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長井線リポート(39) 旅の終わり・旅の始まり

  • 長井線リポート(39) 旅の終わり・旅の始まり

 大人の休日倶楽部5月号に鉄道写真家・中井精也さんが「東北ローカル鉄道旅」を寄稿している。その中でフラワー長井線を「いわゆる絶景路線ではないけれど、里山の風景の中をゆく車両の姿は味わい深く、鉄道の原風景を味わえる貴重な路線」であると紹介していた。長井線の最高の魅力はこの風景にあるのかもしれない。

 

 哲学者・三木清は「旅について」という小論で、「旅において出会うのは常に自分自身である。」と述べている。そう言えば、地元フォークグループ・影法師の「今日もあの娘は長井線(1981年)」の歌詞に「たとえ見慣れた街へでも/小さな旅に出かけてごらん/きっと何かに出会うはず」とあったことを思い出した。

 

 長井線リポートと題した旅は、自分が暮らしている故郷の魅力を探す旅でもあったような気がします。100年続く鉄道に乗って、それぞれの旅に出かけてほしいものです。長井線に乗って小さな旅を楽しみましょう、そして山形鉄道を応援しましょう。このリポートで、乗車の楽しみが増えることになれば望外の喜びです。最後までお付き合いくださり、有難うございました。

 

【おらだの会】写真は昨年の長井線応援キャンペーンで制作されたポスター(原画提供:鈴木亮さん)です。

2021.06.23:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

みんなで大切にしていきたい

  • みんなで大切にしていきたい

6月5日(土)

長井高校芸術(写真)部2年生2人、1年生6人で撮影会に来ました。今年度も宜しくお願いします。

 

6月6日(日)

囲炉裏と時計がとてもすてきですね。長井の駅が変わったので、木の駅舎、これからもず~っと大切にしていきたいです。みんなで。

 

 

【おらだの会】駅舎の環境は、おらだの会だけで守っているのではありません。今年も環境保全会の皆さん方が線路の西側の草刈作業をしてくれました。また夕方一人で、除草剤を散布してくれている人もいます。27日は駅協力会の皆さんが草刈り作業を予定しています。みんなに支えられてこの駅があり、風景があります。みんなに感謝です。

2021.06.21:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

「木造駅舎の比較展」スタート

  • 「木造駅舎の比較展」スタート

 フラワー長井線には、西大塚駅(大正3年開業)と羽前成田駅(大正11年開業)の二つの木造駅舎が残り、平成28年に国の登録有形文化財に認定されました。両駅とも当時の標準モデルの建築様式であると言われていますが、細部の意匠などにはそれぞれ特徴があります。

 

 西大塚駅は現在106歳、羽前成田駅は来年100歳を迎えます。偶然にも二つ残された木造駅舎を比較しながら、長井線の歴史を振り返ると共に、建設に携わった職人たちの"技と粋”を味わってみてください。

 

 ■開催期間  令和3年6月18日(日)から7月18日(日)まで

 ■曜日と時間 週末(金・土・日)の午後1時半から4時まで

 

【おらだの会】この展示物は、当会のブログで「駅舎探検(成田vs西大塚)」と題して連載してきたものを昨年の長井線応援キャンページの際にパネル化し、西大塚駅で掲示されていたものです。

 

 → 駅舎探検(成田VS西大塚):おらだの会 (samidare.jp)

 

 

2021.06.19:orada3:コメント(0):[イベント情報]

長井線リポート(38) 駅ノートをめぐる旅

  • 長井線リポート(38) 駅ノートをめぐる旅
  • 長井線リポート(38) 駅ノートをめぐる旅

 「乗ってみなけりゃわからない、降りてみなけりゃわからない」と始めた乗車リポートでしたが、最後に「駅ノートをめぐる旅」を提案したいと思います。

 

 羽前成田駅では平成23年の駅舎改修時から停車場ノートを設置してきました。田舎の風景に癒されたことや、駅のトイレがきれいで驚いたことなどが書かれています。また集団就職で故郷を離れて行った時の想い出や母の最期に立ち会い都会に帰る人の思いなども綴られています。またとっても素敵なイラストが描かれている時もあります。

 

 今はスマホで写真を撮って投稿し、それを見て「いいね」や絵文字を送信し合います。そんな時代に、ふと降り立った駅舎の待ち時間を使ってわざわざペンを走らせるのです。駅ノートには旅人と地元の人との心のふれあいがあり、共に人生を旅する者同士が共感し合える「場」があります。「駅ノート」に「旅の本質」が見えるような気がします。

 

 私が調べた範囲では、駅ノートがあるのは四季の郷駅、白兎駅、羽前成田駅、時庭駅、西大塚駅のようです。駅ノートを巡りながら、フラワー長井線の「旅の魅力」と旅人が見た「田舎の光」を感じてみてはいかがでしょうか。

 

 

【おらだの会】写真は、四季の郷駅の駅ノートから撮らせていただきました。その他の駅ノートにも素敵なイラストが描かれていますよ。

2021.06.17:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

また来てみたいなぁ

  • また来てみたいなぁ

6月3日

久しぶりに来ました。昔ながらのすてきな駅舎がまだ残っていることを素晴らしく思います。私も小学生時代、ここ成田で育ち、自然豊かな場所でたくさん遊んだのを覚えています。また来てみたいなと思いました。

 

 

【おらだの会】

・写真は斎藤順一「そば畑を走る」~長井線を応援する地元写真家7人展Ⅱより

2021.06.15:orada3:コメント(0):[停車場ノート]