白兎駅のホームに設置されたのがこの看板です。駅から見える春夏秋冬の景色が、無人駅でのお出迎え。列車からはどのように見えるのだろう。ホームに降り立った人は「今度は冬の雪景色を見てみたい」「春の水鏡を見てみたい」と思ってくれるだろうか。
無人駅でのお出迎え。ここが私たちの故郷、ここで私たちは生きている。よござったし。
白兎駅は待合室とホームしかない無人駅です。けれども「白兎」という珍しい駅名とその景色に惹かれて訪れる人が少なくありません。駅から見るフラワー長井線と西山の眺めは山形県の「おすすめビューポイント」に認定されています。また写真家の中井精也さんは「ローカル線を象徴する里山風景」と評しています。
そんな白兎駅のホームに、四季の風景と葉山神社などの魅力のスポットを紹介する写真看板が設置されました。羽前成田駅・白兎駅協力会が企画して制作したものです。ホームに立って西山を眺めると、「フラワー長井線は美しい山並みも含めて故郷の宝物。」と語った村川透監督の言葉が想い出されます。西山も長井線も私たちの宝物、いつまでも残したい宝物。
村川透監督の記事はこちら
→ 村川監督のメッセージ 「宝物」:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)
「駅舎と96(きゅうろく)展」は、今日が最終日。この展示でも、また新たな出会いがたくさんありました。北九州市出身の長井市地域おこし協力隊の高橋秀孝さんと九州鉄道記念館の写真を送ってくれた甥子さん。長井線で蒸気機関車の機関士をしていたというYさん。昭和39年の航空写真を見せてくれたTさん。空撮の映像をとおして西山の魅力を語ってくれたKさん。最近は毎週長井線に来て、自身のブログに投稿してくれているというHさん・・・。
決まった時間に列車が来る場所。確かに駅とはそんなものかもしれない。けれどもこうして駅があれば、人と人の縁もつながることができる。駅舎の昔と今、96の昔と今とを行き来しながら、何かとても大切なもの忘れてはいけないものがあるような気がしてならない。今回の出会いに感謝して、また再会を楽しみにしたいものです。
Hさんが羽前成田駅について書かれた記事はこちらから
⇒ 感謝を込めて - カマ鉄オモシー組合 (goo.ne.jp)