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長井線リポート(23)  最上川を越える覚悟

  • 長井線リポート(23)  最上川を越える覚悟
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 この写真は下りの時の松川橋梁の写真である。上りの時は最上川に目を奪われるが、下りの時は橋脚に目が取られる。大正3年に造られた橋脚の上を走っていることに、改めて気付かされる。山形鉄道の方からは、「この当時、湾曲した鉄橋を造ることは珍しかっただろう。」と教えられた。川に飛び込んでしまいそうな感覚は、乗ってみなければ味わえないものだ。

 

 長井線の歴史を辿ると、最上川を越える時に壮大なドラマが繰り返されて来た。梨郷から最上川を渡ろうとする時、そして鮎貝から荒砥まで延伸させようとする時である。母なる川・最上川は、豊かな恵みをもたらすと共に、大いなる試練をも与えて来た。最上川を越えて鉄道を敷くには、大いなる覚悟が必要であったのだろう。

 100歳を超えた橋脚から「ボーっと乗ってんじゃねーよ」と言われそうである。

 

【写真は、時代の忘れもの館(南陽市宮内)提供の「置賜軽便鐡道開通式記念カード」より】

2021.04.12:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

『週末写真館~やまがた景観物語』スタート

  • 『週末写真館~やまがた景観物語』スタート

 駅茶で鈴木亮写真展がスタートしました。鈴木さんにはこれまで「さくら紀行」や「山形の四季」などをテーマに写真展を開催していただきました。5回目となる今回は、東北デスティネーションキャンペーンにちなみ、山形景観物語「おすすめビューポイント」として選定されている山形県を代表する景観地の写真展です。

 

 現在、ビューポイントに認定されているのは60カ所ですが、そのうち6カ所に鈴木さんの作品が採用されています。今回は、パンフレットに掲載されている6作品を含めて13箇所、17作品が展示されています。もちろんフラワー長井線の最上川橋梁、葉山の風景もあります。どうぞご覧ください。

 

『週末写真館~やまがた景観物語』

 ☆展示期間 令和3年4月9日(金)~5月9日(日)

   金、土、日曜日の午後1時半から4時まで 

 

 おすすめビューポイント60はこちらから

⇒ http://yamagata-keikanmonogatari.com/material/

2021.04.10:orada3:コメント(0):[イベント情報]

ライトアップされてます

  • ライトアップされてます

 成田駅前の桜のライトアップが始まりました。成田駅前には染井吉野、枝垂桜、関山、鬱金、寒緋桜などの桜が植えられています。地元の高橋鯉屋さんの所有ですが、鯉屋さんでは枝の剪定やウソの防除など、一年をとおして手をかけて育てています。そして、この時期、ライトアップしてくれています。マナーを守って、夜桜を楽しませてもらいましょう。

2021.04.08:orada3:コメント(0):[イベント情報]

長井線リポート(22) 屈曲清流奇絶處

  • 長井線リポート(22) 屈曲清流奇絶處
  • 長井線リポート(22) 屈曲清流奇絶處

 西大塚駅を過ぎると松川橋梁にさしかかる。荒砥の最上川橋梁と並ぶ撮影スポットである。右脳と左脳をフル回転させて、車窓からの眺めと芸術作品のような写真を重ね合わせてみて欲しい。バーチャルリアリティのように、写真家が切り取った四季折々の絶景を同時に味わうことができるのではないだろうか。

 

 さて明治9年6月、内務卿大久保利通が、明治天皇の東北御巡幸に先駆けて民情視察のために米沢に来られた。この時成田の佐々木宇右衛門は、自分で建てた製糸工場の視察を懇請し、大久保公はその願いを受け入れて佐々木家に宿した。12日、舟を仕立てて最上川を下った際に、大久保が詠んだ漢詩が次のものである。大久保利通も現実とバーチャルの間に遊んだのかもしれない。

 

 千章夏木雨痕鮮/幾重の山々木々青く、雨の後に鮮やかなり

 一棹孤舟下大川/一棹の小舟、大河を下る

 屈曲清流奇絶處/清流曲がりて絶景の中を過ぎる

 米家水墨是天然/この景色は米家の水墨画にあらず本物の自然なり

 

 

 

【おらだの会】 写真は歌丸の人提供 「同じ朝はない」

 ・漢詩の読み下し分は、致芳コミュニティセンター「渡し物語」を参考にしました。

 ・佐々木宇右衛門についてはこちらをご覧ください

  ⇒ http://samidare.jp/orada3/note?p=list&c=421753

2021.04.06:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

25周年のスタート

  • 25周年のスタート
  • 25周年のスタート

 4月4日、駅の雪囲いの撤去と周辺の清掃作業を行いました。特に大変なのが、防雪林の杉葉の始末。花壇にも屋根の雨樋にも、それこそ所かまわずに辺り一面散乱しています。この作業が、おらだの会の新年度事業のスタートになります。

 

 今年は、おらだの会発足25周年であり、来年は羽前成田駅開業100周年となります。今年もお花見は中止となりますが、駅周辺の桜(地元 髙橋鯉屋さん所有)はきっときれいな花を咲かせてくれるだろうと思います。感染予防に配慮しながら、桜と駅舎を鑑賞ください。

2021.04.04:orada3:コメント(0):[イベント情報]