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コロナの春 沈黙の春

  • コロナの春 沈黙の春
  • コロナの春 沈黙の春

昨日そして今日、山形県内でもコロナ感染者が発表されました。いつもの年であれば、長かった冬から解放され心浮き立つ季節なのに、今年の春は沈黙の春。それでも十月桜は白く小さな花びらをまとい、線路沿いの水仙は鮮やかな色を発色していた。コロナの春にあっても、春の喜びや新年度への夢や希望を大切にしていきたいものだ。

2020.04.01:orada3:コメント(0):[停車場風景]

成田村伝説 №3.わさやの怪盗(5)

  • 成田村伝説 №3.わさやの怪盗(5)

 泥棒が帰りしなに佐々木家に立ち寄って言うことには、「私はこちら様の土蔵を破ろうとした泥棒です。わさやの上に7晩泊って狙ったが、人通りが絶えなくて破ることが出来なくて諦めて今帰るところです。この後も私のような不心得者が居らないとも限りませんから、倉のわさやは人が隠れられないように改築したら如何でしょう。私は二度と再びこの地には来る気もありませんので、7日間御厄介になったお礼に申し上げておきます。」泥棒はそのまま何処ともなく立ち去った。佐々木家ではこの泥棒の話を誰が聞いたかわからないが、すぐにこの蔵のわさやを泥棒の忠告通りに造り替えたという。

 当地の蔵のわさやは大抵天床壁の上、屋根まで2尺5寸か3尺くらい間があり、人間は何人でも隠れ住むことができる。この佐々木家の内蔵は天床壁から直で屋根になっていて、猫も上がれないようになっていたというのである。

 

 

【写真:白浪5人男】この盗人は爽やかで、歌舞伎の一場面を見るようである。怪盗というよりは快盗が適当だったかもしれない。快盗の見えに佐々木家では「あいや待たれや盗人殿。袖すり合うも何かの縁。旅のよすがに栗の一枝を持っていかれよ。」と言ったとか。

777の贈り物

  • 777の贈り物

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 この度おらだの会の皆さんには本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。長井線の歴史は本当に、長く後世に伝えて行くべき存在であると、調べれば調べるほど実感いたします。ブログを見ても駅周辺を見ても、おらだの会の皆様が本当に長井線そして成田駅を愛しているのだと感じられます。私も沿線住民の者ですので、何かこういった活動が出来れば良いのですが・・・。

 この度は本当にありがとうございました。贈り物といっては大変おこがましいのですが、私が持っているより皆様の方が大切に保管してくださると、ブログを見て感じ、持って来た物がございます。切符番号が「0777」スリーセブンの切符です。長井線の運転手さんからのご厚意で、昔頂戴したものです。よろしければもらっていただければ幸いです。ノートの最後に挟みました。これからも頑張ってください。赤湯から陰ながら応援しています。乱文、乱筆失礼いたしました。ご健勝とご多幸をお祈りいたします。 (ライシン)

 

【おらだの会】ライシンさんは、長井線を走っていた機関車を調べておられた方です。おらだの会2のブログ(長井線ヒストリア)をご覧になり、大事にされていた777の切符を提供してくれたものです。おらだの会では有難く頂戴し、成田縁に奉納させていただきます。ライシンさん、成田駅においでの際はぜひご覧になってください。(今の世の中、こんな素敵な出会いがあるのですね。)

 

2020.03.28:orada3:コメント(1):[停車場ノート]

「想い出の駅」のままで

  • 「想い出の駅」のままで

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昔なつかしい駅に来てみて良かったと思います。こんど来れるかどうか解らない今の私には、想い出の駅です。横浜にいるとこのような所は見られませんので来て良かった。最後の想い出になります。

 

【おらだの会】「最後の想い出」と言わずに、また来てください。いつまでも「想い出の駅」のままで待ってます。

2020.03.26:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

成田村伝説 №3.わさやの怪盗(6)

  • 成田村伝説 №3.わさやの怪盗(6)
  • 成田村伝説 №3.わさやの怪盗(6)

 わさやの怪盗伝説は先の通りですが、佐々木家の今昔について写真でご紹介しましょう。昭和45年(「写真で見る致芳」より)と現在の佐々木家の写真です。「成田の歴史(横山文太郎著:致芳史談会発行)」によれば、昭和47年に佐々木家に7棟あったうちの県道沿いの蔵一棟が譲渡されたという。この蔵は、佐々木家の記録には天保年間に造り替えたとされる蔵である。わさやの怪盗が潜んだと思われるのは、この県道沿いの内蔵かと思われますが、今はそれも解体され、本宅の一部分しか残っていないのはとても残念なことです。