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弁慶の供養塔⑨

  • 弁慶の供養塔⑨

 ふるさとめぐり致芳(致芳地区文化振興会編)では、「この塔様は寺に建てられたものか、または川端に建てられ野川や松川の洪水を防ぐため、お祈りしたものかとも考えられますが、道しるべともいわれています。」と記されている。また古口名兵衛宅(⑦参照)付近の3層の石塔と塔様、西根地区の黒附け土壇が一直線上に並ぶことから、「山岳信仰に由来するものでないか」とも書かれています。

 

 その正確な由緒を確認することは出来ませんが、一時期、塔様を供養する祭礼が途絶えた時期があり、町内に不幸な事が続いて起こったそうです。今、地元久保町地区の若い衆は、弁慶会という会を作り、毎年7月に供養祭を行っています。弁慶会の平成30年度総会資料には次のような活動目標が掲げられています。

 

 「伝統ある弁慶会員の一員であることに自覚と誇りを持ち、家庭と仕事を大事にしながらも、何かと集まる理由を常に探り、提案し、実際に集まる機会を増やそう。そして今以上に「弁慶愛」を育み、会員各々が各々の世界で「無敵の弁慶」になれるよう励まし合い、認め合って活動していこう!さらに「義経・弁慶ゆかりの地」を緩やかにPRしていこう!」

 

 弁慶の供養塔を通して、先人が残し、伝えたかったのは、こうした仲間が集う場所と地域への思いだったのかもしれませんね。弁慶会の益々の発展を祈念しながら、この物語はこれにて打ち止めにて御座候。

未来へ行ってきます

2020.1.29 水(夜)

地元民です。これから東京の方までFОRTUNEという舞台を観に行ってきます。舞台も、演劇を観るのも一年振りなのでとても楽しみです。この駅舎もより長く愛されてほしいなあ。それでは行ってきます。

2020.02.07:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

杉っ葉しょい

  • 杉っ葉しょい
今日、山形鉄道の方が線路内の杉っ葉と枝の除去作業を行っていました。昨年、ホームで火災が発生しましたが、今年は雪が少ないので、早目の手立てのようです。ホーム西側の防風林はとても大事なものですが、杉の葉と枝の処理は毎年とても大変です。山形鉄道の工務の皆さん、ご苦労様です。
2020.02.03:orada3:コメント(0):[停車場風景]

人の情けも薄情さえも

  • 人の情けも薄情さえも

致芳会ソング  詩 大川藤雄

3.関東平野のでっかい日の出/人人人の上野駅/湧き立つ活気にうなされた/それから10年 20年/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会

 

4.人の情けも薄情さえも/生きるたしかな手応えで/戦後の焼野に打ち立てた/今じゃ東京が世界一/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会

 

関東致芳会は、平成28年10月8日に設立されたふるさと長井会へと引き継がれることとなりましたが、この歌詞には、昭和55年頃に関東致芳会を立ち上げた世代の心情がよく表れているように思います。大川藤雄さんは、詩と画で有名な作家だったはずです。機会があれば、改めて紹介したいと思います。

今、地域開発に関して「関係人口を増やそう」という理論が提唱されています。この時期に改めて考えてみても良いのではないでしょうか。何故、市内で唯一、当地区で在京県人会をつくる事が出来たのか。そして第1世代から第2世代、第3世代へと移行しつつある時代にあって、どのような“故郷”を作って行けば良いのか、と。「いいもんだいいもんだ/あなたもおいでよ致芳の里へ」と歌われる故郷にしていきたいものだ。

2020.02.02:orada3:コメント(0):[停車場風景]

眠れぬ夜汽車で越えてきた

  • 眠れぬ夜汽車で越えてきた

 致芳コミュニティセンターの玄関ホールに、「致芳会ソング」と題した原稿用紙が掲示されています。関東致芳会は、在京の致芳地区出身者の会ですが、昨年の11月に、第40回総会を最後に解散しました。この歌詞の中から、昭和30年代に故郷を離れて行った人たちの心情が見えてくるような気がします。カラオケで流れるような映像を思い浮かべながらご覧ください。

   致芳会ソング 

       詩  大川藤雄

1.桑の木畑のかた雪踏んで/橇(そり)で遊んだ 幼い友と/今日は東京の宴の席で/お国訛の言葉を交す/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会

 

2.親兄弟の大きな期待/ずっしり 肩に重かった/眠れぬ夜汽車で越えてきた/板谷峠に汽笛もあえぐ/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会

2020.02.01:orada3:コメント(0):[停車場風景]