。駅舎の柱の構造が正確に描かれ、ベンチなども置かれている。花いっぱいのホームに、花柄のフラワー号が入線している。駅に降り立てば、そこには花々に包まれたおとぎの国が待っているようだ。

 

2022.12.14:orada3:コメント(0):[停車場風景]